『わんわんる~むシュシュ』
”シュシュ”とはフランス語で”お気に入り”という意味を持ちます。
【お客様やわんちゃんのお気に入りの場所になるように】という願いを込めて付けました。
当店があった場所は以前はダーツバーだったそうです。
2階という立地の悪さはありましたが、広さや店内構造がちょうどいいと思い、この場所でオープンすることを決めました。
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大まかな工事は業者に頼みましたが、予算もそれほどなかったので内装などはほとんど自分達でやりました。
清潔感とおしゃれ感を出そうとしたところ、「コカ・●ーラの店みたいになったね(笑)」と主人に笑われたのは今となっては良い思い出です。
私は、元々北九州出身ですが、大学が熊本で、オープン間近まで熊本に住んでいたので、北九州に引っ越してからバタバタの準備でした。
2019年11月30日オープン
初めはドッグカフェ&ドッグフォトスタジオとして営業していく予定でした。
『わんちゃんを連れてお食事ができる、看板犬と遊ばせられる、写真も撮れるカフェ』がコンセプトでした。
なので、看板犬は最初5匹しかいませんでした。今の大人組の子たちです。
みんな元々人懐っこい性格ではありましたが、お客様のわんちゃんと上手く関われるかどうか心配でした。
わんちゃん同士なので、相性の善し悪しは勿論ありますが、思った以上にお客様のわんちゃんと仲良くできていたので安心したのを覚えています。
オープンしてからというもの、様々なわんちゃんが遊びに来てはごはんを食べたり、看板犬達と遊んだり、フォトスタジオ撮影を楽しみにしてくださるお客様も増えて来ました。
そのうちわんちゃん連れではない、「看板犬とふれあいたい」というお客様がいらっしゃるようになりました。
お子様連れも多く、看板犬達も遊んで下さる方は誰でもウェルカムなので、遊び場が大変賑わうようになりました。
次第に当店は、当初の「犬連れのお客様がいらっしゃるドッグカフェ」から、
お一人様でも、カップル・ご夫婦でも、ご家族でも、わんちゃん好きな方でしたら誰でも気軽に遊びに来られる『犬カフェ』としても営業していくようになりました。
看板犬達のお誕生日会を開催したり
新しい仲間が増えたり、
看板犬グッズを作ったり、
看板犬達用のおやつ販売を始めたり、考えられるアイデアは全て実現してきました。
そのうち大人数での貸し切りやイベント、オフ会などの利用も入ってくるようになり、売上も右肩上がりに・・・
そんな矢先のことでした。
新型コロナ感染拡大。
飲食店である当店は多大な影響を受けました。
それまで少しずつではありましたが、集客も売上も上がっていた経営が一変。
オープンしてわずか3ヶ月ほどで苦難の一途を辿ることとなりました。
不要不急の外出を控えろ、と言われれば、まずうちのような飲食店兼娯楽施設は対象店のど真ん中。客足が途絶えることは必至でした。
誰も来ない店内。
一番可哀相だったのは看板犬達でした。
来客がゼロの日は、一日中退屈そうで、見ていて本当につらかったです。
緊急事態宣言発令により、このままの営業では立ちゆかなくなると思い、完全予約制を取ることにしました。
正直、この時は本当に苦しくて、毎月かなりの赤字でした。
それでも、面倒なはずの予約をしてご来店くださるお客様からご連絡がある度に感謝の気持ちで一杯になりました。
やがて緊急事態宣言も解除され、通常営業に戻りましたが、以前のような集客はなく、経営は悪化する一方で・・・。
このままではいけない!となけなしの資金を使い、大規模なチラシの配布を行ったり、SNSによる広告を試みたりしました。
その結果、去年の11月に1周年を迎えた頃から、以前のような賑わいが少しずつ戻って来始めました。
「大丈夫だ、うちはまだやれる・・・!」
傾きかけた経営ですが、お客様が楽しそうに看板犬とふれあったり、わんちゃんと笑顔で過ごされている様子を見ていると、『なんとしてでもこの店を守らなければ!」という気持ちになりました。
「こんなに近くにこんな素敵なお店があったなんて知らなかった」
「勇気を出して来て良かった!楽しかったです!」
「今まで行った犬カフェの中で一番人懐っこくて癒やされました!来て良かったです」
お客様の一言一言が何よりもの励みでした。
よし、これから気持ち新たに頑張っていくぞ!!そう思っていたのですが・・・
二度目の緊急事態宣言発令。
やっと戻りかけていた集客を目の前に、さすがに再び完全予約制を取ることはできませんでした。
やむをえなく、感染対策を強化しつつも通常営業を続行しました。
再度途絶えてしまった客足・・・なかなか戻る様子はなく・・・
やはり一番可哀相なのは、お客様やわんちゃんが大好きな看板犬達でした。
このままでは潰れてしまう、コロナを乗り越えることができない・・・!!
存続の危機が迫っていました。
毎月の赤字を抱え、十分な助成金は支給されない非常に厳しい状況でした。
正直なところ閉店を考えてはいました。
でも、そんな時に思い浮かぶのは、今まで出会ったお客様の笑顔と言葉、そして可愛いわんちゃん達の姿でした。
その時、誰かが必要としてくれている限り最後まで精一杯頑張ろうと決意しました。
もし、誰かの、当初の願いであった”お気に入りの場所”になれたならばどうしても守り抜きたい。そう思いました。
だから、今回、藁にもすがる気持ちでこのプロジェクトを立ち上げたのです。
この店を守りたい、なんていうのは私のエゴや自己満足なのかもしれません。
でも、シュシュを、看板犬達を気に入ってくださっているお客様がいる限り、私はコロナの馬鹿野郎に抗っていきたいのです。
長くなりましたが、ここまで読んで下さったあなたにも心から感謝致します。
本当にありがとうございました。
今回のプロジェクトが成功するかはまだわかりませんが、ご支援いただく度に言葉にできないくらいの感謝の気持ちを感じております。
最後に・・・
コロナで経営難に陥らなければやりたかったことを綴ります。
・保護犬のための活動(譲渡会や里親捜しのサポート、エサや消耗品などの寄付、看板犬としての受け入れなど)
・猫カフェとの併設
・犬の保育園経営
・屋上ドッグランの設置
・看板犬オリジナル制服作製
・犬種別オフ会の開催
・看板犬の増員
このままコロナを乗り越え、存続できたならば、いつか叶えたいと思っています。
もしこれまでの取り組みや今後のやりたいことに共感いただけたならば、ご支援いただけると大変嬉しい限りです。
目標達成までどうかご協力の程、宜しくお願い致します!