どんなアプローチが父島に来てくれる人達に喜んでもらえるのか。具体的なアイディア出しが始まりました。メンバーから出てきたアイディアの総数は23もありました。それだけ、全員が小笠原を「よくしたい」と思っていたのです。
父島でのイベント開催案や、小笠原ならではの自然をもっと大切にする案などどれも実現したいアイディア満載でした。
この中で比較的すぐに出来そうなアイディアから実現したら素晴らしいけど、壮大な計画までじっくり検討しました。内地まで行って勉強会にも、参加。アイディアの具体的な実現方法を色々なプロフェッショナルに相談しながら具体的なイメージを固めていきました。
そして実現しよう!と、まとまったのが、
このおがログの原案となる「小笠原パスポート」案です。
24時間の船旅をしないと辿り着けない父島。最短でも6日間必要なこの島に来てくれている観光客はとても多く、ありがたい事に何度も島に訪れてくれるリピーターさんも数多くいます。かつてハードリピーターだった自分も「小笠原◯回目」と新しく友達になった観光客に自慢していました。でも、全部自己申告。オフィシャルに証明する記録はありませんでした
。そこで、オフィシャルに記録できるパスポートの様な物があったら父島に毎年来てくれるハードリピーターにも、これから来てくれる人達にも喜んでもらえるのでは?と考えました。
イメージは竹芝桟橋出発前に「出国管理官」から出国スタンプを押してもらっておがさわら丸に乗船。一晩船で過ごして辿り着いた先に広がるボニンブルーの海を眺め、下船。
「入国管理官から入国スタンプ」を押してもらって小笠原の観光がスタートします。
2泊3日の滞在期間中に隣の母島に行く時にもパスポートに出国スタンプを押してははじま丸に乗船。メグロや石門など母島観光を楽しんで父島に戻る時にも出国スタンプです。
一生の思い出を胸に抱き、内地に帰る時にも出国スタンプを押してもらっておがさわら丸に乗船。季節がちょっと違う竹芝に到着して入国スタンプを押してもらって小笠原旅のコンプリート。
このスタンプを押すにはどんなパスポートにしたらいいのか?
中に記載する内容はどんな物にするか?
少しずつ具体的になってきたイメージに皆ワクワクしながらアイディア出しが活発になり盛り上がってきたのでした。
つづく・・・
文:福田 真琴