最終のエディティング作業に入りました。エディティングはいつもギリギリまで頭を使う作業です。頭を使うと言っても、計算などをするような使い方ではないのですが、とにかく、頭がキーンと痛くなって、それでもプリントを何度も見て何度も並べ替えて、最終的に、ああこれだ、と納得できるまで続ける、絶対に手を抜けない大事なプロセスです。
作品は、何度も選択する事で出来上がります。撮る時にどこを見るのか、どこまでをファインダーの中に入れるのか、ここまでは直感的なプロセスです。そして実は撮った後の方が、ずっと時間がかかる、作品を創り出していくためのプロセスなのです。撮った中からどれをプリントするのか、プリントした中から、どれを選んで人に見せていくのか。自分が何を撮ろうとしているのか、何を言おうとしているのか。撮る事、創る事、リサーチする事を行ったり来たりする、孤独に、コツコツやっていく作業です。
そして今のエディティングは、本にするためにはどのプリントをどの順番で見せて行くのか。本だから2枚ずつ。ここが難しいところです。1枚で見た時と2枚ずつで見た時とは、プリントの印象が変わります。2枚で見せる事によって、写真が違った意味を含んで来ることもあります。
すべての選択が違うと、同じ場所、同じ物を撮っていても、全く違う作品になるでしょう。
月曜日が印刷原稿の入稿締め切りです!間に合わせられるようがんばります!