「nosetty」のロゴ表現は意匠も含め今も鋭意検討中です。品質を担保したくて国内の優良な製造現場に拘った結果、材料と塗装を合わせた原価が想定より高額になることが判明。加飾として一般的な表現を想定していたシルク印刷のロゴであっても外注となるため販管費などまで正確に合算するとお客様が手にとりやすい適正価格を超えてしまいます。
無数に検討したロゴデザインは、グラフィック表現の意味合いや見た目の均衡など工夫を重ねますが単に意匠性だけではなく、印刷のわずかなカスレなどで不良率を上げないように繊細なビジュアル表現を避けるなどプロダクト製品ならではのテクニカルな課題克服も同時進行します。
また、画面の上だけでは掴めない違和感が現物になると必ずあるもので、インレタなどを使った最終製品上のリアリティ追求は欠かせません。シミュレーションを重ねた結果、この時点では外観品質とコストのバランスのとれた選択肢はいくつもなくて、利益率を抑えるしかないと一旦は覚悟しました。
しかしながら日頃から「共創」させていただいていた川田製作所さんのご厚意で新調したばかりのレーザー加工機の組立とテストを兼ねてロゴ表現のレーザー彫刻を施すチャンスをいただきました。塗装済みの「nosetty」を用意し、川田さんに試作ご協力をお願いしました。
このレーザー彫刻機自体も約1年前にクラウドファンディングで調達したもので、開封・組立てして初めての試運転という状態。さらにマニュアルは英語のみ。四苦八苦しながら、なんとかセッティングし、レーザーの出力などを変えて何度も試行錯誤を繰り返しました。
これがなかなか難しく、出力が大きいと、本体が曲がってしまうため、そうならないぎりぎりの線で更に文字がくっきり浮かび上がるようなセッティングを見つけていきます
ベストなセッティングを見つけたのは早朝からやっていて、もう夕方になろうかという頃。
5色の試作「nosetty」全てにレーザーで文字を入れていきます。
そうしてようやく試作が完成!!
量産に向けての条件が整い順調にいけば、この試作をもとにひとつひとつ丁寧にレーザーで文字を入れていくことになります。この表現方法と意匠が最終として確定しているものではありませんが、このように今も鋭意格闘中です。(笑) 支援下さったみなさま、是非楽しみに待っていて下さいね。