初めての投稿になります。
映像プロダクション・STUDIO IKKIに所属している今城太輔と申します。
今回の『魲ムラマリ首園』では、映像の制作に加えて、会場の空間音響のデザインと、
展示に関するプレスや記事を書かせていただいたりしています。
さて!いきなりなんですが!
本日の活動報告では、僕が思う『魲ムラマリ首園』の楽しみ方をご紹介させていただこうかなと思います!
企画に参加させてもらいながら恐縮ですが、僕は美術にそこまで詳しくありません。
美術館で解説を読んだり、作者の方にお話を聞いて「ほええ〜」となるのは好きなんですが、僕自身、余程必要でない限りは美術についてあれこれ語ることが苦手です。なぜなら、それはとても難しいからです。
言葉で説明できない何かを表現するのが芸術の役割であり、本質だとするなら、そんなものについて無理に理解しようとしたり、言葉を当てはめることは、できる人はすればいいんだけど、鑑賞者全員の義務ではないと思います。ついつい誤解されがちですが、解釈が必要だったり、何か意見を言わなきゃいけないとか、そんなに敷居の高いものじゃないんです。
芸術を楽しむうえで大切なことは、「わからないということをわかること」。
そして、目の前にあるものが理屈を抜きにして「おもしろいかどうか」だけです。
なんで好きかなんて、わからなくてもいい。
それにたぶん作者の方も毎回あれこれ考えて作ってないです。(500%私見なので異論は認めます)
だから美術に限らず、映画や音楽などに対してもそうですが、僕はだいたいの場合は
「すごい」「おもしろい」「かわいい」「かっこいい」ぐらいしか感想を言えません。
感想を聞いた人に「こいつ…すごいバカなんじゃないか?」と思われてるかもな、と思うこともあります。
でも、そんな自分なりの芸術の楽しみ方がけっこう好きです。
僕はふたりの作る作品をとても魅力的だと思っています。
でも、それはなんで?と聞かれたら、思えば考えたことがありません。
なんでかはよくわからないけど、おもしろいし、かっこいいし、かわいい。
展示を仕掛ける人間の一人がそれぐらいのことしか考えていないんだから、
『魲ムラマリ首園』にお越しになるときにはあんまり難しく考えず、判断基準はおもしろいか否か、それだけでもいいんじゃないでしょうか。いろんな「おもしろい」を見つけてもらいたいし、あなたが感じた「おもしろさ」がこの展示をもっとおもしろいものにしてくれます。
そのためにできることをおもしろがりながら最大限やっていくのが、僕なりの『魲ムラマリ首園』の楽しみ方です。ぜひ、あなたの楽しみ方も教えてください!
この展示のコンセプトが好きです。「動物園とか植物園」。
美術作品ではなく、不思議な生き物に遭遇したと思ってみてください。
そんな仕掛けを音の中にも忍ばせてみたいと思っています。
「なんだかよくわからないけどおもしろい」ものに出会ったときって、ワクワクしませんか?