はじめまして、御稲プライマルの後藤です。
本プロジェクトをご覧いただきありがとうございます。
そして早速、応援・支援頂きましてありがとうございます。
みなさん、よろしければこの機会にぜひ『サゴハチ』をご賞味ください。
きっと皆さんの食事の お馴染みになると思います。
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誰にでも、忘れられない味や食べ物があります。
地域や家庭ごとに特徴がある、いわゆる、ふるさとの味・おふくろの味を
思い浮かべる 方も多いと思います。
私にとってのそれは、祖母が握ってくれた味噌おにぎりです。
具材として味噌が入って
いるのではなく、表面に普通の味噌が
塗ってあるだけのおにぎりです。
祖母のシワシワ
で大きな手が軽快に動き始めると、あっという間に
ご飯が三角形になって全体が味噌の
色に染まっていきます。
続いて漬物容器から胡瓜を一本取り出し斜め切り。
硬いへたの
部分だけをパクっと自分の口に放り込み、
いつも『胡瓜のサゴハチ漬け』を添えてくれ ます。
ある時、祖母から「仏壇に供え終わったご飯は捨てずにとっておくように!」
と言われ
ました。パサパサして線香の匂いがついて食べられないのにどうして?
と不思議に思い
ながらもボウルに取っておきました。
祖母は、そうして溜まったご飯にお湯を入れて練
って、障子を張り替える際の
糊として使い、「どんな米でも捨ててはだめだ」と言っていました。
歯も足腰も弱くなり、台所で一緒に食卓を囲むことが困難になった祖母。
自室での食事
が増えた祖母に食べたいものを聞きますが、リクエストは
毎回決まっているのです。そ
のため、専用の小鉢には食べやすいように
へたを除いた『胡瓜のサゴハチ漬け』が数切 れほど盛られます。
なぜいつも同じものを食べたいと言うのか?漬物が好きだから?料理の手間を
かけさ
せないため?
その答えはわかりませんが、
今は亡き祖母に思いを馳せてみると、おそらく
『いつものものを、いつものように』
食べたかったのだと思います。
行事食のご馳走のように特別感や印象深いシーンがなくても、幼い頃から食べ続けて
きた
ものには格段の思い入れがあります。
『サゴハチ漬け』は、まさに祖母にとっての
『ふるさ
との味』だったのでしょう。
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東北・福島の人たちの生活に『サゴハチ』は馴染み深いものでした。
米農家は味噌や糀
を手作りしていたそうです。
雪国では、食材が少ない冬の食料確保や保存について考え
なければならなかったはずです。
同時に、寒い地域で収量が安定しないお米について希少性を感じていたはずです。
だからこそ、余すことなく活かすことに知恵・工夫を注ぎ
続け、その結果
『サゴハチ』が誕生したのだと思います。
ふるさとの味は、歴史や文化や思い出が背景にある、それぞれのソウルフードと言えます。
それは人間のアイデンティティの一部として欠かせない存在なのだと思います。
祖母が握
ってくれたあの味噌おにぎりはもう食べることはできませんが、
ソウルフードの一つであ
る『サゴハチ』が多くの方に知れ渡り、
その先々の食卓に根付くことで守り続けること はできます。
そして、米を無駄にしないという想いと共に米の大切さを伝えることができる
米農家を
目指していきたいと思っています。
皆さま、どうぞご支援のほどよろしくお願いいたします。
御稲プライマル株式会社
代表取締役社長 後藤 正人