2021/05/22 02:18

プロジェクトオーナーのbambooです。
先週は1週間の合宿レコーディングで倒れており更新できずすいません。
作業的にはサクセス時のED映像の傾向と対策とかも並行で行ってたんですが、流石に画像もどストレート過ぎてこちらに出せないので、サクセス時の開発日誌のネタにしようと思います。

さて、今回の開発日誌は気になる方も多いと思うのですが「移植時における表現規制」について触れようと思います。

家庭用移植はOVERDRIVE的にDEARDROPSのPSP移植が最後であり2011年の発売だったので、ちょうど10年前になります。なので10年ぶりに移植となる訳ですね。浦島状態です。

今回PC版の「MUSICUS!」は元々移植のお話を頂くなんて露程も思っておらず、好きに作ってしまえ!という部分で家庭用移植を前提とした表現規制を考えずに、バンバンと実際のバンド名は出すわ、過去の名曲は出すわ、◯◯するわ、と好きにやってました。

しかも今回は「Nintendo Switch」と「PlayStation4」という二つの倫理チェックを通らないとリリースできないという状況で、脚本修正は現状完成はしましたが相当苦労したと思います。
そもそもPC版をプレイされた方はわかると思いますが、ヒロインの初登場からしてアレなので、ストレートに行くとヒロインと主人公が出会えないという事態に。

家庭用移植のお話を頂いた際に、原画のすめちゃんに相談した所、やはり開口一番お互いに

「あのままだと出会えませんねぇ…」

って言ってたぐらいです。脚本は修正をかけるとはいえ、それに付随するイベントCGなどで、やはりCS版の基準だとアウト目な物も多くあり、それをいかに原作に準拠しつつ最低限の修正でルールを守れるかという部分が個人的な今回の移植に関する裏のテーマでもあったりします。

これから紹介する画像はセーフなのかアウトなのかはまだはっきりしてないです。
なぜかというとこれから審査に出すので。いわゆる開発中の為、仕様が変わる可能性があるって前提でご覧頂ければなと。

劇中に登場するとあるシーンでございます。
CP(チャイルドポルノ)判定を食らわないように「登場人物の過去の写真」的なアプローチに変更されてます。(どこをどう変えたかは内緒というかPC版プレイされた方はご理解できるかと)ちなみに海外版MUSICUS!もこのCGに差し替えてます。

こんな感じで微細な修正をCS版のイベントCGでは施されてます。

そして風雅のCGもこんな感じに。題して「おはよう風ちゃん」であります。
冷静に見ると「いい布団使ってるなぁ…」と別の感想が生まれてしまったのは内緒。

あと数年前にWebニュースで見た「謎の光」ですが、ニュース見た時は「ほえー、そんな感じになるんだー」と思ってましたが数年後によもやその問題に自分が直面するとは思わず。

実際にその状況になって見てわかった事なんですが、どう修正されるかってのは審査に出してみないとわからないって事でした。エンターグラムさんには最大限頑張って頂きたい次第です。
◯◯◯の●●に●●されて●◯が◯◯◯◉するトコとか、作品のストーリー上絶対に外せない部分もあったりしますが、そこは作品として非常に重要なシーンとかもあったりしますから。
きちんと作品の意図を説明すれば理解してくれる率が高いそうです。

PC版の話になりますが10年程海外に美少女ゲームをリリースしてきましたが、「日本はロリには甘いがゴア表現には厳しい」「海外はゴア表現に甘くて、ロリには鬼厳しい」って感想です。
今の家庭用業界はどうなんでしょうかね。

世界中に普及しているハードでリリースする以上、所変われば品変わる、さりとてコンセプトは護るをテーマに頑張りたいと思います。

こちらは本邦初公開、追加CGの制作途中のデータです。
この状態から3Dで楽器を当て込んで着彩され、仕上げに写る感じです。

プロジェクトの本格スタートまで30日以上ありますんで、前哨戦とはいえ更新頻度を週一ペースと思っていましたが、ちょっとだけ更新頻度を上げていこうかなと思います。

お付き合いくださると嬉しいです。