目標の50%を超えた時点の全5色(+未塗装1色)の選択色の傾向をまとめてみました。本日時点で52名の方に支援いただいており、そのうち2枚購入の方が19名。5色の分布は狙い通りほぼ均等でホッとしています。何気ない5色のカラーバリエーションですが、悩み抜いて決定しています。カラーバリエーション展開の難しさは前職(ケータイのデザイン開発のお仕事)でたくさんの経験をさせていただき、痛いほどわかっているつもりですが、やっぱり難しい、、、かなり悩みました。 調査やトレンドから正解を導くために時間と費用をかけた理論的な分析やヒアリングもひとつの指標ではあるのですが、その精度が上がれば上がるほど均衡化して得られた結果は魅力に欠けたりするもの。(過去のデータですから当たり前です。)一方、色は 感覚的なものでもありますから、どんな人にとっても(先入観なく無邪気に)強い思いを込めたり語れる要素です。そのため、多人数での決定はどんな提案であれ根拠を求められると同時に個人的な思いも炸裂して迷宮の沼にはまりがちで正直「運」を天に任せる側面は否めません。 ファッション業界や自動車のボディカラーも練り込んだ戦略どおりいくわけではないように思います。かといって当てずっぽうや趣味嗜好ではもちろんいけません。適正解に寄せる努力は必要だし、最低限の情報を正しく共有した上で洞察し誰かが判断しなければいけませんが、誰が決めるか決まっていればいいでしょう。カラーバリエーションの選択は 自分の直感を信じ責任をもって決断しなければいけないプレッシャーはありますが、モノづくりをする者にとっては楽しい悩み事かもしれません。2021年インテリア市場のトレンドカラー2021年スリーブのトレンドカラー2021年ステーショナリーのトレンドカラー「nosetty」の使われる環境、購入いただける方の年齢や性別などの属性、インテリアやプロダクトや周辺小物などのカラートレンド、塗装依頼先、塗料の耐久性や物性、ロットや色数に係るコストパフォーマンス、均等に選ばれるカラー振り分け、などで洞察を深めました。今年から美大に進学する娘に「この中に欲しい色はない。リモート講義で学生に使って欲しいなら、明るく鮮やかなカラーを入れたほうがいいよ!」と強く迫られました。わかっとるわ。(笑) カラー展開を増やすときにはまた楽しく悩みたいと思っています。
「nosetty」のロゴ表現は意匠も含め今も鋭意検討中です。品質を担保したくて国内の優良な製造現場に拘った結果、材料と塗装を合わせた原価が想定より高額になることが判明。加飾として一般的な表現を想定していたシルク印刷のロゴであっても外注となるため販管費などまで正確に合算するとお客様が手にとりやすい適正価格を超えてしまいます。無数に検討したロゴデザインは、グラフィック表現の意味合いや見た目の均衡など工夫を重ねますが単に意匠性だけではなく、印刷のわずかなカスレなどで不良率を上げないように繊細なビジュアル表現を避けるなどプロダクト製品ならではのテクニカルな課題克服も同時進行します。 また、画面の上だけでは掴めない違和感が現物になると必ずあるもので、インレタなどを使った最終製品上のリアリティ追求は欠かせません。シミュレーションを重ねた結果、この時点では外観品質とコストのバランスのとれた選択肢はいくつもなくて、利益率を抑えるしかないと一旦は覚悟しました。 しかしながら日頃から「共創」させていただいていた川田製作所さんのご厚意で新調したばかりのレーザー加工機の組立とテストを兼ねてロゴ表現のレーザー彫刻を施すチャンスをいただきました。塗装済みの「nosetty」を用意し、川田さんに試作ご協力をお願いしました。このレーザー彫刻機自体も約1年前にクラウドファンディングで調達したもので、開封・組立てして初めての試運転という状態。さらにマニュアルは英語のみ。四苦八苦しながら、なんとかセッティングし、レーザーの出力などを変えて何度も試行錯誤を繰り返しました。 これがなかなか難しく、出力が大きいと、本体が曲がってしまうため、そうならないぎりぎりの線で更に文字がくっきり浮かび上がるようなセッティングを見つけていきます ベストなセッティングを見つけたのは早朝からやっていて、もう夕方になろうかという頃。5色の試作「nosetty」全てにレーザーで文字を入れていきます。 そうしてようやく試作が完成!!量産に向けての条件が整い順調にいけば、この試作をもとにひとつひとつ丁寧にレーザーで文字を入れていくことになります。この表現方法と意匠が最終として確定しているものではありませんが、このように今も鋭意格闘中です。(笑) 支援下さったみなさま、是非楽しみに待っていて下さいね。
nosettyは量産の少し前のバージョンから見せていただき、試用しつつアドバイスを行ってきました。自分自身が、資料やガジェットに埋まった自宅のデスクでMacBook Proを使ったり、出張時に新幹線のテーブルで作業することも多いので、マシンを片付けずにメモ書きをしたり、軽食などを置けるスペースがあれば便利と思っていたのです。nosettyのおかげで、MacBook Proのキーボード上のスペースを有効活用できるようになり、セミナー画面を見ながら喉を潤したり、小腹を満たすようなことも楽に行えるようになりました。また、執筆中の気分転換で小さなブロックを使って何かしら作っている途中で中断するようなときにも、そのまま脇に片付けられて手間がかかりません。たぶん、それぞれのユーザーが、異なる自分なりの使い方を見つけるのではないでしょうか。塗装しないイノセントメタルバージョンを提案したのも僕でしたが、これは自分自身でカスタマイズしたいという気持ちがあったためです。アルミの地肌から、すぐにロータス・セブンのボディが思い浮かんだので、さっそくアルミ以外のボディパーツとエンブレムを3つの葉書サイズのステッカープリント用紙に印刷してnosettyに貼り込み、お気に入りの1枚ができあがりました。こうして自分だけのイメージに仕上げるのもnosettyの楽しみの1つといえ、これも人によって様々な可能性が考えられそうです。皆さんも、ぜひnosettyで在宅勤務やリモート授業をより快適なものとし、さらに、オリジナリティあふれる自分バージョンの創造にもチャレンジしてみてください。
1か月ほどお使いいただいた使用レポートを順次掲載していきたと考えています。4/2(金)は(テクノロジーライター)大谷和利 様 です 。nosettyについては、初期の アイデア段階から、プレゼンテーション、プロモーション、販路まできめ細やかなアドバイスをいただいてきました。近著「共創力」というキーワードそのままに共創させていただいたと言っても過言ではなく、最も感謝すべきアンバサダーのおひとりです。https://www.mdn.co.jp/di/contents/4411/78604/近著:「ルンバ」を作った男 コリン・アングル「共創力」 は、モノづくりだけではなく、近代のライフシーンを豊かにするためのヒントが隠されている必読書だと思います。おススメです。https://www.youtube.com/watch?v=uzVP-hvGelU