地域おこし協力隊になって人生で初めて「年度」という単位を意識するようになりました。
合同会社サイハテ代表の野一です。
地域おこし協力隊は、円満に行けば任期終了は必ず3月31日です。なので、本日は今年で三年目の任期を終える先代の地域おこし協力隊の送別会を行ってきました。
包み隠さずお話しすると、本町は協力隊の任期後定着率が島根の他地域に比べ異常に低いです。
つまり島での通例は役場での業務を経験した結果、島が肌に合わずにご実家に戻られたり新天地を求めて出て行かれる方が多いのです。
それが今年は4人卒業して4人とも定住予定という素晴らしい打率でございました。
理由はこの1,2年で島の環境が良くなったということでは決して無く、皆さんが島で生活するということを自分で望んで選び取った意志の強さに他なりません。
一つよく勘違いされるのが、「島の方々は大きな変化(島おこし)を望んでいるわけではない」ということです。
離島まで来るような協力隊は基本的に地域振興へのモチベーションが非常に高いのですが、それゆえに地域住民とのギャップを生んでいるという問題がありました。これをあえて悪く捉えれば、これまでの協力隊は自分の行動要因を他者に委ねきっていた部分があるということです。
しかし、今年からの協力隊は一味違いました。
主語が常に「自分」で、「自分の欲望を通すついでに助けられる地域社会は助けていく」というある意味情熱的で現代的なスタンスが皆さんにあったように思います。
そういう方々がこの離島をチョイスしたということ自体がかなり面白い現象であり、今後の人口動態を予見するのではないかと感じております。
ひとまず協力隊の卒業生の皆様、3年間お疲れ様でした。
島内で益々の事業の発展をお祈り申し上げます。
合同会社サイハテ
代表社員 野一 夢二
代表社員 柴田 哲朗(共同代表)