2021/04/20 10:49

本日は二頭の医療のご報告です。

最初は交通事故にあってセンターより保護した柴のやよいちゃんのご報告です。

ICUに入っていたやよいちゃんですが

交通事故の後遺症か、皮膚移植目前にして色々な後遺症と思われる症状が出てきてしまいました。

肺水腫になってしまい、とても皮膚移植手術に耐えられる体力は無くなってしまいました。

投薬や点滴を繰り返しながら病状が少しでも良くなるよう祈ります。

やよいちゃん、こんな状態にあっても、どんな人も大好きで。

人に裏切られても、誰も恨まず、今を懸命に生きる凛とした姿は私達人間が一番学ばされる姿勢だと思っています。

人間からは中々学べない、この動物たちの純真さにいつも魅力を感じ、私自身も教わる事が多々あります。

やよいちゃんも同じ。いじらしい程、健気な女の子です。

どうか元気になって本当の幸せを全身で味あわせてあげたい。

そう切に願います。

今回やよいちゃんの皮膚移植は断念しました。

命に関わる危険が高いまま行う手術は、かなりのリスクがありますのでまずは体が良くなるよう祈りたいと思います。

可愛いやよいちゃんが元気に走り回れるよう皆様、どうかお祈りお願いします。


続いてゴールデンの ようちゃんですが

とっても大人しいので性格的に大人しいタイプなのか、それとももしや何か病気が隠れていないかを判断する為に検査をしていただきました。

いつものレントゲンやエコー、心臓検査や血液検査等に増して更に色々と追加検査(甲状腺など)もしていただき全て問題ありませんでした。

SORAっ子は全頭にまずメディカル検査で詳しく検査していただき、必要な手術が可能な状態か判断し、不整脈などが見られた時は避妊や去勢手術を断念する事もたまにありますがようちゃんは検査で何も引っ掛からず安心していました。

そして避妊手術の日を迎えました。

午後に手術後、麻酔から上手く覚醒してこず麻酔が合わなかったのか危篤状態になり危険な状態である事を夕方病院からご連絡を受けました。

夜、緊急で次々に責任者のスタッフ達が病院にかけつけ集まりました。

意識不明の、ようちゃんが繋がっているモニターを見たら危険な状態であるのが一目瞭然で病院の先生の様子からも重体の状態であるのが理解出来ました。

その日は循環器にお強い先生方がちょうどようちゃんを担当して下さっていたのできっと良くなる、きっと生きてくれると信じて。

それでも怖くて怖くて震えながら、ようちゃんの体を皆で撫でていました。

まだ一度も楽しい経験が無いようちゃんがこのまま意識の無いままお空に帰ってしまっては、あまりに悲しくレスキューした意味が見出せません。

それからも頻脈と徐脈の繰り返しで本当にジェットコースターのようなヒヤヒヤの冷や汗を流した時間を過ごしました。

状態としては心不全でした。

一時間以上たってからやっと意識が戻ってきてくれたのでまだ安定していませんでしたがI C Uでこのまま治療を続けて下さる事になり、一旦私達は帰宅する事になりました。

その日は全く眠れず、緊急の電話がかかってこないか、携帯電話を強く握りしめて祈り続けた夜でした。

横になったまま朝を迎えました。

朝、ようちゃんの状態が良くなっていると先生からお聞きし本当に心から安心しました。

祈りが通じた気がしました。

翌日には退院しましたがやはり嘔吐があり、再受診をお願いした所心筋炎が見つかりました。

更なる数々の検査から例えば癲癇の確定診断のように消去法診断で急性心筋炎(心臓の筋肉がウイルス感染等によって炎症を起こし、心臓の機能が低下する事)の疑いがある事が分かり、すぐ治療をスタートしました。

結果的に麻酔による影響で術後状態が悪くなったのではなく、心筋炎から不整脈を起こしたと思われ、ようちゃんの倦怠感や活気の低下、嘔吐は急性の心筋炎から来ていたようです。

事前の検査の良好さとは反対に術後の状態が悪くなり、ビックリしましたが病気を見つけていただき、結果的に良かったと思っています。

協力病院の先生本当にありがとうございます。

心筋炎の治療を続けて治療の効果が出て来ているそうです。

パルボ検査も陰性でした。

フィラリア症があるので心筋炎とフィラリア症のお薬のバランスが難しいですがまめに通院しながら診ていただく事になりました。

ようちゃんもICUに長く入院していましたがやっと退院出来ました。これから通院しながらにはなりますが楽しい経験も沢山して欲しいなと思います。

本当に助かってよかった。

みんな保護っ子達、頑張っています。

引き続き応援宜しくお願い致します。