なかなか良い答えが見つからなかったのでここで語ります
車のマフラーと言えば、排気音の低減のための装置です。
しかし、それにしてもマフラーって長いですよね?
エンジンをリアに積んでいても排気口まである程度の長さがあったりします。
そこで、マフラーの長さについて考えてみました。
※エキマニの長さは含まず、あくまでもマフラーの長さについてです。
別にマフラーが長いからって音が小さくなるわけではない
おそらく皆さんの感覚では、距離が長いと音が減衰して小さくなる、というのがあると思います。
しかし、マフラーにそんなものはありません。
大気中では音が全方位に拡散するためある程度拡散しますが、マフラー内部では逃げ場がないためほとんど減衰しません。
というか、これで大きく減衰してしまったらそもそも光ファイバーケーブルなんて実用化できません。
それでもマフラーの長さが長い理由を推測したので述べていきます。
考えられる理由:後方に排気するため仕方なく
恐らく最近の乗用車の大半はこれが理由だと思われます。
実は排気口の位置は保安基準である程度決められており、フロントにエンジンを積んでいる場合はこれを満たすために後方までマフラーが伸びているのです。
逆に、乗用車としては珍しいミッドシップエンジンのS660の場合、そこまでマフラーは長くありません。
というかむしろ後方のスペースがなさ過ぎてマフラーの取り回しに苦労したのではないかと勝手に思っています。
マフラーが長すぎることによるデメリット:気柱共鳴
高校物理の話になるのですが、マフラーの長さによっては特定の周波数で共鳴が起こり、排気音が大きくなってしまいます。
そのため、マフラーはメインマフラーの他に気柱共鳴による騒音を抑えるためのサブマフラーを併せていることが多いです。
このことがよく分かる文書を見つけました。
つまり、マフラーの全長が短ければサブマフラーは必要なく、軽量化にもなりますね。
ヴィヴィオは最短経路で大気開放に
古い車だと保安基準が若干ゆるいので、ヴィヴィオは軽量化最優先でフロント出しにします。
可能ならボンネット出しにしてフロントのトラクションも稼ぎたいところですね。
最後に
ということでマフラーの長さについて語らせていただきました。
次回はマフラーの太さについて少し触れておきます。