こんにちは!
編集とデザインの会議に参加しているmaiです。
先日、書店さんにご協力いただいて表紙案の検討会をおこないましたので、今日はそのご報告をお届けいたします。
検討会というのは、タイトルの色や字体、帯の色、装飾など、10種類以上の表紙のバリエーションをプリントして、同じ仕様の絵本にぐるっと巻きつけ、絵本コーナーに置いてみるという実験です。
「この絵本が置かれるのは、たぶんこのあたりだから……」
絵本コーナーの中にも、知育ものや翻訳ものなどさまざまなジャンルがあるので、今回の絵本と分野が似ている絵本の近くに置いてみて、いろんな角度から眺めてみます。
パソコンの画面で見るのと実際に置いてみるとでは、印象がガラッと変わっておもしろい!
画面ではバランスよくまとまっているなと思っていたけど、実際置いてみるとおとなしすぎたり、ちょっとタイトルが強いかなと思っていたものが、たくさんの中ではひときわ目をひいたり。
だけど『きかせて あなたのきもち』と、そっと声をかけたい絵本だからこそ、タイトルだけ目立ちすぎるのも違うかなと思ったり……。
表紙はまさに「本の顔」。
たくさんの本が並ぶ中から、この1冊に目をとめてもらえるか、お手にとってもらえるか。
そのハードルを飛び越えて、はじめて本は読んでもらうことができるのです。
書店に並ぶどの本もそれぞれに、いろんな声で「私はここにいるよ!」と主張しています。
この絵本らしい声って、どんなトーンなんだろう。どんな大きさなんだろう。
そんなことを考える時間でした。
どんな表紙に決定するかは、もうしばらくお楽しみに!
以上、デザインの現場からのご報告をお読みくださりありがとうございました。