はじめまして、安武佑馬と申します!
福岡出身、現在24歳です。
佐賀大学大学院 工学系研究科都市工学専攻 修士2年に所属し、建築(空き家活用、建築空間など)について勉強しています。
はじめに
まず、有田に出会ったきっかけからお話ししたいと思います。
出会ったきっかけは、自分の学部時代の卒業制作です。
その頃、自分の卒業制作の対象敷地として面白い場所を探している時、当時の自分の研究室の先生から紹介していただき、知りました。それまで陶磁器の町という認識しかなかったのですが、いってみると美しい自然や町並み、陶磁器以外にいっぱいの魅力ある町だとわかりました。
通り横の河川
しかし敷地調査や研究室の活動で何度か有田を調査するうちに、空き家問題や移住環境など問題を抱えていることもわかりました。
卒業制作では、空き家と空き地を活用して、地域の交流となる場となるようなネットワーク型の建築空間の提案を行いました。
Circular Art Network -「ア—ト」の循環が生み出すものづくりの生態-
「コネル」との出会い
それから修士に進み、修士論文でも何か有田を舞台に書けないかなと考えていました。また、学生の内に何か形になるものを作りたいとも考えてました(←野望)。
そんな時、修士の授業の一環として、有田で二泊三日のワークショップを行う機会がありました。その時初めて、佐々木さんと出会いました。お手伝いで「コネル」の改修作業をさせていただき、有田にこんなに面白い場所があるんだと感激したのを覚えています。それが「コネル」との初めての出会いです。
「コネル」の改修作業のお手伝い
それから「コネル」の改修作業のお手伝いを何度かさせていただき、プロジェクトに参加させてもらいました。今は週に1〜2日、有田で一緒に作業させていただいています。
佐々木さん
学生のぼくが佐々木さんについて語るのは恐縮ですが、ぼくが感じた佐々木さんの人柄や感謝の気持ちを書かせてもらいたいと思います。いつも一生懸命「コネル」のことを考えている佐々木さん。熱い男です。汗だくになりながら、作業し、たまに不器用なのか失敗したりする佐々木さん。
そんな佐々木さんには、感謝の気持ちでいっぱいです。実際に設計したものを形にさせてもらう機会をいただけることなんて、学生の内にそうないことです。それも別に有田出身というわけでもない一建築学生に。そんな佐々木さんの懐の広さはすごいです。佐々木さんがいるからこそがんばれるし、いい作品を作りたいと思うし、そんな佐々木さんの人の良さに惹かれ、たくさんの人が集まってくれます。
また佐々木さんを取り巻く人々はみな優しく、とても心地がいいです。
そんな最高な環境で、「コネル」を作っています。
「コネル」のシェアアトリエ部分のデザイン
簡単にですが、デザインを担当させてもらった自分から、「コンセプト」について説明したいと思います。はじめに、ただのシェアアトリエを作るのではなく、外部の人や地域住民といった地域にひらけた場という考えの元、居住者の方たちに、作品を作る際に具体的にどのような作業を行うか、またどのような設備がいるか現状住んでみて改善点はあるかなど、ヒアリングをしました。
ヒアリングの様子
すると、居住スペースとシェアアトリエとの近さからプライバシーの問題を心配している意見や、焼き物づくりの具体的な作業内容、設備関係などが明らかになりました。そこで、プライバシーを守るために、パーテーションのようなものを作ろうと考えました。居住者の作業を妨げないようにしつつ、作業している様子を見学できる。また、パーテーションに収納・陶磁器の乾燥・展示の機能をもたせ、陶磁器を深く知らない人でも作品を作るのにどんな道具がいるのか、どうやって作品が出来上がっていくのかがわかるようなイメージの元、デザインを作成しました。
模型写真
図面
現在、「コネル」のシェアトリエの部分の改修はここ(↓写真)まで完了していて、勉強させてもらいながら、悩みながら一生懸命活動させてもらっています。
どこにもないような、最高のシェアアトリエを作りあげます!!
コネルアトリエの現在の様子
「コネル」に対する想い
最後にコネルに対する想いについて。
「コネル」は必ず有田にとってかけがいのない場となると信じています。また、「コネル」が有田を変えるきっかけとなる気がします。だからこそ、大学を卒業した後も長く関わっていけたらと思います。
少し話がそれますが、このプロジェクトに携わる佐々木さん、橋本さん、中山さん、協力してくださる方々には感謝の気持ちでいっぱいです。
「コネル」には最高の仲間、最高の環境があります。
ぜひまだまだ多くの人たちが関わってくださったらなと思います。
以上、「コネル」アトリエデザイン担当 安武佑馬でした。
皆様、引き続き、ご支援宜しくお願いします。