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3.11から10年。鎌倉で生まれた、もう一つの物語。映画『発酵する民』全国公開へ

人(ひと)と微生物と星々が溶ける。優しさと混沌の中へー。 ”視点を変えて語る”3.11ドキュメンタリー映画へ全国に届けたい。

現在の支援総額

1,212,500

101%

目標金額は1,200,000円

支援者数

132

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2021/02/20に募集を開始し、 132人の支援により 1,212,500円の資金を集め、 2021/03/30に募集を終了しました

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人(ひと)と微生物と星々が溶ける。優しさと混沌の中へー。 ”視点を変えて語る”3.11ドキュメンタリー映画へ全国に届けたい。

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(3/16 追記)
皆さまのご支援もあり、渋谷の映画館「ユーロスペース」での劇場公開が決定致しました。上映時期は今年の夏になります。これに合わせて、リターンを追加致しました。劇場招待券をお届け致します。3500円で1枚。6000円で2枚のお届けになります。映画を全国・世界にお届けしたく、引き続きご支援をよろしくお願い致します。

 

このプロジェクトについて

皆さん、こんにちは。ドキュメンタリー映画『発酵する⺠』を監督した平野隆章です。

この映画は、鎌倉や葉山の女性たちを中心に、3.11からの変化を7年間取材した映画です。人間以外の存在(微生物や惑星の動き)にも耳をすましながら、3.11後に生まれた、唄や踊りなどの文化、生き方を描いています。

福島で取材をしている時、被災者の方から「いつの間にか、原発事故が福島のことだけにされている。それが原発事故の被害を語りにくくしている」と言われたことが、印象に残っています。

この映画をつくることによって、福島や被災地と繋がることが出来るかもしれない。そのような思いで、映画の制作を始めました。

取材させていただいた人たちに魅かれ、様々な方に助けていただき映画を制作しました。そして、原発事故から10年という節目の2021年3月。福島の映画館「フォーラム福島」での劇場公開が決定しました。

今後、上映活動を広げていき、他の地域や海外の映画館、映画祭、自主上映会などで、映画を見ていただきたいと思っています。

しかし、コロナ禍により、映画館や自主上映会での制限も発生し、私のようなインディペンデント映画制作者も苦境に立たせられています。

制作費は自費で進めてきましたが、この映画の配給宣伝費等を皆さんにサポートして頂きたく、プロジェクトを立ち上げました。皆さんと一緒にこの映画を育て、広げていきたく、ご支援をよろしくお願い致します。

監督プロフィール

平野隆章
1981年、神奈川県生まれ。鎌倉在住の映像作家。 2010年、取材・撮影・編集を担当したドキュメンタリー『宮下公園』(制作OurPlanet-TV)が、地方の時代映像祭で優秀賞受賞。2013年、編集を担当した報道ドキュメント『東電テレビ会議 49時間の記録』(制作OurPlanet-TV)が科学ジャーナリスト賞大賞を受賞。 山形や福島、東京の映画館で上映される。2020年、初監督作品となる『発酵する⺠』を発表した。

映画の内容

海と山に囲まれた古都・鎌倉。2011年、このまちを「脱原発パレード」で歩いた女性たちが「イマジン盆踊り部」を結成した。彼女たちは、日々の生活の中で浮かび上がってくる思いを唄にして踊り始める。

お酒や味噌、パンづくりの思想から生まれた「発酵盆唄」。海水を汲み、薪で火を炊いて塩をつくる「塩炊きまつり」。やがて、風変わりな唄と踊りが、人びとをつなげてゆく。

この映画は、鎌倉や葉山のユーモア溢れる抵抗者たちと、盆踊りの渦、女性たちの笑い声を描きながら、 太陽系を縮小した円形の暦「地球暦」のマクロな視点や、「発酵」のミクロな視点を交差させてゆく。混沌と優しさの中で、何が見つかるだろうか。

映画の制作背景

・撮影の9割に自然エネルギーを使用

撮影で使用したカメラのバッテリーは、太陽光で発電した自然エネルギーを使用しました。電力会社と電力のやり取りをしない「独立型太陽光発電システム」を使用。映画の9割以上がこのエネルギーで撮影しています。

私が調べた限りでは、このシステムで全編撮影されたドキュメンタリー映画は、見当たりませんでした。このドキュメンタリーは、自然エネルギーの力を借りて記録された映画です。

イマジン盆踊り部(2015年の様子)
・微生物や惑星の動きが交差する

映画の起点は、3.11。今だから言えるあの時のことや、そこからの変化を描いています。

新たに生まれた唄や踊りとともに、鎌倉のパン屋さん「パラダイスアレイ」の勝見淳平さんや、「寺田本家」の寺田優さん、「地球暦」考案者の杉山開知さんなども取材し、人間以外の存在(微生物や惑星の動き)にも目を向けていきます。

そして、いわゆるストーリーから外れてしまうような瞬間。映画というメディアだからこそ描ける時間を見つめていきます。

異なる要素をダイナミックに交差させて、混沌とした中で見つかるものは、今、コロナ禍にいる私たちに響いていくものがあると感じています。

鎌倉のパン屋、パラダイスアレイの店主 勝見淳平さん

創業340年以上になる酒蔵「寺田本家」(千葉県神崎町)の寺田優さん

・「鎌倉」で生まれた映画

映画の主な舞台は、古都・鎌倉。海と山に囲まれた街です。鎌倉には、 国会も東京電力本店もありません。この国の中心から少し外れた場所だからこそ、生まれたもの、見えてくる日本の姿があると思っています。

この映画が生まれた場所も、鎌倉の映画館です。映画は、鎌倉の川喜多映画記念館が上映を組んでくださり、先行上映を行いました。コロナ禍では異例の6回上映が全席ソールドアウトするなど好評でした。

初回上映時。暗闇の中に、この映画が映し出された瞬間、映画『発酵する⺠』がこの世に生まれたと感じました。この映画は鎌倉から、皆さんの街に旅に出ます。
 


資金の使い道

ドキュメンタリー映画『発酵する⺠』は、制作費は約600万の予算規模の映画です。現在、映画館での上映や、自主上映会を開催するために、配給業務をしています。

制作費の他、配給宣伝費や海外展開には、約230万円がかかりますが、このうちの120万円を支援していただきたく、プロジェクトを立ち上げました。具体的には、以下の内訳です。

<皆様に支援していただきたい経費>
映画館上映素材制作費(DCP) 30万円
予告編編集、制作費(DCP) 10万円
英語版制作費(翻訳費、編集費) 50万円
自主上映会用の映像素材制作費 10万円
劇場などへの営業活動費 20万円

<この他にかかる主な経費>
試写会運営費 10万円
劇場公開、自主上映会の宣伝費(外注含む) 40万円
海外展開の活動費(外注含む) 15万円
ポスター、チラシ等の印刷費 15万円
トークゲスト等の謝金 15万円
ホームページ制作費(デザイン更新・サーバー契約料) 15万円

明け方に見える金星


リターンについて

ご支援額に応じて、以下のリターンを準備しております。

・監督からのお礼のメール

・支援者の限定記事(撮影のエピソードや、リアルタイムで進む全国公開への道のり秘話、経費のことなど、ここでしか話せないことを限定公開で記事にします。)

・映画のオリジナル手ぬぐい、ステッカー、フライヤー

・映画の公式ホームページ「支援者一覧」にお名前を掲載

・劇場公開後の自主上映会の開催権利(1回上映)

・劇場公開後の自主上映会の開催権利(1回上映、監督トーク付き、交通費別途)

・活動記録映像の制作 (撮影半日程度。完成尺最大3分程度。交通費別途)

映画のクレジット

ドキュメンタリー映画『発酵する⺠』 (2020年/92分)
東京ドキュメンタリー映画祭上映作品
出演 瀬能笛里子 大嶋櫻子 山口愛 川崎直美 やまもとゆうすけ 高橋彩
   杉山開知(地球暦 考案者) 勝見淳平(パラダイスアレイ)  寺田優(寺田本家)
音楽 イマジン盆踊り部 pass into silence
版画 RYOCK
ポスターデザイン 平野絵理
協力 OurPlanetTV 平野由里子 土屋豊
配給 福々映像
監督 平野隆章

関連リンク
映画『発酵する⺠』公式ホームページ
https://fermentfilm.com/
イマジン盆踊り部 公式サイト
http://www.imaginebonbu.com/

       

映画のコメントや批評文

以下の方々に映画を見ていただき、批評文や感想コメントをいただいています。

藤井光さん(アーティスト)、鶴田真由さん (女優)、栗原康さん (政治学者、アナキズム研究)、小熊英二さん(社会学者、慶應義塾大学教授、ギタリスト)、⻄邨マユミさん(マクロビオティック・ヘルス・コーチ/パーソナル・シェフ)。詳細はホームページをご覧ください。

映画『発酵する⺠』公式ホームページ
https://fermentfilm.com/

最後に

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。⻑年かけて制作してきた初監督のドキュメンタリー映画が、”コロナ禍”での上映をむかえました。この中で、映画館で上映するという意味について、考え続けています。

”コロナ禍”により、ZOOMなど新たなアプリを使用したコミュニケーションや、リモートワークが普及してきました。映画の視聴体験も選択肢が広がり、私自身、NETFLIXなどで新たな映画体験を楽しんでいます。『ベター・コール・ソウル』や『消えた16mmフィルム』は、出会えて本当に良かったと思う大好きな作品です。

新しいコミュニケーションや、映画体験を楽しむ一方で、自分の中では、映画館の存在も大きくなってきました。映画館の暗闇でしか届かないものを、体が覚えています。あなたが、映画館で見た忘れられない映画は何ですか?

映画館の暗闇は、とても繊細なものを映し出します。ある時は、日常を忘れたワクワクとした冒険の旅に連れていき、ある時は、私たち自身の暗闇に語りかけます。優しい風に吹かれた時のような気持ちになったり、とても危険で嫌悪する人が描かれていて驚いたり、自分には共感できない、理解不能な愛や、受け止めきれない人生の形を見せてくれます。中学生の時に、渋谷でハーモニーコリンの『ガンモ』や、レオスカラックスの映画を見た時の衝撃は、言葉では言い表せられません。

鎌倉の川喜多映画記念館で映画を上映していただいた時に、感じたことがあります。それは、映画館には、上映作品を選定する方々がおり、宣伝をする方、映写技師さん、受付や清掃業務をする方、警備員さんがいるということです。

鎌倉では、受付で体温測定や様々な対応が必要なため、警備員さんがいらっしゃったのですが、とても良くしてくれました。

先日、上映のお礼と、福島上映決定の報告に行ったのですが、映画館の方から「この劇場で映画をかけてくれてありがとう。映画館を踊りの輪に加えてくれてありがとう」と言われました。 そして、警備員さんもとても喜んでくれました。映画を上映するということは、この人たちと、ともに働くということです。

昨年11月に、鎌倉の川喜多映画記念館で行われた先行上映会

今、”コロナ禍”により、定員人数を50%減にせざる得ない映画館があり、営業時間の短縮をしているところもあります。しかし、これについて、国の補償がありません。

様々な制限が発生する中でも、細心の注意を払って「映画を上映すること」を守る人たち、これまで、映画の文化を担ってきた人たちに敬意を示すとともに、そこで上映できる意味を感じながら進めて行きたいと思っています。

あなたに出会えるのを楽しみにしています。
 

<All-in方式の場合>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

最新の活動報告

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  • クラウドファンディングにご支援していただいた皆様へ皆様のご支援のおかげで、ドキュメンタリー映画『発酵する民』は、7月10日(土)より、渋谷のユーロスペースで劇場公開をむかえます。初日上映後に、監督と出演者の舞台挨拶。そしてイマジン盆踊り部のライブが決定しました。地域のお祭りが中止になった2回目の夏。タンスの中にある、着物や浴衣、甚平を着て映画館に遊びに行こうキャンペーンを行います。着物や浴衣、甚平を着てきた方には、映画のパンフレットをプレゼントします(初日限定です)スクリーンから飛び出したリアルライブを体感しよう!日程:7月10日(土)場所:ユーロスペース(渋谷)時間:10時20分頃の初回上映後、劇場内にて12時頃からイベントスタート(20分程度)出演:イマジン盆踊り部、監督 平野隆章などチケットについて:ユーロスペースでのオンラインチケット販売は、3日前の水曜日からとなります。前売り券をお持ちの方は、劇場窓口にて座席指定券とお引き換えください。関連リンクユーロスペースhttp://www.eurospace.co.jp/works/detail.php?w_id=000533映画『発酵する民』公式サイトhttps://fermentfilm.com/予告編https://www.youtube.com/watch?v=1W4vK1SsWUEWEBショップ(前売り券、パンフレット、手ぬぐい販売中)https://fermentfilm.base.shop/映画『発酵する民』Twitterhttps://twitter.com/fermentfilm引き続きどうぞよろしくお願い致します。ドキュメンタリー映画『発酵する民』監督 平野隆章 もっと見る

  • プロジェクト終了まで「あと2日」となりました。本日は、一足早くこの映画を見てくれた「観客の声」をお伝えします。東日本大震災・原発事故から10年となる3月。先行上映として、福島の映画館「フォーラム福島」と札幌の映画館「シアターキノ 」、東京の「江古田映画祭」を巡りました。一人ひとりの言葉が、映画の姿を教えてくれます。【観客の声】●福島「発酵がテーマの映画。人間が発酵していくということを見せられました。」「私は震災時、小学校2年生でした。10年前だと思って、今日3月11日に絶対に見たかった。大人にがっかりすることが多いけど、この映画に素敵な大人たちがいた。私も頑張ろう。」「個人的な思想を伝えてくれる映画が見たいと思っていました。そんな映画です」「個人個人が自由で楽しかったです。多様化をうまく表現している映画です。画一的ではない自由度がありました」「鎌倉カルチャーの内部に深く入り込んで映画。表面ではなく、入り込んだ目線。人も発酵している。1つのムーブメントになっている。人々が繋がって、能力や光が引き出されている。」「幸せとは何か考えさせる」「地球暦が腑に落ちた。木造の家に提灯。いいなあ。体が反応しました。体の中から変えていくということですね」「映画を見終わり、頭の中で発酵している。いい意味で掴み所のない映画です。長続きしない集団のあり方と、続いていく集団のあり方について考えました」「人も菌。あるムーブメントを描いている。」「震災から、新しいものを生み出した。新しくつくること。終わらないことに勇気付けられた」「震災が起きて、私もこういう人たちと出会ってきた。こういう人たちはいっぱいいる。発酵のプチプチのように広がってゆく。」「今の生活がどこか不自然なのかもしれません。菌とは上手に付き合えればいいと思います。」「原発事故から10年目、いよいよ『映画』の出番です。ずっと5年目の到来を待つと言ってきたが、10年。映画は作家がつくるもの。煮詰めたこの映画が、我々を勇気づけた」●東京「私もコミュニティづくりをしているのだけど、鎌倉はどうして、脱原発パレードから盆踊りを作り出せたのか?不思議で羨ましい。そこが魅力。」「ヤングガールが生き生きして嬉しい。地球暦が色々と教えてくれる」「他の上映作品と路線が違う。他には来ない人が来て満席になって驚いた。」「私は様々な活動をしている。反対した先にある、平和の世界が見えた。反対のメッセージも含まれているのを感じるが、ポジティブで美しい。いいなあと思った。」「震災、原発ということもあるけど、唄がどのようにつくられてきたのかを感じさせる映画。歴史を見ても、苦しいだけじゃなく、明るい方に向かう時、そこに音楽が必要だった。震災だけど、音楽映画だと思う。」「偶然に唄は生まれない。苦しい、やるせない、悲しい、腹が減った。だから笑いたい。そこで唄が生まれてきて、人間は前進してきた。山口愛さんの唄が素晴らしかった。」「2017年、私も寺田本家のお蔵フェスタに行った。きっとあそこで踊っていた。映画を見て「踊りたい!」と思った。」「実はドキュメンタリー映画は初めて見た。たまたま偶然来た。私は木造の昔ながらの家に住み、15アンペアで生活している。米は圧力鍋で炊く。今日、映画を見て、私の生活も私が選んできたと思った。今までの歩んできた人生がよかったと思った。人は人間以外のものに生かされている。海の側で育ったから、海の場面が懐かしくて涙が出た。夜に見上げた月を思い出した。手間暇かけて作った味噌を家族に食べさせたことを思った。」「パラダイスアレイのパンが好き。ずっと謎だったけど、できる過程が初めて見えた。塩炊きもとてもよかった。」「心に入ってくるドキュメンタリーです」 ●その他の感想リンク人も発酵していくのだな。映画「発酵する民」を見たhttps://note.com/tokunamako/n/n7a7d853ea359映画が少しずつ、確実に届いていくことを実感しています。残りわずかですが、最後まで応援していただけると嬉しいです。 もっと見る

  • 支援者の皆様、ありがとうございます

    2021/03/01 12:23

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

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