いよいよクラウドファンディング最終日となりました!現時点(5月31日6:30時点)で、
支援総額1,332,000円(達成率66%)
支援者数142人
と、たくさんの方からのご支援に胸を熱くしております。
クラウドファンディング以外でも多くの寄付を頂き、今後の保存に対して明るい光が見えてきました!
ここにきて風間信均さんからとても長い応援メッセージが届きましたので紹介させていただきます。このままではクラファン終われない!という気持ちと、佐藤家への思い入れが伝わってきます。
みなさんからも最後の最後まで応援していただけると嬉しいです。よろしくお願いします。
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「田舎暮らしを始めて丸2年、自然を軸とした時間の流れが気になってきた話」
私はこの冬、どうにも元気がありませんでした。年明けから突如始まった大雪と新潟の冬空、慣れない時期の応援先での仕事。そういったものが重なっていた気がします。気持ちが晴れない時はどうにか立て直そうと色々考えたり動いたりしてみるのですが、今冬の約2か月の間はどうにもうまく行っていませんでした。
そんな状態の変わり目は、4月になって気温が上がり、青空が見えてきたことでした。少しずつ頭の中にある霧のようなものが薄れ、気が付いた時には前向きに物事を考えられるようになっていました。
この変化を文章だけでお伝えすることは難しいのですが、その時に感じたことは「自然って実は最強なんじゃないか」という事です。現代のコンピュータシステムを中心とする時間の流れに身を置いて、頭で色んなことを考えてどうにかしようとしている間は何ともしようのなかった事が、いつの間にか良い方向に向かっていたからです。
物体は三点で支持すると最も安定するように、人間も一つの価値観・考え方だけで生きていくのは時に難しいです。現代の時間の流れと、これまで何百世代と続いてきた時間の流れ、1年を単位として移り変わっていく自然を軸とした時間の流れは、それぞれが独立して互いを否定することなく流れています。
旧庄屋佐藤家に流れているのは、先に挙げた中で1番最後の時間軸のような気がします。暮らしを受け継ぎ記憶を受け継ぎ、世代を超えて人間同士が関わることのできる場所です。
「茅葺屋根の歴史は縄文時代から続いている」と、茅葺職人の方から教えていただく機会がありました。その背景には今に至るまで意思を持って繋いできた職人がいて、その場所で暮らしを営んできた人がいます。新潟は米どころとして有名で、秋には県内中で稲穂が輝きますが、それも毎年苗を植えて水の管理をし、雑草を相手にする農家さんがいるからです。
現代を生きる私たちは、気が付くと自分の頭の中だけで物事を考えて、自分の力だけで何でもできると考えてしまいがちです。でも落ち着いて考えればそんな事は決してないし、指の動き1つで出来ることが世界の全て、などということは決してないんですよね。
私はそんな事をときどき思い出す場所の1つとして、旧庄屋佐藤家が続いていけば良いなと考えています。
クラウドファンディングも残り僅かとなりました。長文にお付き合いいただいた奇特なあなたも、もしよろしければそんな視点でこの活動を見ていただけたら幸いです。意思を持って繋いでいくためにできることを、一緒に考えていけたら嬉しいです。
風間 信均
旧庄屋佐藤家のある西蒲区福井地区に移住して3年目の暮らしを日々送っています。
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旧庄屋佐藤家の茅葺屋根葺き替えの資金を募るクラウドファンディングはいよいよ最終日。
みなさん、最後まで応援をぜひよろしくお願いします!