クラウドファンディングページを読んだ方から寄せられた質問とその回答を、みなさんにもお伝えさせていただきます。
—緊急避妊薬の仕組みってどうなってるの?
まず妊娠が成立するしくみを整理しましょう。
女性の体内で卵子が卵巣から排出されることを排卵といいます。
排卵された卵子と精子が結合し、厚い子宮内膜に潜り込むことで着床が完了します。
(妊娠に備えて子宮内膜は厚くなります。しかしある一定の期間受精卵の着床がないと、この子宮内膜は剥がれ落ちて体外に排出されます。これが月経です。)
こうして妊娠が成立します。
緊急避妊薬は、服用後平均5日程度排卵をストップさせる作用があります。
一般的に、精子の寿命は平均2.3日と言われているので、
精子が子宮にたまっている間、排卵を抑制することで受精を妨げる効果が期待できる仕組みになっています。
ただ、すでに排卵してしまっている場合や、
排卵の抑制が間に合わない場合などは、妊娠の可能性が高くなります。
そしてもう一つは、緊急避妊薬は排卵の抑制と同時に、
子宮内膜を薄くして、受精卵が着床しにくくなる環境をつくる効果もあります。
この二段構えの作用により、8割という高い避妊効果が実現されているのです。