こんにちは、京都の扇子屋 舞扇堂です。
今回は【扇子の附け(つけ)作業】をご紹介いたします。
京扇子の附け作業は機械を使わず、職人さんの手によって1本1本仕立てられていきます。
人間の手と指先はさまざまな質感から微妙な違いを把握することも出来る程敏感で高機能だそうです。熟練の職人さんの手は長年培ってきた経験と技術と感覚でさらに研ぎ澄まされています。
折り職人さんにより扇面紙を蛇腹状に折り細長い竹串で1本1本中骨(なかぼね・竹)を通すための穴が開けられます。中差しという加工工程です!使用する骨の枚数分開ける必要があります。踊りに使われる舞扇子は骨(竹)の枚数が10枚となりますので一番外側の骨を除く8枚が通る穴を開けます。今回リターン品でご用意いたしました11,000円のお扇子は骨の枚数が45本となりますので43個の穴を手作業で開けます。職人さんの技の見せ所です!
均等に蛇腹に折られた扇面紙の和紙と和紙のわずかな中差しの穴に附けの職人さんが両面に糊を塗った細い中骨(なかぼね・竹)を差し込んでいきます。中附けという加工工程です!差し込みに時間がかかりすぎますと糊が乾いてしまい扇面紙とくっつかなくなりますので正確さとスピードが要求されます!和紙も竹も天然素材のため、個体差により若干の質感が異なりますので微細な違いをくみ取りそれを巧みに扱い均整の取れた扇子を生み出していきます。
次はいよいよ完成品をご紹介したいと思います!
募集期間が残り2週間を切りました。目標金額達成に向けて、さらなるご支援とSNSでの拡散をどうぞよろしくお願いします。