#わたしたちの緊急避妊薬 プロジェクト概要
高校3年生 かなえさん(仮名)の体験談
「もし妊娠してたらどうしよう。緊急避妊薬を飲まないと。」不安になって産婦人科に行ったら、「無責任だ」とお医者さんに説教された。自分を大切にするために薬を買いに来たのに、どうして説教されないといけないんだろう?
中学2年生 まつりさん(仮名)の体験談
兄に性行為を強要されて、次の生理がくるまで不安な気持ちのまま待つしかなかった。アフピル(緊急避妊薬)のことは知ってたけど「兄に性行為強要されて緊急避妊薬を買いたいから1万5000円ちょうだい」なんて親にいえないし、お小遣いは2000円で、十分なお金はなかった。
これは、緊急避妊薬を飲む必要がある状況にいた方が実際に話していたことです。
緊急避妊薬を飲むことのハードルはまだまだ高く、苦しむ状況にいる人も多いです。しかし、緊急避妊薬を飲むということは、人生を自分で選択するという勇気ある行為だと 私は思います。そのような勇気ある行為を後押しし、そしてその処方をきっかけに知識と福祉を届けていく仕組みをつくるためにクラウドファンディングを始めます。
緊急避妊薬とは
緊急避妊薬(アフターピル)は、避妊をしなかったまたは避妊が失敗してしまった時に服用し、排卵を抑えることで妊娠しないようにする薬のことです。服薬するのが早ければ早いほど効果が高く、妊娠の不安のある性行為から72時間(3日)以内の服用で約85%以上と言われています。
主な副作用は吐き気、腹痛、頭痛、眠気などで、通常は24時間程度で治まります。緊急避妊薬が将来の不妊の原因となることはありません。
副作用などの負担があるので、コンドームや低容量ピルなどを使用することで緊急避妊薬を内服せずにいれるならその方がもちろんいいですが、不安な性行為があった際に妊娠を防ぐための最後の砦が緊急避妊薬です。
若者の中絶
予期せぬ妊娠がわかったときには、人工妊娠中絶という選択肢がありますが、中絶は心身ともに負担が大きい手術です。とくに若年妊婦は、妊娠がわかったあとに中絶を選択する割合が上の世代よりも高く、全年齢では15.3%のところ 若年妊婦(未成年)は62.0%と半数を超えます(*1)。
そして、年齢が若いほど妊娠週数が進んでから中絶をする傾向にあり(*2)、さらに心身に負担のかかる手術となってしまいます。
その理由として、未成年が中絶する場合は、親権者の同意がないと手術が受けられない病院がほとんどであり、親に打ち明けることをためらっている間に妊娠週数が進んでしまうことも予想されます。(上記は、未成年に対して行った調査をもとにしているため「未成年」という言葉を使用しています。)
課題:若者が緊急避妊薬にアクセスしづらい状況
若者にこそ届くべき緊急避妊薬が、どうして若者に届かないのでしょうか。それには2つの要因があります。
1.若者の9割が緊急避妊薬を認知しており、半数近く(47.8%)が「入手先も知っている」が、さまざまなハードルにより薬を手に入れることが難しい(*3) 。
・1錠8000円〜1万5000円と値段が高い。(欧米やアジア等では数100円〜5000円程度で購入でき、未成年に無償提供する国も増えている)
・心理的負担が大きい。(保護者に相談できない、頼った先の大人や医師に叱られるなど)
・医師の診察を受けないと手に入らない。(2021年1月現在、日本の薬局では購入できない。地方や島などに暮らしていると気軽に行ける距離に病院がないこともある。診療時間に学校や部活があってすぐに病院にいくことができない人も多い。障害などで1人で遠出するのが難しい人もいる。)
3日以内に上記のハードルをクリアし、緊急避妊薬を手に入れて服薬することは若者にとってとても難しいことが容易に想像できます。
2.避妊方法などの性に関する知識を得る機会が保障されていない
人工妊娠中絶に至った人のうち、性行為のとき「避妊をしていなかった47.1%」「避妊をしていた35.4%」「わからない17.5%」という調査があります。避妊していたと回答した人のうち、正しい避妊法ではない膣外射精を選択していたのは34.6%で、このことから正しい避妊法の知識が身についていないことがわかります(*4)。
多くの場合、自分の妊娠の可能性を疑うのは「月経が遅れている」時ですが、この時点ですでに緊急避妊薬で避妊できる期間は過ぎていることがほとんどです。そのため、性行為の時点で「これは妊娠する可能性のある性行為なのではないか」と自分たちで気付き、緊急避妊薬を飲む必要があります。
しかし、日本では義務教育では「受精にいたる過程(性行為)については授業で取り扱ってはいけない」という規定があり、避妊具の正しい使い方を教えるかも学校の方針に任されている(ほとんどの学校では教えていない)ので、身を守るための知識を得る機会が保障されていません。
プロジェクト内容
「若者が避妊薬を使用できる環境」と「学校外でも性知識を得られる環境」をつくります。
(ちなみに避妊薬の無償化は、アメリカ・イギリス・フランスなどで政策としてすでに行われており、その結果、中絶率は減少しています)
集めたお金で実施することは下記の4つです。
1. 緊急避妊薬をオンラインピル処方サービスと連携して若者へ無償提供する。
2. LINE等での情報発信
3. LINE上でのアンケートなどで数値を可視化する(若年層の緊急避妊薬の需要や処方後の行動の変化など)
4. 避妊薬の無償化を実現するための政策提言
初年度はオンラインピル処方サービス「エニピル」と連携し、1000人の若者へ緊急避妊薬の処方を行い、再来年度以降は地域の病院などとも連携して拡大していきます。しかし、1番の目的は無償提供ではなく、それをきっかけに困りごとを抱える若者とつながり、福祉や知識を届ける仕組みをつくることです。
情報を届けるイメージ↓
医療機関・若者支援団体との連携詳細
《緊急避妊薬の無償提供をしている情報を未成年へ届ける》
若者支援団体と連携/SNSでアウトリーチ/youtube広告での発信など
《処方》
オンラインピル処方サービスエニピルと連携し、医師の診察を受けて22歳以下の若者に薬を処方する。(来年度以降、連携先医療機関を増やす予定です)
1. 本プロジェクト「わたしたちの緊急避妊薬」のサイトにアクセス(5月公開予定)
2. 公式LINEの登録後、エニピルの相談ページにアクセス
3. 問診票の入力完了後に医師とのオンライン通話で診察を受け処方
4. 処方後に緊急避妊薬を即日発送
5. 最短で翌日に到着
エニピル提携クリニック情報
クリニック名:スキンシアクリニック
院長:石山実穂
住所:東京都荒川区東日暮里6丁目60-5 COCOSPACE 日暮里 6F
エニピルで扱っているピルのうち、このプロジェクトで処方されるピルは日本で承認を受けているもののみです。
《処方の際のお金の流れ》
緊急避妊薬の費用は後払いでソウレッジからエニピルに支払いを行います。ソウレッジがエニピルおよび医療機関から紹介料などの報酬を受け取ることはありません。
(このクラウドファンディングで集まったお金の一部とソウレッジの月額寄付者からお預かりしたお金と財団などからの支援をソウレッジの人件費やその他必要経費に当てさせていただきます。)
《知識の継続支援》
医師の監修を受けた内容をLINEやSNSで発信
《処方条件》
対象年齢:22歳以下
対象年齢で所定のページから手続きした場合は必ず無償提供の対象となります。(今年度は1000人に処方完了した段階でページを非公開にします。)
私たちがこのプロジェクトを行う理由
これまでソウレッジでは、「性知識を得る場がほとんどない」という課題を解決するため、「性教育の最初の1歩を届ける」ことを目的に3年ほど活動してきました。「全ての人が、自分の人生を選択できるようにしたい」という気持ちで、性教育教材を小学校・中学校・高校などに教材の寄付を行ってきました。
その一方で、知識があってすべきことが頭でわかってても、なかなか1歩が踏み出せない若者たちとも対話を重ねてきました。
若者たちの声
◯コンドームをつけなければ妊娠してしまう可能性があるとわかっているけれど、相手がコンドームをつけないで行為しようとしたときに「避妊しないならセックスしたくない」と言うのが難しかった
○パートナーが好きだから避妊をせずに性行為をしたけれど、まだわたしたちは妊娠する準備ができていないと後で気づいた
◯「避妊に失敗したときは緊急避妊薬を飲むと妊娠を回避できる」と知っていても、お金がなくて、周りの人にバレて責められるのが怖くて購入できなかった
その経験をまとめたnote『「コンドームつけなくていいよ」と言ってしまう人に必要なのは 性知識 じゃない。』
しかし、誰しもこういう「わかっててもできない状況」になってしまうことってあると思うんです。
「本当は断りたかったけど、断ったら関係が悪くなってしまいそうでできなかった。」
「相談した方がいいことはわかっているけど、怖い。」
そういう感情は、性別にかかわらずほとんどの人にとって日常的なものなはずなのに、その負担や責任が女性だけに偏ってしまう状況に、社会構造のいびつさを感じてきました。
知識が届かないのは「若者に知識を届けない」大人の責任なのに、若者が傷つき、自己責任にされてしまう社会に、違和感を感じてきました。
せめて、知識がなく後悔を伴う選択をしてしまったときに、必要なサポートを受けられる環境になってほしい。そう思って、私たちが仕組みをつくることにしました。
このクラウドファンディングから国の制度を変えたい
SRHR(性と生殖に関する健康と権利)などを向上させるため、これまで沢山の方々が署名やデモなどで、社会や制度を変える動きを推し進めてきました。私やソウレッジのメンバーも普段からそのような活動に積極的に参加しています。
オリンピック組織委員会へ署名を提出する様子(右から2番目がソウレッジ鶴田)
その中で、署名を集めるのと同時に、
まず課題に取り組む必要性を感じる人たちでお金を出し合って仕組みを作って「成果が出たのでこの仕組みを広げてください」というやり方ができれば、国や自治体などが動きやすくなるのではないか、そう考えるようになりました。
「制度を変えるには、
まず誰かが覚悟を持って、金銭的リスクを背負って、チャレンジしないといけない。
それを誰もやらないなら私がやろう。
もし国の制度として実現できたら、
これから多くの若者が安心して暮らす社会にすることができる」
と私は思います。
そして同じ未来を目指す人たちみんなで国の制度を変えていきたいです。
参考文献
*1:時事メディカル
*2:厚生労働省 平成29年度衛生行政報告例
*3:性と恋愛 2021 ー避妊・性感染症予防の本音ー
*4:厚生労働省 人工妊娠中絶手術症例の背景を含めた実態調査(P.12,13)
よくある質問
ー緊急避妊薬とアフターピルとモーニングアフターピルはどう違うの?
同じものです。
ー緊急避妊薬と低用量ピルは違うの?
緊急避妊薬は、「性行為後72時間に飲む」避妊薬です。低用量ピルは、毎日決まった時間に飲む避妊薬です。緊急避妊薬は、避妊目的で飲む薬なのに対して、低容量ピルは生理不順やPMSの治療などにも使用されています。
ー緊急避妊薬ってどういう仕組みで避妊できるの?
一般的に精子の寿命は平均2~3日で、緊急避妊薬は服用後平均5日間程度排卵をストップさせる作用があり、精子が子宮に留まっている間排卵を抑制することで受精を妨げる効果が期待できます。既に排卵してしまっている場合や、排卵の抑制が間に合わない場合は妊娠の可能性が大きくなります。
また緊急避妊薬は排卵の抑制と同時に子宮内膜を薄くし、受精卵が着床しにくい環境を作る作用も持ち合わせてて、2段構えの避妊作用を持つからこそ、約8割という高い効果が期待できます。
ー親に相談しなくても買えるようになってしまったら、親が子どもの状況を把握できないんじゃないか
まず、大前提ですが、どんな価格設定にしても親に不安な性行為の経験について相談できない人はいます。現在も、親に相談することができないために避妊薬を購入することを諦めたり、友人からお金を集めたり、相談せずに親の財布からお金を抜き取ったりして、親に相談しないで薬を購入する選択をしている子たちは一定数います。
そして、「その子が 誰にカミングアウトするかと そのタイミングは、自分で選択できる環境であるべき」だと私は考えています。
確かに親の立場からしたら、「そういう不安な状況なら相談してほしい」と思うかもしれませんが、そのような気持ちを持っている方であれば、普段から子どもに「不安なことがあったら相談してね」と伝えることができると思います。その場合、さほどこの問題について心配する必要はないと思います。
一方で、親と子が相談しやすい関係を築けていない場合、子どもが「怒られるかも…」と悩んでいたり、親から虐待を受けていて、そもそもそんな話をする選択肢がなかったり、性行為(性被害)の相手が親族や兄弟だった場合も親に「すぐに」相談することはかなり難しいことが考えられます。
早ければ早いほど避妊効果が高いという特徴が緊急避妊薬にはあります。つまり、その子の体を守るためには、一刻も早く緊急避妊薬を飲むべきなのですが、「親」に話すことを必須にしていると服薬をそもそも諦めてしまう子がいるのです。
繰り返しますが、「その子が 誰にカミングアウトするかと そのタイミングは、自分で選択できる環境であるべき」と、私は思います。
ー薬を悪用する人がいるのではないか?
まず前提としてですが、悪用される可能性が100%払拭できないとしても、オンライン処方と無償提供を行うべきであると考えています。「病院が遠い」「障害があるため、誰かの付き添いなしでは病院にいけない」など、オンライン処方&無償提供が必要な若者たちには様々な理由があるので、薬が100%悪用されない仕組みができるまで何もしないよりも、まずはそのような立場にいる子たちが薬を手に入れられる環境を作る必要があります。障害がある方は抵抗が難しかったり、逃げれないなどの理由で性被害にあいやすいという調査や実感もあります。(視覚障害者女性に向けた性被害実態調査アンケート)
その上で想定している悪用と対策は以下の通りです。
悪用例1. 売春を目的とした人が薬を購入する
薬を処方するときには、個人情報の登録・証明とオンライン通話での診察を必須にしています。ちなみに今の日本でも、売春目的の大人がお金を渡して緊急避妊薬を飲ませているケースはあります。そして、現状のその状況を脱するためには、売春される立場にいる女の子に支援と知識を届けることが必要であると考えています。つまり、この状況であっても、私たちが行おうとしている「困っている子たちの可視化と継続的な支援」「安全に過ごすための知識や勇気を届ける」ことが重要であると言えます。
悪用例2. 大量に使う子がいる・大量に手に入れて転売する
薬の処方をしたら履歴が残ります。異常な数の薬を処方されている子には、緊急避妊薬を実際に飲んでいる場合も、それを転売している場合にも何かしらのサポートが必要な状態であることが予想できます。「無自覚に犯罪へ加担」しているケースもありますが、それは、むしろ私たちが行おうとしている「困っている子たちの可視化と継続的な支援」につながります。
ー緊急避妊薬ではなく、緊急避妊薬を繰り返し使うことを防ぐためにもするなら避妊薬全般を無償にするべきではないか
もちろんその状態を目指しています。しかしソウレッジの集められる財源には限りがあるため、まずは緊急避妊薬を使う人たちに、知識と福祉が届く環境をつくることにしました。
そして、今、「不安な性行為をしても、緊急避妊薬さえ買えない、毎月ピルに2000円も払えない、彼氏はコンドームつけてくれない」そんな状況にいる子たちが存在しています。
不十分ではあれど、何も支援がない今の状態よりは、緊急避妊薬だけでも手に入れられる環境の方がまだ多少良いと思いませんか?
最終的には、「学校や薬局で」「全ての避妊具と避妊薬が無償で、学校でも避妊の方法を詳しく教えてくれて」「必要ならシェルターや生活保護の相談とかの福祉につながれる」 の環境を実現していきます。
もしそれが今すぐできるならもちろんそれがいいですが、私は時間がかかるものだと思っています。それなら、いま手の届くことから実現していかないと、結局タブー意識とリスクのあることは自治体はしたがらないと思うのです。
ソウレッジ代表挨拶
私自身は、緊急避妊薬を服薬するような状況になったことはありません。それはただただ運が良かっただけだと思います。
私は、たまたま、娘に性行為を強要しない親のもとに生まれることができて
私は、たまたま、身近な人からJKビジネスや風俗などの勧誘をされない環境にいて
私は、たまたま、過去に性行為をした相手がコンドームを使ってくれて
私は、たまたま、ピルやミレーナなどの女性主体の避妊の知識を持っていて、そしてそれを購入できるお金がありました。
4年前の夏、同じ大学に通っていた女子学生が、生後0日の子どもを死体遺棄した容疑で逮捕されました。ちなみに、日本では生まれた日の虐待死が最も多く、2週間に1回 同様の事件で母親が逮捕されています。私はこの事件を思い出し、いつも「少し環境が違ったら、この事件を起こすのは 私だったのかもしれない。」と思います。
そして、このプロジェクトを「緊急避妊薬を飲んだ当事者ではない私」が立ち上げたのには理由があります。
緊急避妊薬を飲んだり、予期せぬ妊娠をした当事者たちが、社会の仕組みを変えるために声をあげ続けるのは、非常に酷なことです。
「悲劇的なエピソードを当事者が語り、批判を受けても戦い続ける」のが、最も共感を呼ぶ方法だとは思いますが
私はできればその方法をとらずに、批判を1人の当事者に背負わせないで社会を変えたいと思っています。
それは、きっとそんなに難しいことじゃない。いま隣にいる人に緊急避妊薬の話しをすることだって、社会を変える力になります。
あなたのとなりにいる若者の未来のために、力を貸してください。
一般社団法人ソウレッジ 鶴田七瀬
鶴田七瀬プロフィール:
日本の性教育の現状を現場視点で学ぶ目的でNPO法人で性教育講演などを行うインターンを経て、性教育を積極的に行う国の教育・医療・福祉などの施設を30箇所以上訪問。帰国後に「性教育の最初の1歩を届ける」ことを目指し、ソウレッジを設立。2022年度 Forbes 30under30「日本発、世界を変える30歳未満の30人」受賞。26歳。静岡県出身、兵庫県在住。
応援メッセージ
徳田れいあさん (弁護士/風俗で働く方のための法律相談窓口 風テラス 相談員)
風テラスでは、アフターピルに間に合うタイミングでのご相談は多くありませんが,風俗やパパ活の現場では予期せず中出しをされてしまったというご相談は多く寄せられています。
しかし,直近の家賃の支払いや生活費のために,風俗やパパ活をしている人にとって,緊急避妊薬を購入するというのは容易ではありません。
また,風俗やパパ活現場での性被害は、世間では性被害として認識されにくいために、相談に対する心理的ハードルが高く,誰にも頼れずに中絶せざるを得ない状況に追い込まれていくという実態があります。無料で緊急避妊薬が手に入れられる環境があるということは非常に大事だと思います。
今井紀明さん (認定NPO法人D×P 理事長)
高校生からの相談で緊急避妊薬が必要な状況を何度もみてきました。しかし、10代にとっては2万円前後かかる緊急避妊薬を払うことは厳しい、特に経済的に困窮している子にとっても届かない値段帯です。困った時に頼れる環境を作るためにソウレッジさんを応援したいです。また、政策や性教育なども変えていく必要性を感じているので、こちらのプロジェクトを応援したいと思っています。
資金の使い道
ー目標金額の内訳、具体的な資金の使い道
目標最低金額2000万円内訳
・緊急避妊薬 1500万円
・クラウドファンディング手数料120万円
・広告宣伝費80万円
・人件費300万円
実施スケジュール
ープロジェクト自体の実施スケジュール
4月 twitterとLINEの試し運用開始
サービス開始にむけた関係者への広報の開始
5月 緊急避妊薬の無償提供開始
サービス開始に伴う広報の開始
各種広告
8月〜2月 処方後の意識 行動の変化をアンケート
2月 活動報告書・発信していたコンテンツをまとめた冊子の作成
3月 全国の産婦人科に連携依頼
サービスを利用している若者に冊子の送付を行う
ソウレッジとは
ソウレッジでは、「性教育の最初の1歩を届ける」を目指して、子ども支援を行う団体と連携し、性教育教材の寄付を2700世帯以上に行ってきました。2020年には子ども支援を行う18団体と連携し、1000人以上の子どもたちに性知識がある環境を届けました。2022年には兵庫県の小学校や、山形県米沢市全域の中学校への教材設置や、教材設置先や教職員組合への教員研修も行っています。
ソウレッジ・#わたしたちの緊急避妊薬メンバー(順不同)
鶴田七瀬 須釜乙希 一柳宙 川上優貴 小林倭央 石井李歌 横井春奈 藤田ゆき菜 大御悠瑠花 小谷真以花 細野由季恵 中村恵 高山秋帆 松池有紗 辻奈由巳
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。
なお、一般社団法人ソウレッジは非営利法人ですが、このクラウドファンディングを支援することで、個人の支援者の方が税制上の優遇を受けることはありません。あらかじめご了承ください。
■特定商取引法に関する記載
●事業者名:一般社団法人ソウレッジ
●代表者または通信販売に関する業務の責任者:鶴田七瀬
●事業者の住所/所在地:請求があり次第提供致しますので、必要な方はメッセージ機能にてご連絡ください。
●事業者の連絡先:請求があり次第提供致しますので、必要な方はメッセージ機能にてご連絡ください。
●対価以外に必要な費用:プロジェクトページ、リターンに記載のとおり。
●その他記載事項:プロジェクトページ、リターン記載欄、共通記載欄(https://camp-fire.jp/legal)をご確認ください。
最新の活動報告
もっと見る2,000万円のクラファンどうなった?ソウレッジのこれまでとこれからをお話します!
2023/06/12 20:00こんにちは!ソウレッジで広報を担当している中西です。メールマガジンでもお伝えしていましたが、この度クラウドファンディング「#わたしたちの緊急避妊薬」のその後をお伝えするイベントを開催します!みなさんが託してくださった想いが今どのような形で実現されているのか、逆にまだ越えられていない壁は何なのか、代表鶴田とプロジェクトメンバーの2人からお話させていただきます。ぜひ参加していただけると嬉しいです!---------------------------------------------------------------◇どんなイベントなのか1 緊急避妊薬の無償提供を通じて見えてきた社会の現状2 実際にクラウドファンディングで集めたお金がどのように活用されているか3 今後の活動における課題とそれを乗り越えるための施策◇イベント詳細日時:6月16日(木) 20:00~21:00参加費:無料場所:オンライン(お申し込み後、zoomリンクをお送りします)◇お申し込みフォームhttps://forms.gle/kZzp1hXchf9bkdEX7---------------------------------------------------------------みなさんとお会いできることを楽しみにしております。一般社団法人ソウレッジ中西高大 もっと見る
ソウレッジが2022年CAMPFIRE AWARDを受賞しました!&今年も1年間大変お世話になりました!
2022/12/31 17:34支援者のみなさま、今年1年間、本当にお世話になりました。みなさんの支えなしでは活動が継続できていません。本当にありがとうございました。緊急避妊薬無償提供のためのソウレッジのクラウドファンディングが、2022年CAMPFIRE AWARDソーシャルグッド賞を受賞しました!今年の3月に行なった緊急避妊薬のクラウドファンディング、実は…2021年から2022年の2年間で、ソーシャルグッド部門で最も多くの方に支援されたプロジェクトとなりました。その結果、2022年CAMPFIRE クラウドファンディングアワードでソーシャルグッド賞を受賞しました!プロジェクト達成後は、妊娠相談を行う若者支援団体と連携し、緊急避妊薬の無償提供を今年の8月にスタートすることができました。現在は、2つの産婦人科専門医のいるクリニックと2つの若者支援団体と連携しており、3月までにさらに拡大していく予定です。https://award.camp-fire.jp/2022/#nominateゴールは「緊急避妊薬を服薬すること」ではないこのプロジェクトでは、緊急避妊薬を服薬する若者(課題を抱える本人)と課題を生み出す社会(周囲環境)のゴールをそれぞれ設定しています。緊急避妊薬を服薬する若者(課題を抱える本人)のゴール①確実な避妊方法(低用量ピルやIUSなど)の利用をできるようにする。②困難を抱える若者が支援とつながり、虐待や性暴力から逃れて「緊急避妊薬を飲まなくても生きられる環境」を作る。課題を生み出す社会(周囲環境)のゴール1. 安価で使いやすい避妊薬と避妊具の普及2. 避妊薬無償化の制度の実現で、生まれ育った環境に左右されず誰でも予期せぬ妊娠を防げる社会に3. 若者支援団体への性知識のサポートで知識不足による2次加害をなくし、困った時に相談しやすい社会にという3つの社会のあり方をゴールに設定しています。その第一歩を皆さんと共にスタートすることができ大変嬉しいです!!!活動継続のために法人寄付と個人寄付集めもしています!!ぜひ今後ともよろしくお願いいたします!寄付ページ(単発寄付または月額寄付ができます。)https://syncable.biz/associate/sowledge/donate追記「2022年最も支援を集めた取り組み」としてCAMPFIREのソーシャルグッドを扱う部門(good morning)のnoteに掲載されました!こちらもぜひご覧ください!https://note.com/goodmorning_inc/n/n984c41e333da もっと見る
みなさまへ大切なご報告とお詫び
2022/04/13 14:40この度は、本当に多くの若者を想う方々からご支援、お力添えをいただき、クラウドファンディングは無事に終了いたしました。2,000万円という大きな目標に対し、最終的に2,363名の方々から総額21,823,388円のご支援をいただきました。本当にありがとうございます。 しかし、みなさまにお伝えしなければならない大切なご報告とお詫びがございます。今回のプロジェクト”緊急避妊薬と性知識“で、若者に人生の選択肢を届けたい!#わたしたちの緊急避妊薬では、オンラインでの診療と緊急避妊薬の処方サービスを行なっている既存の団体と連携し薬を届ける予定でしたが、当初の予定の支援方法ではガイドライン違反になる可能性が生じたため、支援方法を見直し、変更することといたしました。オンライン診療サービスと連携しての「緊急避妊薬の無償提供支援」をオンライン診療ガイドラインの内容変更まで一時的に延期とさせていただき、下記に記載する方法での政策提言と若者への緊急避妊薬の提供を行うこととさせていただきます。下記の経緯説明を読んでいただいた上で返金をご希望の方がいらっしゃいましたら、最後のリンクよりご連絡くださいませ。《このような決断に至った経緯のご説明》まず下記の確認事項や思考を経てクラウドファンディングの実行に至り、プロジェクトページに掲載していた方法での無償提供を予定しておりました。1. 2021年12月、弁護士にクラウドファンディング内の形式で違法性がないかの確認を依頼し、特に問題はないとのお返事をいただいたこと。2. 多くの産婦人科医の先生方も、オンラインで診療・院内処方を行い、緊急避妊薬を患者宅へ直接郵送していたこと。3. 「歩行や移動が困難×妊娠不安を抱えている」という多重困難者は特に負担を抱えやすく、緊急避妊薬へのアクセス改善が必要であり、そのような人に対してはオンライン診療×院内処方が最適であること。しかし、「提携先の団体が行なっているオンライン診療サービスによる院内処方は、ガイドライン違反ではないか」とのご指摘を受け、先日意見を聞いた方とは他の医師・弁護士への確認を再度行ったところ 「オンライン診療の適切な実施に関する指針によると、保険適用以外の自費診療の場合も、院外処方(処方箋を薬局に持っていき薬を受け取る)と薬剤師の前での服薬が必要。かつ1月の改定で緊急避妊薬についての詳しく言及されているので、かなり意識して作成されていると思われる。」というご指摘をいただきました。(指針・ガイドラインに関しては様々な解釈がありますが、「11ページに最低限遵守すべき事項を遵守してオンライン診療を行う場合には医師法20条に抵触しない、とあり、守らない場合には法律違反となり得る」とのことです)実際には、現在も院内処方をされている医師の方々もいらっしゃいますが(こちらのガイドラインが1月に変更されていることは、避妊薬のアクセス改善に関心が高い産婦人科医の中でも知っている方はほとんどいませんでした)、「みんなやってるから大丈夫」ということはなく、知らずに行っていた企業が行政処分を受けることや、薬を処方した医師が免許を剥奪される可能性があります。 そのような状況で、「そもそも、多重困難者への視点が抜けているオンライン診療ガイドライン自体が適切ではない。早急に変更されるべき。」というのが私の意見です。しかし一方で、ガイドラインがそうである以上、訴訟や行政処分のリスクが回避できません。しかし、訴訟のためではなく、緊急避妊薬のアクセス改善のためにお金を適切に使うことがソウレッジとしての使命です。そのため、現段階では、オンライン診療サービス自体と連携することが非常に難しいと考えています。それを踏まえてソウレッジは、「法律遵守した形式で、今困っている若者への支援を進めていく」という姿勢を示します。《今後の具体的な道筋》 ・ガイドライン変更への政策提言を進めます。・並行して若者支援を行うNPO団体と連携、みなさまからのご支援を活用し緊急避妊薬処方のための費用負担とその後の性知識を届けるサポートをソウレッジが担当します。・上記連携が形になったタイミングで、ワンストップ支援センターと協働し、緊急避妊薬の処方が必要な方の費用を担います。・その間にガイドラインが変更された場合は、当初の予定通りオンライン処方を用いた支援を開始。・変更されていなかった場合は緊急避妊薬を全ての店舗で扱っているドラッグストアなどと連携を進めていきます。 当初の計画から道筋は変わりましたが、私たちの目指している社会は変わりません。 自分を大切にするためには選択肢が必要です。その選択肢を届けるために、困りごとを抱える若い方々とつながり、知識や福祉を届ける仕組みづくりにソウレッジは取り組んでまいります。知識不足、準備不足により、ご支援いただいたみなさまにはご心配とご迷惑をお掛けし、申し訳ありません。しかしながら、本当に意味のある支援を行っていきたいという気持ちは変わりません。どうか、引き続き応援のほど、よろしくお願いいたします。内容の変更により、ご希望される方には返金対応をさせていただきます。弊社ホームページの下部にございますお問い合わせページより、・寄付金額・寄付の際に記入したメールアドレス・寄付の際に記入した名前をご記入の上、返金希望の旨をご記載ください。※振込手数料は弊社にて負担いたします。一般社団法人ソウレッジ代表 鶴田七瀬/メンバー一同 もっと見る
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