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2月27日(土)、世界初の企画「エアカフェ」が開催されました!
≪エアカフェって…?≫
このカフェには、マスクを外して食べなくてはならないコーヒーもケーキも、カップもお皿もありません。
“エア”なカフェの文字通り、リアルな飲食は伴いません。
表情とボディランゲージのプロであり「ダイアログ・イン・サイレンス」でアテンド(案内人)を務める聴覚障害のあるスタッフがカフェ店員に扮し、“エア”パフォーマンスで本物以上においしいカフェメニューをご提供します。
メニューはあなたの気分で香りが変わるコーヒー、裏の畑でたった今もいだフレッシュジュース、出来立てのイチゴショートケーキ…。想像力で生み出す「飲食」を楽しむことができます。
https://taiwanomori.dialogue.or.jp/news/20210217news/
なんとも突飛なこのイベント、アテンドたちもドキドキの中で本番を迎えました。
たった1日で、ご体験者はなんと69名。
「対話の森」のエントランスがこんなにもにぎやかで、笑顔にあふれる空間になったことは、オープンして以来はじめてでした。
「エアカフェ」は相席制です。
同じテーブルには初めましての方々。最初はみなさん、緊張の面持ち。
アテンドが(エアで)お水とおしぼりをお渡しし、森の店員が注文を伺います。 店員がテーブルにつき、お飲み物を(エアで)差し出すと、だんだんと表情が朗 らかに。
店員さんとアテンドとのすばらしい連携で、追加注文も止みませんでした。
先入観を捨て、ワインやシャンパンを頼み、お昼から贅沢な時間を楽しむ方。
しめさばや餃子など、カフェではなくてもはや居酒屋!?と思わず二度見してしまうような、想像力あふれる自由なメニューがそれぞれのテーブルに並び…。
ワインで乾杯し、ケーキやおつまみを分け合うころには、初めましてのお 客様同士が、楽しそうにおしゃべりをしている。「対話の森」がつくりたかった、にぎやかで豊かな空間が広がっていました。
お客様の感想を、一部ご紹介しますね。
「何を作ってくれるんだろうと考えながら、実際には無いのにあるように感じ、 香りも味も感じました。不思議な体験でした。帰りながらもずーっとエアカフェ に浸りっぱなしでした。ありがとうございました!ごちそうさまでした!」
「コロナで自粛することばかりでした。人と会って、何かを一緒にすることもご 法度という世の中ですが、人と伝え合うことの大切さをまざまざと感じました。」
「子どもの中でいろんな化学変化が起きているのが分かりました。初めは、本物 のジュースが飲みたいと突っ伏していた上の子でしたが、見たこともない野菜を シェフが料理してくれたのを見て、目がキラキラと輝きだし、一生懸命手話を覚 えようとしていました。自分の名前を何度も練習し、帰り際にはシェフ達に、またねを言いに行きたい、 と自ら駆け寄ってチョキしていました。その変化していく姿が、とても嬉しかっ たです。」
「コミュニケーション希薄化が問題となっているマスク越しでも、想像次第では 充分に楽しめる可能性を無限に感じられました。」
「「これはもしかして壮大なごっこ遊びだったんじゃないだろうか…」と帰宅後 に思い当たったのだけれど、パントマイムとかジェスチャーとか使っていたとし てもそれは演劇的なものでは無くて、とにかく「お互いに伝える」ということに 重きを置いていたわけで、そんな体験を通して「対話ってこういうことだったの か」と改めて感じ直したように思う。」
今回ご参加いただいた方々、本当にありがとうございました!!
なお、イベントの様子はTBSニュースにも紹介されました。
TBS NEWS「店員は聴覚障がい者 1日限定“エアカフェ”とは?」
この「エアカフェ」、好評につき3月末にも開催予定です!