おおたけ手すき和紙保存会おおたけ手すき和紙の里Web site↓https://otaketesukiwashi.com/昨年、けんみん文化祭ひろしまで、おおたけ手すき和紙保存会様のブースに作品「楮」を展示させて頂きました。そのご縁をきっかけに、この画仙紙に含有されている楮やトロロアオイについてや、松ヤニの効果などを勉強させて頂いております。今回の個展では感謝と、おおたけ手すき和紙を一人でも多くの方に伝えたい気持ちから、作品の一つとして使わせて頂ける事になりました。この場をお借りして、お繋ぎ頂きました辻川先輩、おおたけ手すき和紙保存会森本会長、吉田様と職人皆々様に厚く御礼申し上げます。▼けんみん文化祭ひろしま2020ご出展時の様子

　現在、テレビ神奈川様の番組に出演し、クラウドファンディングと個展PRの為の企画を、先方ディレクターさんと練っております。コロナ禍で企画がしづらい部分もあり、更にクラウドファンディング終了までに間に合うかどうかという心配もありますが、やるっきゃない！▲横浜スタジアムでのパフォーマンス時案としては、私の特異なキャリアと生き様をベースにして、特技を仕事にするための私なりの心構えをお伝えするオンラインセミナーを開催している場面と、個展に出品する3m大作の作業風景を撮影頂く企画を考えております。とにかく、どんどん挑戦します！

▲相棒の墨すり機るんるん君(我が家に来て2年目)【磨墨して腐らせて、存在感を出す】個展の作品作りに必要な墨の量は特大筆や大筆を振り回すため、最低でも3リットルは必要です。今日から、約1ヶ月かけて固型墨を磨墨しますが、手作業で行うのは至難の業。墨も1本数千円から数万円の墨を数十本使います。固型墨は重厚感と存在感、立体感を併せ持つ黒を出せる。逆を言えば、市販の墨液、墨汁ではこの黒は出ません。理由は自然由来の固型墨と、化学的に作られた墨汁の違いが大きく左右するからです。▲赤みがかった黒。その為、文明の力である墨すり機に頑張ってもらい、コツコツとバケツに溜め込みます。そして、強烈な匂いを放ちながら外で数ヶ月寝かせます。この時、奥さんや家の方に必ず許可を取ることも忘れずに…。喧嘩の種にならぬよう。▲悪くならない為に一定の温度管理を。そうすると、二層に別れた立体感ある作品が出来ますが、それがどうなるかは個展の時まで内緒。　ちなみに、固型墨は膠(にかわ:動物の骨)を原料とし、菜種油系または松ヤニを燃やして採れた煤(すす)と自然の香料を加えて作ったもの。市販の墨液は、合成のりに工業用カーボンと防腐剤を使って作られたもの。昔に比べて質は良くなっています。

▲「迦楼羅-KARURA-」1990mm×1690mm画仙紙　油煙墨1月31日まで福岡県で開催されていた、第２回タガワアートビエンナーレ（田川市美術館）に出品した作品「迦楼羅-KARURA-」が、ブックレットに掲載されました。全国519点の応募の内、入賞9点、入選56点が選出。入選作品として展示頂いておりましたが、今回の個展でも発表させて頂きます。▲作品完成直後の写真大日如来の化身である不動明王。その背後に燃え盛る炎が迦楼羅炎(かるらえん)です。この炎は神鳥ガルーダが吐く炎とされ、鳥の形をしている事が特徴的で、不浄のものを焼き清めるとされております。この作品のポイントは、荒々しく動く筆勢から表現された滲みや擦れです。天に向かって燃え上がりながら、悪を焼いているさまを観て頂けたら幸いです。

【ラジオでPR！】　昨年、新港埠頭にオープンしました横浜ハンマーヘッド(https://www.hammerhead.co.jp/)にスタジオがあるマリンFM様(http://www.marine-fm.com/コミュニティFM放送)の生放送番組「ハマカフェGOGO」に出演させて頂きました。話しすぎ時間オーバーの気がある私でしたが、事前準備とパーソナリティの内子(うちこ)さんやディレクターさんとの念入りな打ち合わせのおかげで、10分間で濃い情報をお伝えする事が出来ました！放送中に「聴いてるよー！」と、番組宛にメールが来たり、待機中に笹原社長と話が盛り上がったり充実したひと時を過ごさせて頂きました。