2021/03/14 02:36

2021年3月14日 活動報告

先日は、女性起業家の方々をご支援しているWEBクリエイターの
方をご紹介致しました。また、こうした投稿について、いいね!や
Facebookの、シェアありがとうございます。43回もシェア頂けて
いる事に、驚きと共に、感謝の気持ちでいっぱいです。


そして、今日は特に、WEBクリエイターの方と一緒に、貴重な
ご縁を頂いた女性フォトグラファーの方、そして前回ではお伝え
しきれなかった、伝統染色、国内老舗素材を支えている先輩の事を
お伝えしたいと思います。



今回、使わせて頂いている写真は全て女性フォトグラファーの方に
お願い致しました。
これまで、多様なご縁・応援を頂いていた事も
ご依頼させて頂いた理由ですが、一番の理由は、最初の催事出展の時
お弟子さんの方を連れて、立ち寄って頂きました。そして、いつも
大事な集いの時は、フォローして下さっているのを感じていたので、
ご依頼させて頂きました。



その方は、いつもは女性が大好きな明るく、ポップな色合いの洋菓子
などの撮影をされる事が多いため、本来ならファッション関連の撮影の
トーンとは合わないのでは?そう思う方が多いのですが、私は、その方が
撮影された写真を見て、とても好感が持てました。理由は、観る方が
明るくなれるショットだったからでした。店舗の風景も、ファッション
関連の撮影となると、殆どはブランドのイメージを優先して、シャープな
印象の写真を撮られる方が多いですが、それは、作り手目線過ぎて購入時や
ブランドを深く知りたいと思う日本人の方には、意外と嫌煙されます。

そうした作り手目線と、使い手目線を緩和したショットが撮れる方でした。
アパレルでもお仕事をされていたご経験はその時まで話されずにいたのも
また、先入観を無くす、そんな配慮にも優しさが見えてきます。
先入観があると、良い撮影が出来ない事が多いですから。


また、特に自身は、どうしても父譲りの職人気質的なデザインを起こす為、
作り手の方には良いデザインであっても、使い手の方に身近に感じて頂く
には、足りない要素が多々あった為、撮影をお願いしました。今回の撮影
でも、何も細かい打合せをしていなかった中、店長を務め「nonno」
ブランドでも活躍されている、アクセサリークリエイターの方の感性の
良さを引き出すショットを、いつの間にか、沢山撮って下さいました。

そんな粋な計らいを、男性目線で、いつも観えない形で行って下さるのが、
恩師の場所で出会った、先輩です。
その方は、伝統技法の染色方法や、
男性が好む、倉敷デニムなどと同じように国内に数台しか残っていない
織機で折られた帆布を取り扱い、
赤耳、青耳などの拘りの印が残る織りを
特異とする職人の方を熟知されている方です。また、そうした職人の方々が
持つ義理堅さ、苦労を苦労として見せない優しい想いで、学びを伝える
先輩です。

そんな先輩は、義理堅いが故に不器用ですが、父と似た気質なので、
何故だかとても話しやすく、顔には出さなくても怒っている事や、
嬉しい事も良く分かります。そんな方だからこそ、ついつい父の
ように、無理難題をお願いしてしまいました。

本当は、リターン【10】のような、異なる立場の職人気質の方3氏が
集い、一緒に製作するのはあまり好まれる方は少なく、特に女性の方は
嫌煙されがちであり、また、男性であっても高額なリターンは、余程の
拘りを持った方以外、参加されないのを知っていても、決まった際には、
良い製品を提供できるように、考えて頂きました。


また、本来ならそうした生地に、オーダーで伝統染色を行うとロットが
必要です。そうしたロットは、無地でない限りカットオーダーが効か
ないため、3名の方だけでは使いきれない残生地をどうするのか?を
懸念して下さいました。
そうした残を出来るだけ無くし、小ロットで
製作に当たれるように価値ある無地生地で、もう2氏の縫製・ODMの
特典、手描き友禅技法の絵柄をセットにするだけでも、十分に価値がある。
そんな、使い手目線だけではない、作り手目線も取り入れた答えを
自分で出せるように最後まで、資料を送らない配慮をして頂きました。



そんな多様な、専門職の方の見えない配慮に応えるため、ご恩返しとなる
プロジェクトを開始しました。
文面だけを読むと、ブランドを応援して頂き
たいだけの内容に思えるかもしれません。プロジェクト始動時には、本来
もっと、多様な打ち合わせと、賛同いただける方々を沢山呼び込む活動を
行うのが、最も良い形でありクラウドファンディングから賛同して頂く
方々を集うには、活動順番が異なります。それでも、始動した理由は、
約束した事を守るためです。そして、そうした発信の中にはデザイナーと
しての職業を目指す事を、亡くなる最後まで応援してくれた父の思いを
伝えるためでした。



不器用な父は、どれだけ丁寧に仕上げても、良いミシン金具を整えて、
良い製品の在り方を、親会社の社長と喧嘩してでも伝えても、認めて
貰える事がなかったからです。
そうした父の職人としての活動は亡く
なった後に、遠方から噂を聞いた方が訪ねて来る事で認められました。

それと同じ思いを、今の職人の方々、これからの職人の方々にはして
欲しくない。そんな思いから、難しいトライアルであってもチャレンジ
させて頂きました。

そんな作り手目線での、勝手な想いから始まったチャレンジであり、
以前のように各地域産業が集う場所で、働きがいのある地域で女性の
方々も、高齢となっていく職人の方々も、これからのお子様も学び
合いながら、継承していける。そんな橋渡しが出来れば、幸いです。
プロジェクト終了まで、残り、1週間切りましたが、
最後まで、応援のほど、よろしくお願い致します。