「ボードゲームって何?」と島の方に聞かれたときは大抵「人生ゲーム(or将棋)みたいなもの」と答えています。
合同会社サイハテ代表の野一です。
先日「インスト」という行為の狂気という記事を拝読しましたが、最近はつくづくボードゲームを知らない人にボードゲームの魅力を伝えるというのは本当に難しいことだと思います。
ボードゲームカフェなどに足を運んでくれる人相手ならまだしも、スーパーでたまたますれ違った70歳ぐらいのお婆ちゃんとかに冒頭の質問をされるとめちゃくちゃ返答に窮しますもん。
最近は少し慣れてきて、「将棋とか囲碁みたいな顔を合わせて遊べるゲームが世界中で流行ってて、今はそれのことをまとめてボードゲームって呼ぶんですよ~」みたいな返答をするんですが、大体最終的には「よくわからんけど応援しとるけん!」と笑顔で言われます。誰か私のインスト(紹介)能力を鍛えてください。
さて、ようやく本題。
表題のアブストラクト(Abstract)とは元々「抽象的」という意味の英単語なので、そのまま「抽象的なゲーム」を指していたようです。
まさに先ほど挙げたような将棋や囲碁、それからオセロのような、駒が特別な意味を持たず、純粋にゲームシステムのみに集中して勝負できるゲームのことですね。ボードゲームでは頻出の「山札」や「サイコロ」といった運要素に左右されないため、非常に強い競技性が認められるのも大きな特徴。
※調べたところ麻雀なんかはアブストラクトの分類ではないようなので、「運要素に左右されず全ての情報が公開されたまま進行するゲーム」というのが今の正確な定義のようです。
アブストラクトは実力がダイレクトに反映されてしまうため、ジャイアントキリング(下剋上)やビギナーズラックを起こしにくいゲームですが、その分サムネイルに使用している『Quarto』(クアルト)などのように、小学生でもすぐにルールを覚えやすく大人と対等に戦えるゲームもあります。
初心者をボドゲ沼に嵌めるときにどこから勧誘するかというのは我々のような者にとって永遠の課題ではありますが、案外アブストラクトにこそその適性があるのではないかと思っています。初心者が「自分でも勝てそう!」と感じることってめちゃくちゃ大事なことですよね。
お爺ちゃん・お婆ちゃんでも遊べるボードゲームカフェを目指して。
合同会社サイハテ
代表社員 野一 夢二
代表社員 柴田 哲朗(共同代表)