皆さま
こんにちは、三代目赤坂兵之助でございます。
今日は、「新しい日本の美」をテーマとした作品のひとつ、『かんざし』についてのお話です。
今まで作ってきましたジュラルミンのアクセサリーたちは、小さなところへの繊細な彫刻を基本としてきましたので、『かんざし』くらいの大きさなると、安定した彫刻加工を実現するための設計にまず悩みました。
「美しさ」を保ちながら「完全金属削り出し」にて安定した彫刻加工を施すには、相反する設計をバランスよく実現する必要がありますので、これまでの見地がとても役立ちました。
また「柄」のデザインもかなり繊細なものになっており、こちらの再現性にも度々の改善を求められました。
というのも、彫刻そのものは可能だったとしても、「肉眼で確認ができない」くらいに繊細になるからです。
『[cocur] SAKURA(コクール・桜)』かんざし:しずかには、桜の花びらと静山、桜の花びらと静海、太陽と月が背中合わせになった細やかで繊細な彫刻が施されています。
前回同様に皆さまにお届けできます作品になるまでには、かなりの試作検討を繰り返さないといけませんでしたが、そのような技術的側面は「楽しみながら」工夫することで改善し、また「新しい作品」へのヒントとなってくれています!
改善とバランスの賜物である『[cocur] SAKURA(コクール・桜)』かんざし:しずか、ひとりでも多くの方にご愛用頂けますと幸いです!