みなさん、こんにちは!
開発・演出の、石田ぎがしーです。
前回に引き続き、今回も『クラウドファンディング版アイドルコネクト』の開発進捗報告をさせていただければと思います。
◆
第 2 回となる今回は、ゲーム画面のフルスクリーン表示についてです。
『クラウドファンディング版アイドルコネクト』では、ゲームをプレイするスマートフォンの画面仕様にかかわらず、ゲーム画面がフルスクリーンで表示されるようになっています。
(※画面は開発中のものです)
『ADV Edition Vol. 01』版と比べると、画面左右の黒帯部分が無くなり、スマートフォン画面の端から端までゲーム画面が表示されているのがお分かりいただけるかと思います。
(ちなみに最初のリズムゲーム版では、水色と白のストライプが表示されていました。スマホに当時のアプリが残っている方は確認してみてください!)(なお私のスマホにはもう残っていなくて写真が撮れませんでした……)
最近のスマホは、画面の端にノッチやパンチホールがあるものが多くなってきており、そういったスマホで普通にゲーム画面を表示させようとすると、それらが存在している側に黒帯が出来てしまいます。
さらに、iPhone などでは画面の下部分にナビゲーション用のバーが配置されているものもあり、そういったスマホだと、画面の左・右・下の 3 方向に黒帯が出てしまうという、非常に残念な見た目に……。
私自身、そうなってしまっているゲームをいくつかプレイしてきていて、なんとかならないものかといつも考えていたということもあり、今回のゲーム開発にあたっては、初期の段階からフルスクリーン表示に対応させることを前提に進めて参りました。
単純にゲーム画面を広げるだけだと、画面端のボタンがノッチに隠れて押せない、といったことも起こり得ますので、背景やキャラクターは画面の端まで表示させつつ、ボタンなどの UI はセーフエリア(ノッチやパンチホール、ナビゲーションバーなどが入り込まない範囲)の内側に収めるという対応を、すべてのシーンで行なっております。
また、ノッチやパンチホールのある部分まで画面を広げるということは、その分ゲーム画面が横長になると言うことでもあります。
前回も少し触れましたが、最近のスマホは以前より横長になってきており、横の長さ:縦の長さの比率が少し前までは 16:9 程度が多かったのですが、今では 18:9 や 19.5:9 くらいが普通で、中には 21:9 といった機種まであります。横の長さが縦の長さの 2 倍以上あるのが一般的になってきたわけですね。
そのため今作では、ゲーム画面の基本となる解像度を「2880 x 1440 px」として開発しております。開発環境ではこのサイズで開発を行なって、実行環境で端末の画面仕様に応じてフィットさせる、といった形です。
一方、ノベル画面のテキストは、左右いっぱいには表示されず、中央の一定幅で固定になっています。
これだけ画面が横に長いと、文章を横いっぱいに表示してしまうと目を左右に大きく動かさないと読めなくなってしまうので、どの端末でも読みやすくなるよう、端末の画面サイズにかかわらず、固定幅にしております。
◆
さて、スマホはフルスクリーン表示になっているなら、ダブレットではどうなんだ? と言うと、タブレットでも「今のところは」フルスクリーン表示になっています。
今のところは、と言いますのは、UI については問題ないのですが、キャラクターやエフェクトの位置のバランスが、画面が正方形に近い端末だと意図したとおりにならない可能性があり、目下確認中となっております。
(タブレット、狭い!!)
写真を見ていただくと分かるかと思うのですが、横が短くなる分、ちょっと画面が窮屈になっています。
こういうシーンなら問題ないのですが、例えば本来見せたい演出が画面外になってしまって見えない、なんてことも起こりうるので、リリース前に一通り演出の確認をして、可能な限り調整をし、それでも難しいレベルで問題が大きかったら、最終手段として、画面の上下に黒帯を入れる……といった対応になるかもしれません。
個人的には、ゲームアプリはスマホよりタブレットで遊ぶことのほうが多いので、できる限りなんとかしたいと思っているのですが……この件で進展があったらまた開発レターでお知らせできればと思います。
◆
それでは、今回はこのあたりにして、開発に戻ります!
ファンのみなさまにはお待たせしてしまっており大変申し訳ございませんが、どうかもうほんの少しだけ、お待ちください……!
『クラウドファンディング版アイドルコネクト』
開発・演出 石田ぎがしー