【ご紹介】
島根県大東大東町の阿用地区と佐世地区の農家さんと協力し、地域のお米を“玄米麺”に加工し『宮内舎』(http://miyauchiya.com/info/)という屋号で販売をされている 小倉健太郎さん。
“玄米麺”は、小麦アレルギーの方でも食べられること、農薬を極力使わないという付加価値も味方して、ミシュランガイド掲載店や有名割烹料理屋も含めて、東京や関西圏、県内でお取り扱いされています。
【現在取り組んでいること】
小倉さんが取り組まれていることは、大き2つ。
1.米の栽培(イセヒカリ)-自給する分ぐらい
2.玄米麺の企画、販売 - 周辺の無農薬・低農薬米農家さんたちから値段設定高めで買取り、玄米麺を生産。地域全体の農業収入の向上も図っている
【今の活動を始めた経緯】
島根県松江市出身。進学を機に上京し、大学在学中は環境問題や持続可能な社会に興味があり、社会課題の解決に取り組む会社に出入りしていました。また“人の暮らし”を学ぶことを目的に海外遊学に勤しんでいましたが、東日本大震災の時に帰国。復興支援に携わっていました。東北を訪れているときに、手に職をもっている人たちの復興への動きだしが早く、逞しさを感じ、『手にタコをつくる仕事』に憧れを抱いた小倉さん。大学卒業後は京都のお豆腐屋さんに就職。正直な“食”づくりの現場で仕事をしていました。そして、約3年前に島根県に帰郷し現在の活動をされいます。
【活動にかける思い】
1. 農業を経済的にも、イメージ的にも魅力的にしたい。
2. 食の選択を増やす。 アレルギーを持つ人の増加や遺伝子組み替え食品の健康問題が議論される中で、なるべくオーガニックで、アレルギーフリーの食品を提供したい。
3. 文化・景観の保持。1つの集落の中で、農と消費のバランスが保たれて、環境や文化が守られる状態を維持して行きたい。
【今回WFTPに参加した理由は?】
私たちの取り組みは、小さなものですが世界的に見てもきっと必要な動きであると感じています。中山間地域の米文化についてアプローチをしてきたこと、今後の展開も含めて多くの方との意見交換ができれば幸いです。
【食の世界におけるあなたの役割は?】
次世代へ繋ぐ歯車の一員になること。
【これからやりたいこと】
大きく販路を拡大するようなビジネスというよりは、小さくて強いコミュニティを作って小さな経済をつくること。そのためには、雲南にお客さんが足を運んでもらえるような取り組みを増やしていきたい。なぜなら過疎地域にとって、外から人が来ることは数字以上の効果があって、農家さんの意識も変わることもあるからだそうです。お客さんとの絆を強めるためにも、もっと生産を直接見てもらったり、一緒に泊まったりできるような環境をつくりたいと小倉さんは語ります。
【リターンとしていただくもの】
「宮内舎」グルテンフリーの玄米麺
玄米麺には食べ方もたくさん!