2021/06/15 14:00

待ち望んでいたロックミシンを前にして誇らしげなボニス。初めて手にする直線縫いミシンの前でちょっと緊張した面持ちのエミリー。二人を高い所から屈託のない笑顔で見守るカロライン。この3人だったら、きっと困難も乗り越えて行ける。私たちHANDSケニアはそんなふうに思うようになりました。


5月25日、直線縫いミシンとロックミシンをKilegesのボニス宅に搬送しました。電気の来ていないこの地域ではミシンは足踏みですが、将来のためにロックミシンは電動にも切り替えられるようになっています。

実はこのミシン、厳密な意味での「寄付」ではありません。ビジネス基礎研修の一環として、いわば「条件付き供与」になっています。購入金額の12%を、今後10か月かけて毎月分割でプロジェクトに返却する、という研修最終日に結んだ合意に基づく供与です。この仕組みは彼女たちが学んだ投資という考え方を使っています。ミシン2台は、このプロジェクトに寄付してくださった支援者さんたちのボニス達のビジネスへの投資です。そして購入金額の12%がそのリターンです。この割合は、ビジネス研修を計画したHANDS職員が、慎重に計算、配慮して決めました。10か月間HANDSはこのお金をとっておいて、支援者さんたちのもう一つの大きな投資である「地域の少女たちの健康」に彼女たちがどれほど貢献(リターン)したかを測るための小規模な聞き取り調査をしようと考えています。

目に見えるリターンと目には見えにくいリターン。ボニス達のビジネスは、そんな二つの可能性を秘めています。

今後の予定:最終報告会(HANDSケニア)