「私の人生を変えた出会い。」
18歳の冬、京都から1日がかりで
北海道の辺境の地、朱鞠内に行きました。
北海道有数の豪雪地帯。
無人になった古いお寺で開かれる
ワークショップに参加するためでした。
北海道の人が聞いてもギョッとする
冬にわざわざそんなところに
何しに行くの?
というような場所。
そんな場所に
日本各地から、韓国から、
色んなバックグラウンドを
持つ人が集まって、
古いお寺の雪おろしをしていました。
朱鞠内は、
戦時中、国策のため
多くの方が強制徴用・強制労働を
させられて亡くなった場所。
その中には、
多くの朝鮮人労働者がいました。
使い捨てにされた命が
埋葬される前、最後に辿り着いたお寺。
そのお寺で、
過去の歴史を学び、
故郷に帰れなかった命と向き合い、
もう二度と同じ過ちを
繰り返さないために
私たちにできることを
すれ違いながら
ぶつかりながら
それでも諦めずに
模索し続けてきた場所。
18歳の私にとっては
向き合うのにエネルギーのいる
とても重たい事実でした。
朝鮮人の強制徴用のことも
在日コリアンの歴史も現状も
ほとんど知らなかった私。
私が知らなかったことで
誰かを傷つけてきたのかもしれない
と思うと、辛い気持ちにもなりました。
そんな重い事実と向き合うのに、
そこに集う人々は底抜けに明るくて
出会ったばっかりの私にも
家族のように本音を話してくれる。
家族のように私の言葉を受け止めてくれる。
どんなに立場が違っても。
どんなにすれ違っても。
故郷に帰れず、
異国の冷たい土の中に
埋められたままのお骨を
掘り出して故郷にお返しする。
そんな活動に20年間
関わって来ました。
どんな命も大切にされる世界を。
そのための拠点となっていた
古いお寺は、去年の冬、
雪の重みでぺっちゃんこに
潰れてしまいました。
悲しい歴史を越えて
人々が繋がって
人と人、人と自然が共生できる、
本当に平和な世界を目指して
この大切な場所を立て直したい!
そんな想いで
クラウドファンディングを
しています。
重たい話、長々と読んでくださって
ありがとうございます。
クラウドファンディングは
あと5日で終了です。
大きな目標に向かっています。
1000円〜ご支援いただけます。
ほんの少しだけ、
お力をお貸しください!
道又嘉織
東アジアワークショップ参加者