北極冒険家荻田泰永の冒険研究所は、始まったきっかけは装備の保管場所としてでした。
20年にわたる極地冒険での装備が膨大な量となり、置き場に困っていたものを一箇所にまとめて保管をしたい。ただ、倉庫や貸しコンテナを借りて、誰の目にも触れずただ眠っているだけでは、なんの意味もない。
であれば、装備を保管しながら、そこに人が集まれるような場所を作りたい。そしてそこに集まる人同士の交流が生まれたり、情報交換が発生し、旅人もそうではない人も新しい世界に触れる「交差点」のような場所にしたい、そんな思いで始めた場所でした。
コロナで休校した子供達を受け入れるのも、冒険クロストークで様々なゲストを招いてお話を聞くのも、すべてその基本コンセプトがあるからです。
新しい展開として「書店」を行うのも同じです。
書店では、中古や新刊の書籍販売を行いますが、図書室のような閲覧できる棚も用意したいと思っています。
荻田個人の私物の極地関連本や、登山や旅の本などを集め、これから旅に出たい人、そうではなくても憧れを持つ人が資料として、ただ思いをはせるため、様々に閲覧できるような棚も用意したいと思っています。すでに、大量の古い貴重な本を寄贈したいというお話もいただいており、きっと良い場所になると期待しています。
荻田自身も店番をする機会が多くあるはずです。
そんな折には、知識だけではない体験を通した旅や冒険のお話を、のんびりできるような場所にしていきたいです。