少し時間が空きましたが現地渡航メンバー笹尾より、報告が届きましたので紹介させて頂きます!
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ガザ現地の笹尾より、GEC2017最終日である3日目の様子をお伝えします!
3日目は朝から、前日のセミファイナルを勝ち抜いたファイナリスト6チームによるプレゼンテーションが行われました。実は前日のプレゼンでは、具体的ビジネスアイティアが伝わりづらい、審査員が知りたい情報がスライドで説明されていない、などプレゼンの仕方自体に改善の余地を見出し、JGICメンバーより各チームにアドバイスをさせていただきました。これを受け夜通し発表内容を改善してきたチームもあり、たった1日での大きな変化を目の当たりにし彼らの熱意とポテンシャルを強く感じました。
[ビジネスコンテスト会場の休憩時間の様子]
* 当日のプレゼンテーションの動画はこちらをご覧ください
全チームのプレゼン後、審査員による審議中にはパフォーマーによりパレスチナの伝統ダンスが披露されました。我々日本人メンバーも輪に加わって会場全体が笑顔と熱気に包まれました。最終的には会場全体が一体となって踊り、ガザの方々の明るさとフレンドリーさを改めて感じる、とっても楽しい文化交流となりました。
その後、大久保武パレスチナ関係担当大使兼パレスチナ暫定自治政府日本国政府代表事務所長からのアラビア語でのビデオレターとGEC2017の開催パートナーとして様々なご支援を頂いているDavid de Bold(デービッド・デ・ボールド)UNRWAガザ事務所副所長より会場にてスピーチをいただきました。大久保大使からは「若者たちのアイデアが、社会を変えることを願っています」と応援メッセージが送られ、ボールド副所長は「あなたたちのプロジェクトがガザの経済を支えることになります。若者たちの力で、社会、経済を支えることができます。あなたたちのような若者が、将来的にパレスチナの国家建設を支えることを願っています」と参加した若者たちに呼びかけました。
一方、審査員の間では喧々諤々の議論が行われ、優勝チームがようやく決定。どの参加チームにも学びを持ち帰って欲しいという想いのもと、審査員長の功能さん(ARUN代表)より全チーム宛てにフィードバックが行われ、いよいよ優勝チームの発表です。
GEC2017の優勝チームは、家庭で出る生ゴミをバイオガスと肥料に分解するコンポーザーを開発し、ガザ地区でのゴミ廃棄及び関連して発生する環境汚染改善に寄与することを目指すECO HOMEに決定しました!
(ECO HOMEのプロジェクトについては別途、紹介します)
[優勝したチームECO HOME]
これにて、GEC2017は閉会となります。
パートナーであるUNRWAはもちろんのこと、応援メッセージを下さった皆様、審査員の皆様、メンターや司会進行、通訳を買って出てくださった現地インキュベーターの皆様、その他ここには挙げきれませんが、様々な形でご支援いただいた日本・ガザの皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。
日本人メンバーはガザを出て日本に帰国いたしますが、企業家への支援はこれからがスタートです。今回の優勝者と日本の持つリソースをつなげ、ビジネスアイディアが形になりガザに変化をもたらすことができるよう、努めていきます。引き続き、ご支援のほど、よろしくお願いいたします!
また、今回のビジネスコンテストの報告会や、社会的投資などの分野に関するスピーカーを招いた勉強会など秋もイベントを予定していますので、直接、多くの方とお話しできるのも楽しみしています!
[ビジネスコンテスト終了後の集合写真]