鋼については昔から仕事柄多少の知識は持っていましたが。
間違ったらいけないので確認しました。
肥後守・鉋・鑿等、鉄(焼きが入らないもの)に鋼を接着させる技は日本のみと言っても過言ではありません。
ヨーロッパでは優れた鋼のみの全鋼にて生産されています。
※モリブデン鋼・タングステン鋼が有ります。
肥後守に用いられている鋼は青紙鋼ですが、日立金属の安来鋼の数種類の呼称の一つです。
白紙鋼 1/2/3号があります。高級な刃物に使われています。
特徴は焼きを入れると一番硬くなります。
青紙鋼 1/2/3号が有ります。こちらも高級刃物に使われています。
特徴は焼きを入れると白紙に近い硬度が有り粘りが有ります。
従って、硬いものを切る製品に向いていると言えます。
※大工道具で例えると、鉋は木板を削るので、粘りより硬度を求めますが。
鑿などは金鎚で叩いて削るので硬度に加えて粘りも必要となります。
黄紙鋼 中級刃物に使われます。
特徴は白や青に比べると安価なのと作業がしやすいので一般的と言えます。
銀紙鋼 俗に言うところの、ステンレス鋼です。
特徴は錆びにくいので家庭用の刃物に多く使われています。
補足:白・青・黄・銀紙と呼ばれていますが、生産当初に品質を分ける為の貼り紙と
して、4色の紙で表したそうです。