9月の中旬になっても標高450mの三瀬村の山奥の我が家でも日中の気温は30度です。しかし、田畑や山のあちこちで季節の移ろいを感じ取ることができます。この間までうるさいほどに泣いていたセミの声が聞こえなくなりコオロギなどの虫の音が聞こえ、イロハモミジが真っ赤に染まり始めました。山椒(サンショウ)の実がついこの間まで緑色だったのにいつの間にか真っ赤に染まっています。枝の中には弾けて黒い実が見え一気に秋の到来を感じることが出来ます。季節の移ろいを肌で感じられるのも田舎で暮らす楽しみです。
「博多の街に一番近い本当の田舎」三瀬村は稲刈りの真っ最中です。あちらこちらでコンバインが動いていますが、畑の仕事も慌ただしいです。夏野菜の片づけをして秋冬野菜の種蒔きをするのもこの季節なのです。我が家も数日間で大根や人参、ホウレンソウ、チンゲン菜、水菜、かつお菜、高菜などなど蒔きました。1週間ほどで芽が出て楽しみが増えました。
日本の農業の課題は大きな課題が3つあります。農業経営の新規参入の難しさや後継者不足などですが、佐賀市三瀬村のような中山間地では特に際立っているのが農業従事者の高齢化と後継者不足。そして、今時の子供は田畑で遊ぶことが少なくなりました。その点では我が家の初孫はなちゃんは珍しい存在なのです。長靴に麦わら帽子で畑にいきなり参上してクワやレーキを持って走り回り祖父ちゃんや祖母ちゃんに怒られても泥んこになって農作業の勉強をしました。三瀬村の農業を背負うのは、こんな少女かもしれません
三瀬村で佐賀県の稲作圃場の調査と今後の管理に関する検討会が行われました。普及センターや農業試験場、農協の職員さん等によるものですが、具座の田んぼも調査が行われたので立会することが出来ました。大雨による被害も無くて今のところは順調な生育で管理状況も良好のようです。9月1日から地域内の稲刈りも始まって、もう少しで美味しい新米が食べられます。
お盆を過ぎての大雨で河川はかなり増水しています。農家民宿具座にやって来る子供達の中には水遊びを楽しみにやって来るので何とかしなければとの思いで安全な場所を探して手入れをしました。安全で涼しく、探検している気分になるような場所です。