「クラファン限定・無添加黒豚生餃子」をつくるにあたって、
生産者の月ノ灯牧場に伺い、養豚への思いを聞いてきました。
月ノ灯牧場は、鹿児島県姶良市の山間部にひっそりと佇む小さな牧場です。
代表を務める有村さんは、夫婦二人で、自分たちの手の届く規模で牧場を経営しようと取り組んでいます。
今回お話を伺う中で、ビッグファイブの“頑張るお母さんを応援する”という思いに共通するものを感じました。
クラウドファンディングで有村さんの豚肉を使わせて頂くその意味を、このインタビューから感じ取って頂ければ有り難いです。
……
ビッグファイブ 川原:月ノ灯牧場ではどのような肥育をされていますか?
月ノ灯牧場 有村さん:月ノ灯牧場では、子豚に抗生物質を使用しなかったり、キバを切らなかったり、自然体の肥育に努めています。
私は以前大きな養豚場に勤めていたのですが、肥育方法に疑問を感じていました。
川原:それはどのような肥育方法だったのですか?
有村さん:通常、母豚はストールと呼ばれる柵に入れて、一歩も身動きが取れない状態で肥育します。これは、産まれた子豚を動いた母豚で圧死させてしまう事故を防ぐ、効率重視の生産方法です。
最初に見たときに大変ショックを受けました。自分が牧場を経営する時にはフリーストール(柵に入れずに自由に動ける)にしてあげたいと思い、まわりからは反対されましたが、一昨年前から実行に移しました。
川原:結果はどうでしたか?
有村さん:言われていた事故はなく、母豚が自由に動き、好きな時に母乳をあげて活き活きと育っています。試してみた結果、全く問題ないと確信しました!
現在は、ストレスを極限まで減らす環境を考え、取り組んでいます。
豚の鳴き声が殆どしないでしょ?
川原:確かに!お母さん豚がゆったりとしていますね。
有村さん:居住スペースはお母さん豚と子豚に十分な空間になるようにしています。暖かくなると外に出て放牧もさせているんですよ。活発に子豚が動くから、ジャンプ力が凄いんです!通常の低い囲いは飛び越えてしまいます。
川原:自然体で育てることが、とても良いのですね!
有村さん:はい。実は豚も巣作りをするんですよ。放牧場で、周りの小枝や草をくわえて巣を作り始めた時は驚きました。実際、そこで生まれたこともあります。
広いところでストレスなく育てることで、自然と病気が少ないんです。
……
今回の話を伺い、アニマルウェルフェア後進国といわれてしまう日本の状況を再確認しました。
1960年代のイギリスでは、工業的な畜産のあり方を批判し、委員会が立ち上がりました。
「すべての家畜に、立つ、寝る、向きを変える、身繕いする、手足を伸ばす自由を」という基準を提唱し、家畜の劣悪な飼育環境を改善させ、ウェルフェア(満たされて生きる状態)を確立するために、次の「5つの自由」が定められました。
1.空腹と渇きからの自由
2.不快からの自由
3.痛みや傷、病気からの自由
4.正常な行動を発現する自由
5.恐怖や苦悩からの自由
この飼育方法は欧米を中心に、今、世界中に広がっています。
すべての生き物にとって「当たり前」のこと。
この「当たり前」の飼育環境が、もっと日本で認知され、広まっていくことの大切さを、
月ノ灯牧場さんの取り組みを見て実感しました。
“忙しいお母さんを応援する“という思いで餃子を作るビッグファイブは、いい食材を選ぶことをとても大切にしています。
美味しい餃子を食卓に届けたいという想いがあるからこそ、命をいただく生き物のことを考え日々努力されている月ノ灯牧場さんのような取り組みを応援し、感謝しないといけないと思いました。
今回のクラウドファンディングのリターンには、有村さんの豚肉を使った黒豚餃子が限定登場します。
無添加で美味しく仕上げ、家族皆で安心して召し上がって頂きたいと思います。
長文、お読み頂きまして有り難うございました。
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