この度は、クラファンのスタートにあたり、沢山のご支援、応援の言葉、シェア、などなど、本当にありがとうございます。
昨年からの新型コロナ感染拡大、年末年始の自粛ムードに加え、新年早々緊急事態宣言が発令され、飲食店業界は暗い気持ちになりがちですが、私たちは新しいことに挑戦できるチャンスと捉え、社員さんや経営者仲間と共にクラファンの準備に取り組んできました。
ドキドキのスタートでしたが、なんとかスタートすることが出来、自ら行動することの責任の重さを感じました。また、ご支援いただくお一人おひとり対しての感謝の念と共に、責任の重さも感じています。
今回は、経産牛について説明させて下さい。
私が経産牛を食べたのは、実はこのクラファンをすることを決めた2020年7月のことです。
最初、このクラファンをやろうと思ったきっかけは、日本の“mottainai”をもう一度広げたい!という思いでした。特に、人間の都合で子牛を産み終えた経産牛が、肥料やペットフード、廃用牛とかババ牛などと扱われていると耳にしたことがきっかけでした。
お産をする牛がいるから、日本の和牛という素晴らしい商品があるのに、それを産んでくれた母牛がそんな扱いなの!
それは許せない!
花子(うちで飼っていた牛)が可哀そう。。。
そんな可哀そうな母牛の一生を伝えて、経産牛を食べてもらったら、日本語にしかない日本の大切な文化である”mottainai”が広まるのではないか!
そして、命「いただきます」命「ごちそうさま」がわかりやすく伝えることが出来るのではないか!
それが出来たら、死んでいった花子の命!
そしてババ牛呼ばわりされていた経産牛に光を当て、輝いて一生を終えたと言えるのではないかと考えたのです。
そこで早速、経産牛を仕入れて食べてみました。
それはそれは驚きの旨さでした。部位によってそれぞれ特徴があるのですが、スジが固いところもありますし、肉質が固いところもあります。しかし、旨いんです!
まず、口に入れた時のいい香り。そして一口噛んだときに広がるうま味。びっくりなんです。
経産牛は、お産するための牛ですから、太らないように藁を食べさせます。我が家にいた花子も藁、そして私の家族が食べ残したものも食べていました。つまり、草食動物である牛は、藁を食べるのが一番自然なことなのです。
一方で、食肉用に育てられる牛は早く大きくするために、藁よりも栄養価が高い動物性の餌で、一気に太らせられます。もはや異常なスピードで大きくなるのです。食肉の和牛として出荷されるまでわずか2年半なのです。
好みは別れると思いますが、経産牛は、牛の味がして濃厚な味がします。一方高級な和牛のほとんどが柔らかく、味の薄い肉という感じがします。
ちまたでは、なかなか味わうことのできない経産牛です。経産牛は、スーパーなど表記されないことが多いですし、流通も特殊なのでなかなか食べることはないと思います。
是非この機会に味わってみて、本物の味を堪能してみてはいかがですか?
心からの「いただきます」「ごちそうさまでした」のために!