企画責任者の伊達です。
今回プロジェクト、浮世絵を「版画」で作ります。その版板(はんいた)に使うPEフォームについて質問を頂いたので、補足説明ということで書かせて頂きます。
PEフォーム、正式名称「ポリエチレンフォーム」
ポリ袋などに使われるポリエチレンを発砲させた素材で、吸水性が無く、断熱・遮音に優れているため、家の壁や床などの建築素材として利用されています。
また水泳の練習で使うビート板も、この素材で出来ています。
とても身近な素材なんですね。
そんな建築素材のPEフォームで、なぜ版画を作ろうとしているのか?
最大の理由として、浮世絵の伝統的手法である木版画は、版板製作費が非常に高価なこと。
その額、ウン十万円。。。
1枚、1枚、手彫りなので当然ですが。
ただ今回の目的は伝統技術を守ることでないので、もっと安価で上手く表現できるものを…
と探したところ、レーザー加工+PEフォームの組み合わせで版画を作る手法を知り、これを取り入れることに決定しました。
ちなみにその手法を紹介していたサイトはコチラ↓↓↓
https://note.com/kuralab/n/n07e98ec06ac3
今回、浮世絵製版の実績がある印刷屋さんにご協力頂き、レーザー加工を依頼する予定です。
既にレーザーの強さ・スピードを決定する試し彫り、インク乗りを確かめるべく試し刷りまでは済ませております。
スポンジ状の版板なので木版ともゴム版とも感触は違いますが、試し刷りをした感じでは何回か練習すれば使いこなせそうです。
どんな仕上がりになるのか、どうぞお楽しみに。