我々のプロジェクトの支援先であるネパールの地方都市ビラートナガル。今回の大洪水により、町全体が冠水するという大変な災害にみまわれました。
災害発生をニュースで知ってから数日、現地の友人とは誰とも連絡がつかず、状況を把握することができませんでした。
昨日やっと、1人の友人と連絡がつき、本人が無事であること、そして支援先であるDOOM(ドゥーム)の人達も無事であることは確認できました。
しかしながら、今回の水害により、ただでさえ生活が困難なDOOMの人達は、今後より一層大変な状況になるだろうとの話でありました。
この話を聞き、僕は今回のプロジェクトをこのまま継続すべきか、それともより基本的な物資、たとえば食べ物や衣類、水などの支援に切り替えた方がいいのではないかと思い、現地の友人に相談しました。
彼の意見では、基本的な物資はネパール政府が支援することを発表しているので、我々のプロジェクトはこのまま進めるべきだとのことでした。政府は必要最低限の支援は行ってくれるが、我々の支援のように、その1歩先の支援まではしてくれないので、このような支援をすることが大事であるというのが彼の考え方でした。
僕としては、「DOOMの人達がいま困っている状況をいち早くなんとかしてあげたい!」という気持ちがとても強かったのですが、その支援では洪水前の状況まで戻せても、その先彼らが自分たちで収入を得られて生活を改善していけるようになるまでには至らないので、やはり我々が当初考えた支援は彼らにとって必要なことであると理解しました。
つきましては、予定通りこのプロジェクトを進めることといたしますので、皆様のご理解と温かいご支援のほど、何卒よろしくお願いいたします。
最後に、この度の災害で犠牲になれた方のご冥福と、今回被災されたDOOMの人達、ビラートナガルの人達、そしてネパールの人達の1日も早い復旧を、心よりお祈りいたします。