こんにちは、京都の扇子屋 舞扇堂です。
今回は扇子を作る工程の中から【型刷り】をご紹介します。
型刷りはシルクスクリーンや紗型と言われることもあります。
デザイン画に合わせて版型を起こし、それに合わせて色を塗り重ねていきます。
1色に1枚、版型を起こしますので使う図案により使用する型枚数が変わります。
一般的な夏扇子で4~5枚前後、飾り扇子になりますと40~50枚使用する
物もございます。
顔料を調合し型をセット、扇面に色をのせて乾燥、使用した型を洗浄、次の顔料の調合、新たな型をセットし扇面に色をのせて・・・(色の数だけ繰り返される繊細な作業です)
色の調合、乾燥、洗浄、、、職人さんの技が光ります!
~画像の工程より~
① 無地の扇面紙を版にセット
② 一枚一枚職人が手刷りで顔料を刷っていきます。
③ 刷り上がった物を干して乾燥します。
画像は【親骨黒塗婦人扇子・45間】の扇面です。写真では分かりづらいですが
撫子の茎や葉が上品な銀色で描かれ、扇子をあおぐと光の反射でキラリと輝きます。
熟練の職人による風合いを是非お楽しみ下さい。
京都では緊急事態宣言が発令され、店舗も工房もますます状況が厳しくなっております。
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