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100年後に残す、「羊の本」を作りたい!!

京都で羊の原毛屋を始めて33年、雑誌スピナッツ100号記念と共に100年後に残す「羊の本」を出版します。

現在の支援総額

3,128,000

39%

目標金額は8,000,000円

支援者数

215

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2017/09/09に募集を開始し、 215人の支援により 3,128,000円の資金を集め、 2017/11/27に募集を終了しました

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現在の支援総額

3,128,000

39%達成

終了

目標金額8,000,000

支援者数215

このプロジェクトは、2017/09/09に募集を開始し、 215人の支援により 3,128,000円の資金を集め、 2017/11/27に募集を終了しました

京都で羊の原毛屋を始めて33年、雑誌スピナッツ100号記念と共に100年後に残す「羊の本」を出版します。

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「羊・ひつじ・ヒツジ…」

ただいま「羊の本」、文章がおおむね出揃ったところ。

これから写真イラストをつき合せ、表記や語句の統一作業に入っています。

で、で、で…大難関につまずいてしまった。

「羊」をどのように表記にするか。

たいへんなことです、なにしろこの本の表題ですから…。

「羊」「ひつじ」「ヒツジ」。

畜産の専門書を見れば「緬羊」もしくは「めん羊」。

歴史をさかのぼれば「綿羊」。

さらには「さいのこま」まで出てきました。

日本での羊の認識は時代によって変わっていて、言葉を見るだけでも羊に何を求めていたのかがわかります。

明治時代は、軍服や官服の原料として、羊から羊毛が欲しくて「緬羊」としていました。

その前の江戸時代には、『古今要覧稿』(今で言う百科事典のような本)の中に「綿羊」という記載が出てきます。「…牡鹿もしくは犬のごとく…此の毛をかりて羅哆絨(ラシャ)を製する」とあります。要するに毛が採れる珍奇な動物くらいの感覚でしょうか。

さらに奈良時代までさかのぼると、羊とカモシカは、文献上は判然としなくなってしまう…。日本人にとって羊は、たまに大陸から献上される、ほとんど架空の動物に近かったことがわかります。

さて戦前戦後、とりわけここ20~30年の間に、「羊飼い」を名乗る人が、それに糸を紡ぐ「スピナー」が現れ、さらに「ホームスパン」という言葉が一般にも知られるようになってきました。これは取りも直さず未だかつて日本には無かった、「羊と羊毛の文化」が存在しているということではないでしょうか。

わー…えらいことに気が付いてしまった…。

改めて、「今の日本」に感動しているこのごろです。


本出 ますみ

 

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