ご支援によって鋭意制作中の冊子・サイトの中身について、ご紹介します!
●どんな本なの?
コロナの影響下で、身近な人をなくされた方(コロナ死、それ以外の死因含)、医療従事者、寺院向けに書いています。
「大切な人をなくしたけれど誰にも言えない(公認されない悲嘆)」、「十分なお別れができなかった(あいまいな喪失)」という経験をされているかもしれない中で、喪失にどう向き合ったらよいのか、自分自身の心身のケア(セルフケア)の方法について、わかりやすく情報を掲載しています。
また、当事者の近くにいる方に向けて、「その人をどう支えることができるのか」という観点での具体的な方法についても記載しています。
医療従事者ができることとしてはまず情報提供、そして、寺院や僧侶ができることとしては、直接会えなくても、オンラインなどを活用して、追悼する場をもつことや、改めて弔う機会の提案など。
このあたりについてはまた、近日中に記事を公開します。
●どんな時に使うものなの?
死別を経験された方が、自分の身に起きていることの理解を深めたいとき、心がしんどいときに読んでいただけたらと思います。 また、身近でそのような経験をしたと思われる方の(一見、気丈に振舞って見える方にも)ぜひ手元に置いておいていただき、その人が必要とするタイミングで読んでいただけたらと思います。
●誰が書いているの?
コロナ下でグリーフケアを必要とする方に届けたいと考える、下記の有志メンバーで執筆をしています。
・自らが大切な人をなくした(死別を経験した)遺族
・心理職の専門家(臨床/公認心理士)
・お寺の人
●なぜWebサイトと冊子を両方つくるの?
多くの人に瞬時に情報を届けるもの(Webサイト)と、 見守りたい身近な人に対してそっと御守りのようにお渡しできるもの(冊子)の両方が必要だと考えたからです。
冊子という手元に残せる形で贈ることによって、「見守っている」「いつでも手を伸ばせばそこにある」という存在感を伝えることもできます。
実際に、東日本大震災の百か日以降、東北で冊子『大切な人をなくしたあなたへ』を配布した時には、御守りのように持ち歩いてくださった方もいらっしゃいました。
●どんなことを大切にした本なの?
グリーフとは、人によって喪失を経験したときに生まれてくる多様な感情や状態を指しています。それは本当に人それぞれちがっています。
だからこそ、この本は、そうした人々のそれぞれを「ままに」受けとめる”器”のような存在であれたらと思っています。
表紙や挿絵は、この本を読んだ方が、ほっとできたり、あたたかな気持ちになれるよう、人の手で描かれている水彩画にしています。
出来上がった冊子・Webサイトをご覧いただく際、このような点に着目していただけたら嬉しく思います^^