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この記事は、medium.comからの転載を元にしています。
では、本題です。
いわゆるDNAコンピューティングはDNAの合成過程 or 結果による計算だったりするわけですが、それとは別物です。そっちは、スパゲッティ・コンピューティングあるいはパスタ・コンピューティング (「ガジェット・コンピューティング」で紹介した「スパゲッティ・ソート」とある意味同類です。えーと、Google Scholarで、「DNA RNA Turing Machine」で検索してみてください。日本語の文献に絞ると、関係なさそうなのが数個表示されるだけみたいです。1973年とかの文献があったりします。あー、サイトの会員(法人 or 個人)でないと見れないのが多いな。これはGoogle Booksだから読めるかな? “A DNA and restriction enzyme implementation of Turing machines”, PWK Rothemund — DNA based computers, 1996. こっちの方が良いかな? Brown大の図書館みたいなので、見れると思いますけど。”The fundamental physical limits of computation”, C. H. Bennett, R. Landauer, Scientific American, 1985.
何となく思いついたのは、修士の頃(199x年)だったと思います。ゲームの設定を考えている時だったと思いますが。「DNA(というより細胞か?)とチューリング・マシンは似てるかもしれない」というものです。
DNA(無限長ではありませんが)をテープに、DNAから情報を読み取るRNAをヘッド(の一部)に置き換えて考えてみます。RNAがDNAから読み出した情報は、化学物質として細胞内に散布(?)されます。で、細胞内のそういう物質の濃度なりなんなりを、ヘッドの残りの部分である「状態」に置き換えてみます。チューリング・マシンでは、テープ上のデータの書き換えが行われますが、DNAでは損傷部分の修復の場合とコピーエラーをのぞき、書き換えはないだろうと思いますが。
こういう対応付けが可能なのかどうかは分かりませんが、なんとなく対応付けができそうな気がします。そうすると、「細胞は計算している」なんてことが言えるのかもしれません。おまけに、生化学より計算しているという方を重視するなら、DNAの書き換えも問題無しですし。「やはりすごいな、チューリング!」という感じでしょうか。
まぁ、生化学のことは何も知らないので、どれくらいの妥当性があるのか知りません。
で、ちょっとファイル整理みたいなことをしていて、「そう言えばそんなこと考えたね」というのがあったり思い出したりしたので、検索してみたのでした。この類の研究はどこまで進んでいるのかというのが気になります。ちょっと週末に時間を取って眺めてみようかな。