3月3日 グループホームを訪ねました。進行性の疾患のため、2月頃から歩行困難になっている。本人のリハビリに対する意欲が強いため、介入してほしい。と診療所の看護師、グループホームの施設長より依頼がありました。施設を訪ねると施設の方と利用者様が車イスで出迎えてくれました。とても穏やかな表情の方です。進行性の疾患により下肢の筋力低下があり、右上肢には良肢位で関節拘縮がみられていました。右上肢の拘縮は3ヶ月前の転倒で骨折したことによるものでした。本人に希望を確認すると「歩けるようになりたい。トイレに歩いて行きたい。」と言われました。オムツ排泄となり、人に下の世話をされる。歩いてトイレに行けていたのに。歩ける歩けないに関わらず排泄はとてもデリケートな問題です。行きたいのに行けない。自分でしたいのに人にしてもらわなければいけない。とても歯痒い思いをされていると感じました。主治医からは本人の疾患から改善を見込めるのは難しいが、本人のリハビリ意欲が高いため、何もせずに過ごすより、歩けるようになるために何かをした。と言う本人の満足度を上げるためにも介入をお願いします。と依頼されました。今日は問診と本人の状態確認の訪問でした。トイレでの排泄を目標に、本人の満足度とリハビリ意欲の維持に努めながら、また進行性の疾患に対する理解と受容を図りながら、どうアプローチしていくか検討していきたいと思います。
M氏 80代 女性 独居(本人の許可のもと、掲載しております。)元々、元気で畑の草取りや野菜を作ったりされていましたが、入院をきっかけに筋力低下による歩行のふらつきがみられました。退院後はバランスを崩して転倒したり、今まで行えていた買い物やお墓参りに行くことが困難になり、自宅にこもる生活となってしまいました。あまり主張はされませんでしたが、お話を聞いていると旦那さんのお墓参りに行きたいと言う気持ちが感じられました。退院後の症状観察と日常生活の見守りが依頼内容でありましたが、ご本人・ご家族と相談してお墓参りに行くことを目標に介入していきました。自宅内での歩行から始め、玄関にある段差の乗降、玄関からシニアカーがある倉庫までの歩行と段階的に取り組み、ついにお墓参りに行くことができました。一時期は「しょしゃんなかね。迷惑ばかりかけて。(訳:情けない。迷惑ばかりかけて。)」と表情を暗くすることが多かったですが、今は笑顔の時間が増えました。すみません、画像ではわかりませんがとても穏やかな表情をしています。私もめちゃめちゃ笑っています(笑)【症状観察】【生活の見守り】【歩行訓練】【お墓参りの付き添い】をケアプランとして対応させていただきました。病院に在職中のため、名前や顔を覚えてもらう宣伝活動として、開業まではボランティアで対応しています。