これを読んでいただいているみなさんは、「シビックテック」という言葉にどれくらい馴染みがあるでしょうか?今回は「シビックテック」について簡単に紹介します。
直訳すると、シビック(civic)は「市民の」、テック(tech)は「技術」ということになります。
パソコンやインターネット、スマートフォンの普及に見られる劇的な技術革新に伴って、それまでは技術者しか扱えなかった技術が、技術者でない一般市民でも扱えるようになりました。
だったら、政府(government)や企業(enterprise)がサービスやモノを作り出すのを待つことなく、市民が技術を活用して自分たち自身で自分たちの生活をより良くしていこう、という流れが出てきました。そういう活動が「シビックテック」です。
とは言え、まだ縁遠い感じを覚える方が多いのではないでしょうか?
少し例を挙げます。
私自身の話になりますが、祖父母(現在共に94歳)が一昨年スマホを購入し、LINEを始めました。流石に文字は上手く打てないのですが、曾孫(私の子供で2歳の男の子と0歳の女の子)の動画を母から共有してもらって、画面に穴が開くんじゃないかというぐらい繰り返しループして見ています。些細なことですが、大半の友人を既に亡くしてしまっている祖父母にとっては、確実に生きる力になっています。これだって、既存の技術を市民が活用して自分たち自身の生活を変えた、立派なシビックテックじゃないかと私は考えています。
「シビックテック」は何も大袈裟なものではなく、一人一人の小さな生活改善の積み重ねであり、それが延いては大きなまちづくりに繋がっていく、そんな風に捉えています。
どうでしょう?少し身近に感じられましたでしょうか?もし身近に感じられたら、最寄りの「Code for」に参加いただけたら幸いです(^^)
次回の小ネタでは、そんなシビックテックを推進する団体「Code for」についてお話します。