大学入学後、今までとはまったく違う生活に不安を抱えながらも、せっかくなら時間のある学生だからこそできることにチャレンジしていきたい、と思っていました。
そんな中アイリスという団体を知り、ミーティングに参加させてもらいました。
人数は少ないけれど、その分一人一人が積極的に意見を言い合い、活動に真摯に向き合っている姿が印象的でした。意見を出し合って形にしていく、アイリスでの活動を通して成長にもなるのではないかと思い、アイリスに入ることを決めました。
葛尾村のことを知ったのは、アイリスに入って、活動にも慣れてきた頃でした。
一昨年の実態調査の話を聞いたとき、震災から10年経とうとしていても、復興に向けてまだまだ課題があるということを改めて実感しました。それと同時に、今まで頭では理解していても、どこか無関心のままでいたような自分に気が付きました。
葛尾村の事業を進める過程で、「どうなったら復興なのか」という問題に直面しました。
まだ明確に決めているわけではありませんが、これを考えていくことに意味があると考えています。震災直後は、メディアでも大きく取り上げられていましたが、今では取り上げられることは少なくなり、人々の記憶は風化していってしまいます。だからこそ、私たちが活動することで、葛尾村に関してはもちろんですが、これからの防災や復興などあらゆる面で何か変化をもたらすように働きかけていけたらと思っています。
最後になりましたが、いつも応援してくださっている皆様に、心より感謝申し上げます。この先2年生が中心となり活動していくことに不安もありますが、精一杯頑張っていきますので、よろしくお願いいたします。
広島大学2年 弥永穂晴