支援者のみなさま
日頃よりマナトゥディ基金へのご理解、ご支援、ご協力頂きありがとうございます。
巷ではオミクロン株の脅威について騒がれています。当団体メンバーも数名が海外に滞在しておりますが、ご支援頂いた方の中にも他人事でない心地で経過を見守っている方もいるのではないでしょうか。。。南アフリカは距離的にマダガスカルにも近いため、マダガスカルではパリ便以外の国際線を停止して予防策を講じているそうです。
さて、9月23日に2回目の講師派遣概要をお知らせしてから2ヶ月がたちました。先月、現地スタッフから日本人メンバーへの報告会をオンラインで開催し、現地の現状に合わせた今後の計画についても議論することができました。
以下に概要をご報告します。
《2回目の講師派遣について》
講師の現地到着後、毎回まず地域の代表者らへ表敬訪問し訪問目的等説明していますが、今回も暖かく受け入れていただきました。
今回のタスクの1つ目は、植林普及の技術研修です。
今回はプロジェクト終了後の継続性を鑑みて、住民が採取できる樹種であるアカシア、ユーカリ、モリンガを想定しています。また地域リソース/人材であるクラニー氏にも現地講師としてご協力いただき、種の採集&保管や苗木の育て方について、当団体のフェラナがサポート役を務めながら、住民講師らへ伝授しました。
その後の2ヶ月で住民講師らによってたくさんの苗木が育てられ、各世帯への普及が始まっています。
この地域はマダガスカルの中では降水量が少ない地域です。先行事業の経験から、少し世話の手を抜くと苗木がすぐに枯れてしまう、ということが分かっていたので、今回は住民講師らに苗木育てを競ってもらい各住民講師が300ポット中何本の苗木を育てられるのか、コンクールを実施しています。9人中3位までが賞金(1位でもお小遣い程度の金額なのですが!)を出すことにしています。
それから、学校との調整の目処がたちましたので、12月以降に子どもたちへの植林学習会も開催していきます。今後の報告が楽しみです!
今回のタスクの2つ目は養鶏普及の技術研修です。
植林普及と同様に現地リソースである養鶏の達人ラベザナカ氏に現地講師をしていただき、鶏の種類から飼育方法、繁殖、健康管理など、養鶏にまつわる基礎的な講習をしていただきました。
参加した住民講師のほとんどが先行事業でも養鶏に取り組んだ経験があり、復習も兼ねた研修会になりました。また計画的なワクチン接種についても議論されました。今後、飼育数が増えていくにつれワクチン接種が適切に行われる必要性が増していきます。飼育者がグループを作って、村でのワクチン接種を適宜実施していけるような体制作りも重要なのです。
10-11月は植林普及に力を注いでいるため、養鶏普及の活動は今後タイミングをみて本格化させていきます。
今後の報告を楽しみにお待ち下さい。
《今後の計画〜プロジェクト実施期間の延長について》
当初、4月に開始予定だった現地活動は、当該地域の新型コロナ感染対策により開始が2ヶ月遅れました。また、今回の講師派遣は2回分の派遣をまとめた内容で実施できたため、予算にも当初計画より余裕がありました。
期限を守ることで予算をエイっと使ってしまうよりも、見守る期間を伸ばして大切に予算を使わせて頂きたいと思います。
よって、当初2022年3月に本プロジェクトは終了予定でしたが、1-2ヶ月延長されること、どうぞご了承下さい。
12月中には、これまでの活動について中間報告をいったんまとめる予定です。今回の派遣中にもかまど普及のモニタリングを実施しています。完成次第、支援者の方へメールにて送付させて頂きたいと思います。楽しみにお待ち下さい。
(文責/田中)