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ケニア農村部で布ナプキンを普及させ少女たちを笑顔に!NikoNikoプロジェクト

ケニア農村部の、生理用品が使えないことが理由で生活上の不自由や健康上の害を受けている少女/女性たちの状況を改善するため、布ナブキンを普及させるプロジェクトです。地元女性の布ナプキン製造販売をビジネスとして独り立ちさせるためのスタートアップ支援を通じ、住民の主体的で持続可能な活動を目指します。

現在の支援総額

445,000

34%

目標金額は1,294,000円

支援者数

70

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2020/12/23に募集を開始し、 70人の支援により 445,000円の資金を集め、 2021/01/30に募集を終了しました

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ケニア農村部で布ナプキンを普及させ少女たちを笑顔に!NikoNikoプロジェクト

現在の支援総額

445,000

34%達成

終了

目標金額1,294,000

支援者数70

このプロジェクトは、2020/12/23に募集を開始し、 70人の支援により 445,000円の資金を集め、 2021/01/30に募集を終了しました

ケニア農村部の、生理用品が使えないことが理由で生活上の不自由や健康上の害を受けている少女/女性たちの状況を改善するため、布ナブキンを普及させるプロジェクトです。地元女性の布ナプキン製造販売をビジネスとして独り立ちさせるためのスタートアップ支援を通じ、住民の主体的で持続可能な活動を目指します。

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2021年に実施したNiko Nikoプロジェクト。2022年10月そのインパクトを知るために簡単な聞き取りをしました。その時の結果を報告します。聞き取りの計画・実施、そして報告をお願いしたのは、HANDSケニア事務所で長期インターンとして業務を開始したばかりの熱帯医学・グローバルヘルス研究科(公衆衛生修士課程2年)の原田梨央さんです。原田さんの新鮮な目で見たプロジェクトのその後を2回に分けて掲載します。今回はその2です。(原田さん、ありがとうございました!)インタビューを終えて:左から 原田インターン、カロライン、エマニュエル[実際に商品を使っている少女たちからの聞き取りの結果]月経を取り巻く課題の改善インタビューを受けてくれた3人は、今年に入ってから、ボニスのショップやエミリーとカロラインによる学校でのプロモーションをきっかけに、布ナプキンを使い始めたと教えてくれました。布ナプキンを使い始めた理由として、2人が「毎月、使い捨てのナプキンを買う経済的余裕がないこと」を挙げ、使い始めてから短期間ではあるものの、月経貧困の解決によって「地域の若い女性たちの健康に長く寄与する」というプロジェクト目標を達成しつつあることが分かりました。また、彼女たちの両親が布ナプキンを使うことをどのように考えているかという質問には、「費用を減らしてくれた」「毎月購入しなくていい」「長く使うことができる」といった好意的なコメントが挙げられました。他にも、毎月ナプキンを買うために町まで行く必要がなくなり、交通費が抑えられたという意見もありました。商品の品質布ナプキンを使い始めた理由について、1人は「布ナプキンがすぐに乾くこと」を挙げました。また、ボニスたちが作った布ナプキンを使うことによって改善された点について、3人とも「とても快適である」「環境にやさしい」「すぐに乾く」「使い捨てのナプキンに比べてライナーが軽い」「布ナプキンがずれないためイライラする原因にならない」ことを挙げました。商品をさらに良くするための改善点を尋ねた際には、全員がすぐに「改善する必要はない」と答え、ボニスたちの商品が少女たちの間で高評価であることが分かりました。休み時間にインタビューに応じてくれた少女たち[エマニュエルからのコメント]今回のインタビューには、通訳としてエマニュエルに同行してもらいました。エマニュエルは元HANDSの職員であり、Niko Nikoプロジェクトではコーディネーターを務めました。以下に、エマニュエルからのコメントを紹介いたします。--------------------------------------------------------------------------------------------------起業した女性たちは、スムーズにインタビューに答えてくれました。コミュニティ内の若い女性たちに布ナプキン作成のための縫製技術を指導し、布ナプキンを普及させるという点ではうまくいっており、今後はコミュニティ外での販売についての解決策を考える必要があると思います。また、彼女たちは今後の展望を持っていますが、実行に関しては明確な計画がない点が課題であると感じました。提案として、毎月のミーティングでのコミュニティ・ヘルス・アシスタントによるモニタリングとフォローアップが行われることが挙げられます。少女たちについては、質問に対する反応が良く、ボニスたちの商品を快適に使っていることが分かりました。[聞き取りを通じて]「安定したビジネスを通して地域の若い女性たちの健康に長く寄与すること」というプロジェクト目標は、「安定したビジネス」を達成するためのさらなる取り組みが必要ではあるものの、達成されつつあります。ボニスは、布ナプキンに関する知識の普及に加えて、Niko Nikoプロジェクトを通じて得た縫製の技術を他の女性たちに指導し、エミリーとカロラインは、SNSが普及していない地域で、限られたマーケットの中でも収入を向上させるために知事や女性代表と会うことを計画するなど、地道なプロモーションを続けていました。また何よりも、彼女たちの話をきっかけに布ナプキンの使用を開始し、毎月ナプキンにかかるお金やそれを購入するための交通費を減らすことができた少女たちの話を聞き、ボニスたちの活動がこの地域の若い女性たちの健康に寄与していることを実感しました。カロラインが「将来は、衣服も作って売りたい」と言ったように、Niko Nikoプロジェクトで得た知識を活かした布ナプキン以外の商品の開発や販売、また、知事や女性代表からの支援を受けるための具体的な計画を進めていくことで、彼女たちのさらなる活躍が期待されます。今回の聞き取りの結果とエマニュエルからのコメントを踏まえて、ボニスたちにフィードバックを行う予定です。ボニスのデザインと縫製によるシャツを着た息子さん                       皆さん、ご支援ありがとうございました!             (HANDSケニア事務所 Niko Nikoプロジェクトチーム一同より)


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2021年に実施したNiko Nikoプロジェクト。2022年10月、そのインパクトを知るために簡単な聞き取りをしました。その時の結果を報告します。聞き取りの計画・実施、そして報告をお願いしたのは、HANDSケニア事務所で長期インターンとして業務を開始したばかりの長崎大学大学院熱帯医学・グローバルヘルス研究科(公衆衛生修士課程2年)の原田梨央さんです。原田さんの新鮮な目で見たプロジェクトのその後を2回に分けて掲載します。今回はその1です。 [プロジェクトの概要とプロジェクト評価報告の背景]Niko Nikoプロジェクトは、安定したビジネスを通して地域の若い女性たちの健康に長く寄与することを目的に、HANDSと地元の女性グループ(ボニス、エミリー、カロライン)、そして布ナプキンに関するプロジェクトを発足させた一人の日本人学生が始めたプロジェクトです。活動報告にもある通り、皆さんからいただいた寄付により、2021年5月に直線縫いミシンとロックミシンがボニスの家に届けられました。このミシンは厳密な意味での寄付ではなく、支援者たちからのボニスたちのビジネスへの投資であり、10か月間かけて費用の12%をHANDSへ返却するという、「条件付き供与」という形で贈られました。これもビジネス研修の一環です。そして、多少の遅れはあったものの、ボニスたちは費用の12%を返却することができました。この評価レポートでは、当初から予定していた「ボニスたちから返却されたお金で、プロジェクト評価のための小規模な聞き取りを実施」した結果を報告いたします。[聞き取りの対象と内容]本プロジェクトの目的である「安定したビジネスを通して地域の若い女性たちの健康に長く寄与すること」を考慮し、起業した3人の女性たちと彼女たちから布ナプキンを購入し、実際に使用している3人のPrimary Schoolに通う少女たちにインタビューを実施しました。評価のポイントとして、インタビューの質問事項には、現在のボニスたちの活動の現状(顧客数・収入の増減など)、彼女たちの主体性の向上やマインドセット・チェンジ、活動の持続可能性、若い女性たちの間での布ナプキン普及率の向上や月経に関する課題の改善、その他の課題や改善点等を含みました。また訪問時に、会計やミシンの管理ができているかどうかも観察しました。ボニスたちには個人インタビュー、少女たちにはグループインタビューを行い、インタビュー時間はそれぞれ20~40分でした。[起業した女性たちからの聞き取りの結果]活動の現状顧客は徐々に増えているものの、新しい素材の購入や商品販売活動のための移動費、また1度布ナプキンを購入したら1年間使用可能なため、収入はその時の顧客の数によって幅があり、安定した収入の向上には繋がっていない現状が明らかになりました。商品の作成に関して、家事や他の仕事がない場合は1日に10ライナーを作成し、布ナプキン3つがポーチに入った商品は月に20個作成しているそうです。先月(2022年9月)の販売個数は7個ですが、私たちが訪問した際にボニスは制服の縫製を行っており、Niko Nikoプロジェクトで向上させたスキルを活かして、他の注文も受けていました。彼女たちの活動としては、ボニスが毎週火曜日と金曜日に、若い女性たちに衣服や布ナプキンの縫製を指導していると話してくれました。彼女は、「RAHA KENYAに研修に訪れてから縫製のスキルが向上した」と振り返り、他の女性たちに指導できる立場になったボニスを見て、誇らしい気持ちになりました。エミリーとカロラインもそれぞれ、学校やコミュニティの他の若い女性たち、特に金銭的余裕のない家庭や、教会での布ナプキン普及のためのプロモーションや教育活動を行っています。2人は、収入向上のため、ケリチョー県の知事と地域リーダーの女性代表にも商品のプロモーションに行く計画を立てていると話してくれました。仕事場でのボニスまた、私たちがボニスに先月の販売個数を尋ねた際、彼女はすぐにノートを取り出して具体的な数字を教えてくれました。ミシンには布がかけられており、研修で学んだ会計とミシンの管理はきちんと行われていることが観察されました。ボニスが見せてくれた会計ノートホコリ除けの布のかかったミシン活動の持続可能性Niko Nikoプロジェクトが終了して1年以上が経過しているため、彼女たちに現在の活動のモチベーションについても尋ねました。エミリーは、この質問に対してすぐに「私の子どもたちがモチベーションである」と話してくれ、彼女の子どもたちと彼女自身も布ナプキンの恩恵を受けていると話しました。カロラインは「私たちのコミュニティが助けられていると、自分も助けられていると感じる」ことが活動を続ける理由であることを教えてくれました。将来の展望について、3人それぞれが「ケニア全体で布ナプキンを普及したい」「学校やお店にまとまった個数を供給したい」「コミュニティ内だけでなく、町で大きなお店を持ちたい」「衣服を作ってコミュニティで売りたい」と真剣な表情で語ってくれ、彼女たちの活動のモチベーションは持続されているという印象を受けました。また、会計管理はボニスの役割であるものの、エミリーは、「デボラ(HANDSスタッフ)が教えてくれた会計管理は、ミルクを売るという他のビジネスにも役立っている」と話し、研修を通じて得たスキルを他のビジネスにも応用していることを知りました。一方で、安定した収入を得られていないことは、課題であると感じました。交通費を減らすために、彼女たちは普段は個別で行動するなどの工夫をしていましたが、「現在直面している課題」を尋ねた際には、3人とも商品作成のための素材を買いに行く際や販売活動を行う際の交通費を挙げました。また、ボニスは週に2日間若い女性たちに対して縫製の指導を実施していますが、これはボランティアで行っており、布ナプキンを普及させたいという想いとビジネスとしての活動の間での難しさを感じました。さらに、ボニスたちが作る布ナプキンは1年もつと言われています。そのため、安定した収入を得るためには毎月一定数の新しい顧客を得る必要があります。マーケティングを担当しているエミリーは「新しく顧客を得ることはとても難しく、新しいマーケットを開拓するために高価なスマートフォンを買う必要があると思う」と語っていました。エマニュエルのインタビューに応じるエミリー活動を進める上での課題プロジェクト実施地域では、ボーディングスクール=全寮制の学校に通っている学生がおり、その学生たちの間では布ナプキンの普及が難しいことが分かりました。ボーディングスクールに通う学生は、一定期間を学校で過ごすため、布ナプキンを学校で洗い、干す必要があります。ボニスは、「全員が布ナプキンを使っていれば何の問題もないが、この学校に通うほとんどの学生が使い捨てナプキンを使っているため、普及が難しい」と話していました。エミリーも、布ナプキンを普及させるうえでの課題として「ボーディングスクールに通う学生たちが、学校で布ナプキンを洗い、干すことを恐れている」ことを挙げました。しかし、その学生たちの中でも学校がなく家で過ごす期間は布ナプキンを使用する学生がいるなど、彼女たちの活動は少しずつ広がっていることを実感しました。                       (その2に続く)


活動報告(9)
2021/08/03 14:00
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Niko Nikoプロジェクトが成しえたことというのは、ほんの小さな部分です。3人の女性起業家たちには、Niko Nikoプロジェクトが彼女たちを知るようになるずっと前から支援者がいました。そしてプロジェクトを通じて支援者を増やしました。この支援者たちは時期が来ればいつでも動き出す準備のある強力な支援者たちです。そして彼女ら一人ひとりの内には、長く温められた「知恵」がいつでも芽を吹こうと待っていました。Niko Nikoプロジェクトは、それら全部のちょうどパズルのようなピースを一点にまとめる方向に、ちょうどよい勢いでフーっと息を吹きかけたようなものです。(写真下:合格基準に達した3人による作品 布ナプキンおでかけ3点セット)7月23日HANDS事務所で最終報告会を開催。女性起業家3人とNiko Nikoプロジェクトチームは、縫製指導講師のフェイス 先生、地域保健アシスタントのエラスト氏(ボニス達3人の地域担当官)、保健局リプロダクティブヘルス担当官のナオミ・ ケメイ氏と特別ゲストとして「シロアリマン」ことジャスタスさん(ケリチョー出身日本在住、クラウドファンディングの寄付者の一人)をお迎えしました。(写真下:左からカロライン、ジャスタスさん、ボニス、エラスト氏、エマニュエル、ナオミ・ ケメイ氏、エミリー、フェイス先生)報告会では、プロジェクトの概要説明、縫製指導講師による総合評価と課題、3人の女性起業家によるプロジェクトの振り返りと抱負、エラスト氏とナオミ・ ケメイ氏による祝辞とマーケティングのアイデア、最後にジャスタスさんによる日本からプロジェクトを見守ってきた支援者の一人として祝辞が述べられました。Bornice Shopの3人は量産にも備えるために引き続き縫製技術を高める一方で、政府の企業支援の活用や、顧客の拡大に向かって動き出しました。3人の女性起業家たちとNiko Nikoプロジェクトの繋がりは、これで終わりではありません。今後10か月間毎月、Bornice Shopから約束のプロジェクトへのリターン(活動報告7)を受け取り10か月後のプロジェクトの評価のための調査に備えます。Niko Nikoプロジェクトと一緒に歩んでくださった皆さん、短い間でしたがありがとうございました。それではまた、10か月後に。                   (HANDS ケニア)(写真左:HANDS事務所の庭で寛ぎながら自分たち手作りの支援者向けサンキューカードをフェイス先生に披露する女性起業家3人)


活動報告(8)
2021/06/17 14:00
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6月11日、ついに“Bornice Shop”が誕生しました。アフリカのケニアのケリチョー郡のキレゲスという村に誕生したケニアでたった一つのお店です。下の写真はその証明です。ビジネス登録は、Niko Nikoプロジェクトの主要な成果です。これを彼女たちは自分たちだけで成し遂げました。ナイロビへのスタディーツアーやボニス自身の縫製技術研修、それと同時進行でボニスによるエミリーとカロラインへの縫製訓練という忙しさを縫って、まずは納税者番号を取得し、町のインターネットカフェに足を運びビジネス登録のための書類を揃え、ケリチョーの役所に赴き、工面した登録料で申請というなかなか長い道のりだったようです。実は“Bornice Shop”は「会社」ではありません。ビジネス研修最終日、彼女たちは大きな戦略変更をしました。企業形態は「会社」ではなく、手続きが比較的簡便なパートナーシップ企業(合資会社に近い)として起業することにしたのです。まずは地元で足固めし、そして少しずつビジネスを大きくしていこうという考えからです。会社でなくとも、今は十分に自分たちや顧客のニーズに応えていけると判断したからです。「Bornice Shopという名前、3人はいったいどうやって決めたんだろう?」。HANDSケニアではビジネス登録証をお披露目してくれる最終報告会でそんな裏話が聞けるのを心待ちにしています。今後の予定:最終報告会                       (HANDSケニア)


活動報告(7)
2021/06/15 14:00
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待ち望んでいたロックミシンを前にして誇らしげなボニス。初めて手にする直線縫いミシンの前でちょっと緊張した面持ちのエミリー。二人を高い所から屈託のない笑顔で見守るカロライン。この3人だったら、きっと困難も乗り越えて行ける。私たちHANDSケニアはそんなふうに思うようになりました。5月25日、直線縫いミシンとロックミシンをKilegesのボニス宅に搬送しました。電気の来ていないこの地域ではミシンは足踏みですが、将来のためにロックミシンは電動にも切り替えられるようになっています。実はこのミシン、厳密な意味での「寄付」ではありません。ビジネス基礎研修の一環として、いわば「条件付き供与」になっています。購入金額の12%を、今後10か月かけて毎月分割でプロジェクトに返却する、という研修最終日に結んだ合意に基づく供与です。この仕組みは彼女たちが学んだ投資という考え方を使っています。ミシン2台は、このプロジェクトに寄付してくださった支援者さんたちのボニス達のビジネスへの投資です。そして購入金額の12%がそのリターンです。この割合は、ビジネス研修を計画したHANDS職員が、慎重に計算、配慮して決めました。10か月間HANDSはこのお金をとっておいて、支援者さんたちのもう一つの大きな投資である「地域の少女たちの健康」に彼女たちがどれほど貢献(リターン)したかを測るための小規模な聞き取り調査をしようと考えています。目に見えるリターンと目には見えにくいリターン。ボニス達のビジネスは、そんな二つの可能性を秘めています。今後の予定:最終報告会(HANDSケニア)