支援いただいた皆様のおかげで、目標金額100万円を達成し、支援者数も100人を超えました!
ここまでご支援していただいる方々、本当にありがとうございます。
こんなにたくさんの方々に期待していただいていることを胸に、プロジェクト成功に向けてロボット開発に励みたいと思います。
現在はネクストゴールとして、200万円のクラウドファンディングに挑戦しています。
引き続き一人でも多くの方にこのプロジェクトを知ってもらえるよう、告知活動に励みます。
皆さんも可能な範囲で構いませんので、お知り合いの方々やコミュニティへ紹介していただけるととても助かります。
目次
■プロジェクトのビジョン
■自己紹介
■プロジェクトを思いついたキッカケ
■障がい者・高齢者と農家の間に遠隔操作ロボットを導入することで...
■ベッドの上からでも遠隔操作ロボットで農作業ができる仕組み
■具体的な作物・農作業・環境
■解決したい壁
■リターンについて
■資金の使い道、開発のスケジュール
■最後に
どんなことをするの? プロジェクトのビジョン
はじめまして! 東京都武蔵村山市で農業を営んでいます、乙幡陽太(おっぱたようた)です!
私は働きたい障がい者・高齢者と手伝ってほしい農家をつなぐ、在宅でベッド上からでもロボットを操作して農作業を手伝えるシステムを作りたいと考えています。
そして、身体にハンデがあっても働くことができる新しいワークスペースをつくり、「自分にはできないと諦めていたこと」を「できること」に変えていきたいです!
自己紹介
私は中学生の頃からロボットに興味を持っており、高専から大学院まで9年間、機械工学について学んできました。
自分の母親の足が悪かったことや祖父母と暮らしていたこともあり、高専時代に福祉や高齢者のためのロボットに興味を持ちました。大学では実際に障がい者や高齢者を対象にしたロボットの研究をしていました。
現在は、大学院博士課程を休学し、実家に戻り父とお手伝いのおじさんと3人で楽しみながら農業をしています。農業の楽しさを世に広めようとYouTube活動をしたり、農業の仕組みや野菜を美味しく食べる方法を学ぶために野菜ソムリエプロの資格も取得しました。
障がい者・高齢者×農家を思いついたキッカケ
私の母は足が悪く、小さい頃から日常生活や旅行の際に苦労する姿を見てきました。その経験から身体にハンデがあったとしてもできることや活動範囲に制限がなく、もっと活動的になれる社会ならいいのにとずっと思ってきました。
また、現在実家で86歳の祖母とも同居しており、週2回整骨院への送り迎えをしています。
祖母は昔からライフワークとして畑仕事をしてきました。なので、今でも草むしりといった畑仕事をしたいと言っていますが、筋力が衰えているため、からだに負担がかかる農作業をすることができません。『ライフワーク:人生をかけてする仕事』
このように、障がいや加齢などによって身体にハンデがあるために、働きたかったりやりたいことがあっても諦めざるを得ない人たちがいることを身近に感じてきました。
農業をやってみて実感した農家が本当にするべきこと
現在の農業が抱える課題もプロジェクトを思いつくキッカケになりました。
私の父は農業を営んでいるので、小さい頃から手間暇をかけて小松菜やトマトといった野菜を育て出荷する姿を見てきました。
私自身も昨年実家に戻り、1年ほど農業をしてきました。ですが、農業には草刈りや種まき、収穫、梱包、出荷などと本当に様々な作業があり、これらすべてを数人で行うのは時間も体力も足りないと思っています。
そして、農業や野菜ソムリエプロの勉強をしていく中で、農業で収益を増やすために本当に農家が時間を使うべきなのは、生活者が求めているものを知ることや育てた野菜を売るためのPRだと気づきました。『PR:広告・宣伝』
なので、PRに使う時間を確保するため、任せることができる作業は人やロボットに手伝ってもらったほうが良いと考えています。
「障がい者・高齢者と農家をつなげたら、課題を解決できるんじゃないか?」
そこで、さきほど述べた身体にハンデがある人の課題と農家の抱える課題の両方を解決するために、働く意欲のある障がい者・高齢者と、手助けを求めている農家のマッチングができたらいいのではないか?と考えました。『マッチング:結びつけること』
しかし、障がい者・高齢者と農家をマッチングするのは、今の農業の環境では難しい部分もあります。
そこで私が考えたのは、障がい者・高齢者と農家との間に遠隔操作で動かすことができるロボットを導入することです。このロボットは在宅でベッドの上からでも遠隔操作することができ、草刈りや収穫といった農作業を農家の代わりに行うことができます。
障がい者・高齢者と農家の間に遠隔操作ロボットを導入することで...
障がい者・高齢者と農家の間に遠隔操作ロボットを導入することで、以下のようなメリットがあると考えています。
・働く意欲のある障がい者・高齢者
ロボットの操縦者として、遠隔操作ロボットを操作し農作業を手伝うことで、自分の力で賃金を得られるようになります。加えて、作物の成長を見守ることや、人と関わる機会が増えることで日々に新しい楽しみが生まれ、生活の質が上がると考えています。
・農作業を手伝ってもらった農家
販路の拡大や農園のPRに時間をかけられるようになり、農業での収益を増やしやすくなります。
・野菜を購入していただく生活者
野菜の購入を通して間接的に障がい者・高齢者の支援ができるというメリットもあります。『メリット:利点、長所』
・開発者
農家からシステム使用料をいただき、運営資金にしたいと考えています。
このように、障がい者・高齢者と農家の間に遠隔操作ロボットを導入することで、このプロジェクトに関わる全員にとってwin-winの関係を築くことができると考えています。『win-winの関係:お互いに利益のある関係』
ベッドの上からでも遠隔操作ロボットで農作業ができる仕組みは?
遠隔操作ロボットはPCからマウスで操作したり、スマホやタブレットのタッチ操作で動かすことができます。家からでもロボットの操作ができるので、身内の方と一緒に作業することもできます。
操作画面の真ん中に映っているのは遠隔操作ロボットによって撮影されている映像であり、カメラの視点はモーターによって上下左右に動かすことができるようになっています。
このように、現場の状況をリアルタイムで見ながら収穫や草刈りといった農作業を行うことが可能になっています。
具体的な作物・農作業・環境について
次に、具体的にどの作物を対象に、どんな農作業を、どのような環境で行おうとしているのかを説明します。
それぞれの項目において最も重要な選定基準は、障がい者・高齢者が遠隔操作ロボットでストレスなく農作業ができることです。
栽培する作物の選定
遠隔操作ロボットを導入して、栽培する作物の選定基準は以下のように考えています。(ユーザーとは、遠隔操作ロボットを操縦する障がい者・高齢者のことです)
選定基準を考慮し、多くの条件を満たしている『ハーブ類』『葉ネギ・青ネギ』『オクラ』を栽培しようと考えています。
また、働く意欲のある障がい者・高齢者に年間を通して働く場所を提供するためにも、年間を通して農作業ができるように作物の栽培スケジュールを組む必要があります。上記の作物でスケジュールを組んだ場合、以下のような栽培スケジュールになります。
上記の作物で遠隔操作ロボットでの農作業を確立した後は、色による熟度の判定が必要になる『トマト』や、地中から引き抜く必要がある『ラディッシュ』等の幅広い作物にも対応させていきたいと考えています。
遠隔操作ロボットで行う農作業の選定
遠隔操作ロボットによって実現する農作業の選定基準は以下のように考えています。
上記の選考基準から、遠隔操作ロボットで行う農作業として、『収穫』『種まき』 『草刈り・間引き』 『剪定・芽かき』が向いていると考えます。
これらの農作業に対して、ロボットアームのアタッチメントパーツを交換することで、1機のロボットで対応をできるようにしたいと考えています。例えば、作物をつかんだまま切断し収穫ができるアタッチメントパーツや、真空ポンプで種を吸着できるアタッチメントパーツ、細かい草を引き抜けるアタッチメントパーツを作成する予定です。
また、それぞれのユーザーが無理せずに行える操作レベルに応じて、農作業のマッチングを行いたいと考えています。そして、ユーザーの操作レベルが上がれば、そのレベルに応じて任せられる農作業を増やしていきます。できる作業が増えていくことで、ユーザーのモチベーションアップにもつながると考えています。
加えて、障がい者・高齢者に自分が栽培した作物について、その作物の魅力や栽培のストーリーを説明し、生活者に販売する機会も作りたいと考えています。人に自分の頑張りを発表する機会も設けることで、人に仕事を評価してもらえたり、社会と強くつながる経験ができ、ユーザーのモチベーションアップにつながると考えています。
方法としては、ユーザーの要望に合わせて、リモートでの顔を出しての配信や、Vtuberのようなアバターを通しての配信を考えています。作物の販売は、農作物を通信販売できるサービスを利用する予定です。
遠隔操作ロボットを導入する環境
遠隔操作ロボットを導入する環境として、ビニールハウスを考えています。ビニールハウスの中であれば、突然雨が降ってもロボットが濡れて壊れる心配がありません。また、雨によって通路がぬかるまないため、作業環境が変化することによるユーザーのストレスが減ります。
栽培方法としては、ビニールハウスの中にプランターを並べ、作物を栽培しようと考えています。地面ではなくプランターに作物を植えることで、ロボットで作業がしやすい高さになることや、プランター単位で動かせるので作物の管理をしやすいといったメリットがあります。
遠隔操作ロボットでの農作業を実現するために解決したい壁
遠隔操作ロボットの試作機はできたのですが、遠隔操作ロボットを畑に導入するためにはまだ多くの壁があります。
ですので、あなたからのご支援で、これらの壁を解決し、畑でしっかりと農作業を行えるロボットを作り上げ、働く意欲のある障がい者・高齢者や手伝いを求めている農家のサポートをしたいと考えています。
リターンについて
ご支援のリターンについては4種類を用意しており、それぞれのプランによって内容が変わります。『リターン:お礼』
① 感謝のメッセージ&ホームページにお名前を記載 (②~④も同様にメッセージ&お名前の記載が付きます)
② BokuRoboサポーターカードのお届け(電子データはメールで、印刷物は郵送で送らせていただきます。電子データのみの送付も可能です)
③ おっぱた農園のこだわり旬野菜セットのお届け(S,M,Lサイズ)
④ おっぱた農園の食物繊維・栄養が豊富なお芋「アピオス」1.5kgのお届け
本プロジェクトは「All-in方式」で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
資金の使い道について
目標金額100万円
・遠隔操作ロボット・システム開発費用 約55万円
・ユーザー試験費用と謝礼金 約10万円
・野菜代・送料 約25万円(野菜セット・アピオスのリターンのおよそ1/3が野菜代・送料に使われます)
・クラウドファンディング手数料・税金 約10万円
※GoodMorning/ソーシャルグッドカテゴリの手数料は9%(税別)
遠隔操作ロボットとシステムの開発フェイズ
まずフェイズ1として、BokuRoboを遠隔操作して農作業ができるようにするため、畑で移動する機構や農作業を行うロボットアーム、遠隔操作システムの開発を行います。
その後は、幅広い人がBokuRoboを操作できるように使用可能なインターフェースの拡充をしたり、操作システムの使いやすさを改善していく予定です。
そして、おっぱた農園で試験的に導入しプロジェクト全体のシステムの調整をした後、このプロジェクトに共感していただけるパートナー農園でもBokuRoboを導入していただけるように環境を整えていきたいと考えています。『フェイズ:段階』
開発スケジュール
最後に
ここまで読んでいただきありがとうございます。
確かに、大学院を卒業したくらいの若造にそんなことができるのか?という気持ちもわかります。
ですが、身体にハンデがあるという理由でやりたいことを諦めなくていい社会を本気で実現したいと考えています。
私は、このプロジェクトを成功させるために、ロボットや工学についてさらに学び、仲間と協力して、機体もシステムも作り上げたいと熱望しています。
もしあなたがこのプロジェクトに少しでも共感していただけたら、ご支援していただけると嬉しいです。
本当によろしくお願いします。
動画でもプロジェクトについて解説していますので、是非ご覧ください!
最新の活動報告
もっと見る活動報告 2024年7月
2024/07/29 19:28皆様へ長らくご無沙汰しておりましたこと、心よりお詫び申し上げます。前回の活動報告から1年以上の時が経ち、この間、皆様にはご心配とご迷惑をおかけしたことと存じます。遅くなりましたが、これまでの成果と今後の展望について、ご支援いただいた皆様にお伝えさせていただきます。現在、私は農業ロボットについてより深く理解し、専門的な知識を得るため、三重大学の博士後期課程に復学しています。そこで、雑草を根っこごと除去する農業ロボット開発の研究に全力で取り組んでいます。この研究は、農業の人手不足や高齢化の問題に対応するため、手間のかかる除草作業を自動で動くロボットで効率よく行えるようにすることを目指しています。研究の現状としては、効率的に雑草を根ごと完全に除去可能な機構を搭載した除草ロボットシステムの開発に取り組んでおります。具体的には、雑草をうまく抜くためのツールの選定や、除草ツールの形や力加減の最適化、そして不整地走行が可能なロボット本体の開発を進めています。現在、除草ツールを搭載した四輪駆動ロボットの試作機を製作し、実際の圃場で除草実験を実施しております。ロボットの外観や詳細については、論文投稿の関係で公開を控えさせていただいておりますが、皆様のご支援により着実に研究が進展していることをお伝えできることを嬉しく思います。また、障がいのある方が遠隔でロボットを操作するシステムの開発も継続しております。この取り組みの一環として、筋ジストロフィーの学生さんの大学での生活に密着させていただき、ロボットへの要望や技術的な課題について貴重な洞察を得ることができました。さらに、福祉ロボットや農業ロボットを開発しているチームとの連携も進んでおり、国立障害者リハビリテーションセンター様や株式会社Field Works様とのつながりも生まれました。この協力関係によって、より実用的で効果的なロボット開発が可能になると期待しています。私たちの研究は、農業従事者の身体的負担を軽減し生産性を向上させることや、働く意欲のある方々に新たな就労機会を創出すること、持続可能な農業を実現することを目指しています。また、若い世代の農業への関心を喚起し、農業の未来を明るいものにすることも視野に入れています。皆様のご支援により、このプロジェクトは着実に前進しております。今後も研究開発に邁進し、社会に貢献できる成果を上げられるよう尽力してまいります。引き続きのご支援、ご指導を賜りますようお願い申し上げます。乙幡陽太2024年7月29日三重大学での研究内容:https://hakasesien.mie-u.ac.jp/researcher/researcher03.html国立障害者リハビリテーションセンター様:http://www.rehab.go.jp/株式会社FieldWorks様:https://sites.google.com/fieldwork-s.com/fieldworks/home?authuser=0 もっと見る
ソーシャルビジネスコンテスト(YYコンテスト2022)で企業賞を3つ受賞しました!
2022/11/22 20:2811月20日に送信した内容に、メール本文から動画へアクセスできるように、動画リンクをつけたものを再送させていただいています。======================お久しぶりです。おっぱたテックの乙幡陽太です。応援してくださっている皆様のおかげで、今年の5月から参加していたYYコンテストというソーシャルビジネスコンテストで、3つの企業賞をいただくことができました。・西日本電信電話株式会社 九州支店様NTT西日本九州支店長特別賞・LIF様ロジスティクス・イノベーション・ファンド賞・インパクトサークル株式会社インパクトサークル賞YYコンテスト2022 ホームページ以下、参加のキッカケ、YYコンテストについて、大会の流れ、今後についてです。=============================ビジネスコンテストに参加したキッカケは、私が「遠隔操作農作業ロボットのビジネスモデルをどう作ったらよいか」と悩んでいるときに、農福連携の事業の中で私の相談に乗ってくださっているUniversal Agriculture Support LLC の金子様に「ビジネスコンテストというものがあるから参加してみたら」と勧めていただいたことです。Universal Agriculture Support LLCビジネスコンテストというのは、各自が考えたビジネスプランを審査員に向けてプレゼンテーションし、そのビジネスモデルを評価してもらうコンテストです。私が参加したYYコンテストは、ビジネスコンテストの中でもソーシャルビジネスを対象にしたビジネスコンテストです。ソーシャルビジネスというのは、貧困や差別、環境問題などの社会課題を解決することを目的とした事業のことをいいます。私の場合は、障がい者の生産活動・コミュニティへの参加を実現することが目的になります。また、ソーシャルビジネスの特徴として、寄付金などの外部資金に頼らず自社で収益を上げることで継続的な社会支援ができるようにします。YYコンテストのスケジュールとしては、4-6月にエントリーとビデオ選考があり、エントリーした70チーム(学生20チーム・一般50チーム)から38チーム(学生14チーム・一般24チーム)に絞られます。私は現在、三重大学博士後期課程に所属しているので、私1人で学生チームとして参加しました。プロジェクト名は「外出が困難な障がい者と農家をつなぐ遠隔操作ロボット農業 」としました。そのときに提出したビデオがこちらです↓https://youtu.be/H9LKAiEbUZI「自分が何をしたいのか」ができるだけ伝わるように、「誰の問題を」「どうやって解決するのか」を簡潔に説明したつもりです。結果、無事にビデオ選考を突破することができました!7月からは月に1度ソーシャルビジネスについてやビジネスモデルの作り方、コミュニティの作り方などのオンラインワークショップがあり、どのように収益を出すかやうまくいくコミュニティの作り方などを学びました。また、すでにソーシャルビジネスを始めている先輩の方(メンター)に週1回1時間ほどオンラインで相談に乗ってもらいつつ、農作業ロボットのビジネスモデルを磨いてきました。その中で、私が実現したいことは「生産活動への参加の0→1」と「自発的なコミュニティ参加の0→1」ということに気づくことができました。メンターを担当していただいた樋口様そして、9月に予選がありました。7分間のプレゼンテーション動画を提出する審査があり、38チームから学生10チーム・一般10チームが本選に上がります。ここでも、無事に本選に上がることができました。本選は10月にあり、3人の審査員の方々に対して7分間の動画によるプレゼンテーションをし、そのあと15分間の質疑応答がありました。研究室でのプレゼンやダンスの発表で人前で表現することを鍛えられていたのもあって、個人的にはかなり良い感触を得られたと思います。ですが、惜しくも学生部門の中での優勝は逃してしまいました。ただ、ここでコンテストは終わりではなく優勝していなくても、本選に出場した20チームの中から6チームがグランドチャンピオン大会に上がることができます。そして、なんとその6チームの中の1チームとして選んでいただき、グランドチャンピオン大会に進むことができました!グランドチャンピオン大会までは3週間の準備期間があったので、私は本選の質疑応答でいただいた点について、メンターの樋口様に相談に乗ってもらいながら、プレゼンの内容や想定質問リストを詰めていました。そして、11月6日(日)グランドチャンピオン大会当日になりました!当日の発表は本選と同様で、7分間のあらかじめ作成した動画によるプレゼンと15分の質疑応答です。ただし、審査員の方は3人→8人になっています。また、発表の順番がトップバッターでした!ですが、トップバッターは前の人の空気に影響されないまっさらな状態で勝負できるので、個人的には好都合でした。グランドチャンピオン大会のプレゼンに使用した動画はこちらです↓https://youtu.be/4pVjnXYYTUI7分間の動画によるプレゼンが終わり、15分間の質疑応答がありました。ロボットで収穫作業を行う際の人との生産性の比較やどのくらいの期間で元を取ることができるか等、本選に増して非常に鋭い質問をいただきました。事前に想定質問リストも用意していたのですが、いざ本番で少し角度の違った形で質問が来たときにうまく応えられず悔しい思いをしました。今回いただいた質問については、今後はスラスラと回答できるようになっておきたいと思います。そして、ファイナリスト6人の発表が終わり、審査結果の発表です。結果、なんと審査員8人のうち3人の方から賞をいただくことができました。・西日本電信電話株式会社 九州支店様NTT西日本九州支店長特別賞・LIF様ロジスティクス・イノベーション・ファンド賞・インパクトサークル株式会社インパクトサークル賞YYコンテスト2022 ホームページ自分が信じてやってきたことを認めてもらえて、今後の成長を期待してもらえていることが本当に嬉しかったです。実現することができれば、社会に大きなインパクトを生み出せると評価してもらえているということでもあると思います。そして、現在は、賞をくださった方々と直接お会いしたり、オンラインでミーティングすることを通じて、情報交換をしたり、より持続性のあるビジネスモデルにブラッシュアップできるように相談に乗ってもらっています。また、このビジネスコンテストを通じて、遠隔操作農作業ロボットの強みや抱えている収益性や実現可能性などについての課題を明確にすることができました。今後としては、ロボット製作を進めることと、持続性のあるビジネスモデルづくりに力を注いでいきたいと考えています。外出が困難な障がい者と農家をつなぐ遠隔操作ロボット農業を実現するため、皆さんのお力を貸していただけると嬉しいです。「農業ロボットにこんな仕組みは使えそう」「この作物なら収穫作業しやすそう」 「こういう売り方はどう?」「こんなニュース見ました?」など、なにかお気づきの点がありましたら、コメントやメッセージを送っていただけると助かります。最近製作しているロボットはこちらになります↓フレームやクローラは3Dプリンターで印刷したものを使っています。金属のパーツはミスミやモノタロウで購入したものを使っています。https://youtu.be/lDm6JZdCmRkスカラロボット。以前のロボットアームよりも位置制御の安定性が高いです。 https://youtu.be/Q8ZtQJihgSs参考にしたオープンソースロボットアーム↓今後も開発を続けていきます。 もっと見る
【活動報告】2021年、ありがとうございました
2021/12/30 12:52遠隔農作業ロボット開発プロジェクトにご支援をしていただき、ありがとうございます。2021年のプロジェクトの進捗を報告させていただきます。みなさんから支援していただいたお金は、・3Dプリンタ、3Dプリントに使用する樹脂の購入・ロボットに使用するモータや電子部品、ネジなどの部品の購入・部品を加工するためのドリルやワイヤストリッパ、ハンマーなどの購入・設計や課題解決の方法を学ぶための技術書・教材の購入・リターンの野菜の発送に使用させていただいております。3DCAD&3Dプリンター(コンピュータ上での部品を設計・デザインし、立体物を造形)ご支援していただいたお金で3Dプリンターを購入させていただきました。3Dプリンターというのは、一筆書きするように溶かした樹脂で一層ずつ層を作っていき、その層を何度も積み重ねていくことで歯車といった複雑な形状の立体物を作ることができる機械です。キットから組み立てた3DプリンターPrusaMk3S+使い始めた当初は、調整に失敗してエラーが出ることも多く、試行錯誤を繰り返しました。印刷失敗例、印刷するテーブルに樹脂が定着していない。そこで、日本よりも活発に議論が行われている海外の3Dプリンターグループに自分が抱えている問題を投稿することで、解決策などの情報を集めるようにました。今では一般的なエラーには自力で対応できるようになりました。(海外の3Dプリンターのグループ)また、7月から3DCADソフト「Fusion360」の使い方の勉強を始めました。現在は3DCADにも慣れ、作りたい部品を作ることができるようになり、ほとんど毎日、3DCADと3Dプリンターを使って様々な部品を作っています。3Dプリントしたロボットハンドのパーツロボットハンドのプロトタイプ3Dプリンターで作成した部品とモータや電子部品等の既成品を組み合わせることも行っております。ロボットアームや移動システム、3Dプリンターを保温するための囲い(エンクロージャ)などを作りました。3Dプリンターを保温するための囲い(エンクロージャ)3Dプリンターは200℃以上の熱で樹脂を溶かして部品を作るため、室温が不安定な環境では部品の品質が下がってしまったり、通常は起きないエラーが発生してしまいます。また、室温を約40℃に保たないと印刷が難しい樹脂材料もあります。部品づくりを安定化させることの大切さは3Dプリンターの使用を通して痛いほど感じてきました。そこで、部品づくりを安定化させるために、3Dプリンターの囲いを3DCADで設計し、3Dプリンターで部品を作成し、組み上げました。また、この囲いには火事を防ぐための煙センサや消火ボール、樹脂を溶かしたときに発生してしまう有害な微粒子をキャッチするフィルタ等も組み込むことができました。エンクロージャのモデルを3DCADで作成し、3Dプリントしました。印刷したフレーム天井のパーツ火事対策のための煙センサとスマート電源モジュール火事対策のための消火ボールを天井パーツに設置断熱材とポリカーボネイト板で保温性を高める3Dプリンターを中に入れると、このようになりますロボット製作についてロボット製作については、技術書で理論を勉強しながら、実際に3DCAD・3Dプリンタで部品を作り、開発を進めています。また、ロボットを動かすためのモータやバッテリー、配線についての知識や経験も増やすことができました。設計書の書き方についても学んでいます。ロボットハンドと移動システムの設計のための技術書ロボットハンドのプロトタイプ2対象作物の栽培農作業ロボットで対象にしている葉ネギ、オクラについても実際に栽培することができ、ロボットで収穫を行うことを想定することができました。特にオクラの場合には、品種によっても茎丈が伸びる速度に違いがあり、品目だけでなく品種に関しても選定を行う必要があることがわかりました。赤オクラは茎丈の成長が早く、最盛期には2m以上にもなるホームページの作成プロジェクト内容や活動報告、ご支援者の方々のお名前をホームページにて掲載させていただいております。おっぱたテック ホームページロボットを操作する方法の開発現状は同wi-fi内でのスマホのタッチ操作、PCのマウス操作にのみ対応していますが、今後はより直感的な操作方法を実装したいと考えています。また、4G回線を使用した通信にも挑戦したいと考えています。ロボット機体の開発作物の品質を落とさずに収穫が可能なロボットハンドの設計や、畑の凸凹のある路面でも操作者が酔いにくい移動機構の開発、状況を理解しやすいカメラ位置の選定などを行っていきたいと考えています。対象の作物であるハーブの栽培ロボットの収穫の対象としているローズマリーとレモンバーナムを育て、ロボットでの収穫の実験をしていきたいと考えています。・母校・東京高専で遠隔農作業ロボットプロジェクトについてのプレゼンテーション・トビタテのインタビュー記事・JCOMテレビにて紹介YouTubeだいちゃん.com あいまろチャンネル / Aimaro channelトーク配信ポケットマルシェCEO 高橋博之「歩くラジオ」ウェブ記事農業協同組合新聞「障害と福祉と仕事」いろんなありかたに出会うWEBマガジンfindgoodプロジェクト成功までの道のりには、まだまだたくさんの課題がありますが、一歩ずつ精一杯進めていきたいと思います。2021年はたくさんの応援をどうもありがとうございました。2022年も応援をどうぞよろしくお願いいたします。よいお年を。 もっと見る
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