今回は1st CD【Feria!】に収録されるレオ・ドリーブの有名な歌曲、「カディスの娘たち」を紹介します!
それに合わせて連弾への編曲ってどうしてるの?という疑問にもお答えします!
フランス・バレエ音楽の父、レオ・ドリーブ
1836年フランス生まれ。クラシック音楽界ではロマン派の作曲家で、日本でいうと同い年に坂本龍馬がいます。フランス・オペラアリアの代表作「鐘の歌」といえばドリーブのイメージを掴める方も多いかもしれません。
私たちも何度も伴奏者として演奏したことがあります。この「ラクメ」というオペラはドリーブという名を世に知らしめ、後世まで影響を与えました。
Les filles de Cadix
そんな彼が作曲した、「カディスの娘たち」という、つい踊り出したくなるような素敵な歌曲があります。カディスとはスペインにある港町の名前。
…よく晴れた港のふもとに赤いドレスで現れる娘たち…小麦色の肌がとても健康的で、でもどこか色っぽいような…スペインの香りをたっぷりと感じられます。
それぞれピアノ伴奏で演奏したことはありましたが、やはりFeria!にはこの華やかさが必要!と思いプログラムに入れることにしました。
4手連弾への編曲ってどうするの?
これは編曲する人によってやり方は様々だとは思うのですが…私たちは結構「即興的」です!
というのも、私たちは連弾曲を個人で練習する時間よりおそらく合わせて練習している時間のほうが圧倒的に長いと思います。
それはやはり、一緒に練習するほうが連弾の複雑な腕の絡み合いやポジションの練習がすぐに出来ること、そして何より楽しい!というのもあるのですが、お互いの役割がそれぞれ違っているんですね。
特に編曲の際には、レパートリー知識の豊富な紅谷が曲のアイディアを出し、作曲経験のある河合が連弾用に、腕を交差するような少しトリッキーなアレンジをし始める、というような"遊び弾き"から即興編曲が始まります。
弾きながら4手のうちどの手がメロディーを取るのか組み立てながら、そして最終的には2人ともフランスの音楽院で学んだ、オーケストラスコアを初見でピアノ譜用にアレンジするような感覚で、必要な音を採り、時にはハーモニーを厚くしながらどんどん編曲を進めていきます。
この「カディスの娘たち」もオリジナルの雰囲気はそのままに、連弾らしいパフォーマンスと、なんと今回カスタネットにも挑戦し楽しい連弾アレンジに仕上がってきました。
最後になりましたがいつも応援ありがとうございます!
「カディスの娘たち」のようにPiano Duo Rubanらしさの出せるものや、思い入れのある曲ばかりを1st CDに収録します。
これからも引き続き見守っていてください!