クラウドファンディングのページを読んだ方から寄せられた質問とその回答を、みなさんにもお伝えさせていただきます。
—海外の緊急避妊薬の使用率は、日本に比べて高いのか?
結論から言うと、先進国のなかで日本は
緊急避妊薬を使用している割合はかなり低いです。
ピルの種類をざっくり2つに分けると、
・毎日飲んで避妊するピル
・妊娠リスクが高い性行為をした後に飲むピル(緊急避妊薬)
となりますが、日本はどちらも使用率がとても低い状況にあります。
平成25年の国連の調査だと、毎日飲んで避妊する低用量ピルを飲んでいる人の割合は、
フランスで約40%、英国で約28%なのに比べて、
日本の服用率はわずか3%で、
他の先進各国と比較すると10分の1程度、という結果でした。
現在はもう少し多くの方が服用しているとは思いますが、
日本人のピル内服率はとても低いのです。
イギリスでは国民だけではなく旅行者へも避妊具やピルが無償で提供されていて、
そのおかげで10年間で若者の中絶数が半減したという報告があります。
最近フランスも25歳以下の若者への避妊具の無償化をしており、
世界ではどんどん避妊具へのアクセスがしやすくなりつつあります。
一方、日本では避妊具も緊急避妊薬もとても高価で、
「一番届いて欲しいはずの若者になかなか届かない」というのが現状です。