僧侶と 人斬りと 妖怪が おりなす、百物語の一編。
実写と浮世絵と曼荼羅でつづる「活動浮世草子」!
謹厳実直な僧侶・仁光(にんこう)は、女人を惑わす自らの魔性に頭を抱えていた…。
■プロジェクト ― 自主制作で時代劇を撮ろう!
自主制作映画の中でも圧倒的割合を占める「現代劇・日常劇」から離れ、「海外の映画祭も視野に入れたエンタメ時代劇」を作りたい。
「勧善懲悪」「侍」「忍者」というステレオタイプの物語ではなく、それとはまた別の日本独自の文化「仏教」「妖怪」「浮世絵」を織りまぜた、既存の時代劇とも一線を画す「新しい形の時代劇」を。史実「延命院事件」や伝承「二恨坊の火」から着想を得た創作妖怪譚を、実写とアニメーションを交えた独自の世界観で表現。ホラーではなく民衆の好奇の対象だった蠱惑的な百物語を目指しています。
しかし、当方自主制作です。僅かな資金とボランティアスタッフで活動しています。創意工夫の自主制作とはいえ、現代劇ならまだしも、長編時代劇を撮ろうというのはかなり無茶な試みです。それでも圧倒的な楽しさと、完成像への確固たる自信を原動力に、撮影準備を進めています。この度は、その活動資金をご出資して頂きたいと思い、プロジェクトを投稿させて頂きました。(公式ブログ http://www.niwatch.com/blog/ )
■あらすじ ― 妖怪(あやかし)と行き逢い、僧侶は旅に出る
朝靄のかかった静謐な森の中に、読経が響く。旅の僧侶が、半裸の女の屍体を供養している。少し離れた場所に、惨殺された百姓の屍体。すぐ側に、即身仏のごとく干からびた、浪人らしき男の屍体。そんな異様な光景の中、僧侶は経を読み続ける――。
その昔、武州の外れ、延明寺という寺に、仁光(にんこう)という僧がいた。誰よりも熱心に修行にはげむ、僧侶の鑑だったという。仁光は、何故か町の女に異常に好かれた。若い娘から熟れた女房、枯れ果てた老女までが仁光を想い慕った。無論、僧侶にとって女犯は重罪である。戒律を破るようなことこそなかったが、仁光は大層困っていた。ある日の夕暮れ、仁光は能面を被った女と行き逢い、その魔性を開花させてしまう――。
僧侶と人斬りと妖怪が織り成す、百物語の一遍。
■コンセプト1:妖怪浮世草子(百物語)
妖怪とは切っても切り離せない文化、「浮世絵」と「百物語」。古来より妖怪の発祥は常に「浮世絵」と「百物語」により語られた。これにならい、創作妖怪譚を「活動浮世草子」として描いていく。百物語(怪談話)の体裁で話を進行し、「浮世絵アニメーション」による演出を織り交ぜる。
■コンセプト2:仏教の世界観(寺社、僧侶、仏像、曼荼羅)
世界三大宗教の一つであり、「禅」としても世界で流行している「仏教」。その世界観を作品に反映する。仏教の思想、仏教建築、仏像、曼荼羅、深く歴史を刻んだこれらのガジェットは、信仰に生きる主人公の思想をまさしく荘厳に演出する。曼荼羅をアニメーションとして動かす試みも有り。
■コンセプト3:東洋の女性美(美人画、春画、女の姿をした妖怪)
主人公・仁光を誘惑する女たち。当時の「美人画」に象徴される美しさ、「春画」に象徴されるいやらしさを描く。また「女の姿をした妖怪」は、西洋でも類似する怪異もある世界共通の概念である。東洋の女性美が、世界の男性を魅了する。
■クランクインに向け、鋭意製作中!
現在、9月中旬のクランクインに向けて鋭意製作中です。制作費を限りなく安く抑えるために、ひたすら手足を動かす日々です。全員がボランティアスタッフであるにも関わらず、企画実現に向け一丸となって活動しています。
■キャスト続々決定!主演は辻岡正人!
現在、キャストオーディションも終了し、主要キャストが続々決まっています。多くの商業映画で活躍している方から駆け出しでキャリア数ヶ月の方まで、全ての方に同じ経緯・同じ条件でオーディションに臨んで頂きました。しかも皆さん、企画に惚れ込んで出演を希望してくれたボランティアキャストです。すでに作品に賭ける想いは十分。素晴らしい出演陣の演技にご期待下さい。
■監督:庭月野 議啓(にわつきの のりひろ)
はじめまして。映画『仁光の受難』監督の庭月野です。前作の短篇映画『イチゴジャム』では様々な映画祭に入選させて頂きました。しかし、未だ商業作品を撮るに至らず、自主制作映画を撮り続けています。商業映画にも自主制作にも無い映画を、自主制作だからこそ出来る表現を、誰も観たことのない映像体験を、そんな思いで今回の企画を立ち上げました。もちろん、目指すは世界です。
私自身、様々な犠牲を覚悟の上で臨んでいますが、まだまだ制作費が足りません。規模縮小も考えましたが、確固たる完成図を崩すことは作品に対する裏切りではないかと思い、クラウドファンディングに踏み切りました。
この企画に賛同して頂ける方の、ご支援をお待ちしております。必ずや素晴らしい作品をお届けします。何卒よろしくお願いします。(監督個人サイトhttp://www.niwatch.com/ )
前作:短編映画『イチゴジャム』予告編(DVD-Rがリターン品の中に含まれます)
第10回TAMA NEW WAVE ある視点部門 上映
第32回ぴあフィルムフェスティバル PFFアワード2010 入選
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2010 短編部門 入選
第15回水戸短編映像祭 コンペティション部門 入選
第三回下北沢映画祭 コンペティション部門 入選
第5回ひめじ国際短編映画祭スタッフセレクション 上映
■支援金の用途(制作費の内訳)
この度、CAMPFIREで募らせて頂いた支援金は、制作費の一部に充てさせて頂きます。現在、監督の自腹と有志のカンパで制作費200万円を確保していますが、それでもプロジェクト実現までには到底足りておりません。それだけ「時代劇」というのは費用がかかるものです。
(だから自主制作でやる人は少ないのですが…)
支援金(目標100万円)は、主に時代劇オープンセットなどのレンタル費、遠方ロケ費、衣装費、などに使わせて頂きたいと思っております。もし100万円以上の支援金を得られても、全てを作品のクオリティをあげることのみに費やします。ご協力、何卒よろしくお願いします。
■ご注意
ご出資の際には、下記をご了承下さい。よろしくお願いします。
・この映画は、所謂「R指定」的な性表現を含みます。(あくまで芸術表現としての)
・1年間の実写パート制作期間の後、1年間のアニメーション制作期間を設けますので、
完成は2年後を予定しております。(今後の予算次第で制作期間は変動します)
最新の活動報告
もっと見る9月23日(土) 角川シネマ新宿にて劇場公開!
2017/08/23 05:56お久しぶりです。映画『仁光の受難』がポニーキャニオンさん配給で、劇場公開されることになりました! 『仁光の受難』公式サイト ちょうど1ヶ月後の9月23日(土)から、角川シネマ新宿でレイトショー上映です。リターン品のDVD・Blu-rayでご視聴頂いた方も多いと思いますが、スクリーンで見るのはまた違った味わいだと思いますので、よろしかったら是非ご来場下さい。 この1年、世界中の映画祭に出品してきて、ようやくこぎつけた劇場公開です。皆さんに支援して頂いた作品が一人でも多くの人に届くよう今後も頑張っていきますので、何卒よろしくお願いします。 もっと見る
バンクーバー国際映画祭、釜山国際映画祭、出品決定!
2016/09/09 13:33本日は非常に嬉しいご報告があります! 映画『仁光の受難』は、きたる10月にバンクーバー国際映画祭でワールドプレミア(世界初)上映を行うことが決まりました! そして、その足でカナダから韓国に飛び、釜山国際映画祭でアジアプレミア(アジア初)上映を行います! 両映画祭では、ビートたけし主演・ワンウェイン監督『女が眠る時』、是枝裕和『海よりもまだ深く』、SABU『ハピネス』、山下敦弘『オーバー・フェンス』、西川美和『永い言い訳』、深田晃司『淵に立つ』など錚々たる顔ぶれと同じ部門での上映となります! 実は、予定の期間を大幅に過ぎ、4年の歳月をかけた理由、目指していたものがここにあります。 資金難でスタートした自主制作映画を、日本代表する商業映画たちと並び立てるような素晴らしい映画にするため、制作期間を延長して皆さんにご迷惑をおかけしつつも、時間をかけて丁寧に作品を作ってきたのです。 もちろん国内上映で多くの人々にこの映画を届けることが大きな目標ですが、華々しい国際デビューというひとつの結果をようやく出せたことにホッとしております。 この調子で、ジャパンプレミア(日本初)上映や全国公開も決めたいところ!今後の『仁光の受難』の活躍にご期待下さい! 映画『仁光の受難』 / SUFFERING OF NINKO - International Trailer もっと見る
映画『仁光の受難』リターン完了しました!
2016/07/19 17:41こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
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