今日は、つくば市の絵本屋さん、えほんやなずなの藤田一美さんから応援メッセージをいただきました。
お客様からも「いちみさん」とよばれて慕われる藤田さん。
藤田さんの絵本を選ぶ視線は、常にあたたかく、かつ厳しい。
子育て中の大人とも、子どもたちとも、きちんと向き合って、大切なことを手渡すという姿勢を尊敬しています。
コロナ禍で直接お会いすることはなかなかかないませんが、藤田さんの発信には、いつも元気づけられ、同時に大事な視点を失わないよう、道しるべを示していただいているように思います。(ひだまり舎 中村真純)
絵本でいつでも何度でもくりかえして
えほんやなずな 藤田一美
こんにちは
茨城県つくば市で絵本の小商いをしています。
えほんやなずな店主 いちみちゃんこと藤田一美です。
5年前までは、つくば子ども劇場の事務局員をしていました。
「子ども劇場」というのは、住んでいる地域にプロの劇団などを招いて、親子で舞台芸術や遊び文化の体験を共有し、子どもも大人も共に育ちあおうという市民活動です。
この子ども劇場の活動の中で、わたしが子どもの権利条約を知ったのは1992年でした。
「子どもを大人の付属物と見るのではなく、ひとりの人として尊重すること。」
「子どもの意見を聞くこと」。
「子どもの自発的な行動をサポートすること。」
関連書を読んだり、学習会に参加したり、会員仲間と話し合ったり。
実際に活動する中で、子どもの権利について学んだつもりでした。
しかし、条約の主旨を頭ではわかっていても、先輩の助言があっても、自分の行動で実践するのは別な話。
大人はすぐに忘れてしまうし、忙しさに取り紛れてしまいます。
家族で行動する際に娘と息子から「説明がない」と不満を言われて、わたしの至らなさを感じて反省することもしばしば。
現在、子育てをしている方も、同じかもしれないと思います。
感染症禍の新しい生活様式は、大人自身の経験や知識にもないことです。
子どもの立場に立とうとしても理解しているつもりでいても、子どもの声を聴くことなく、大人の都合を押し付けているかもしれません。
子どもの権利は、大人の権利=基本的人権と地続きです。
自分が大切にされているという意識が、他者を大切にすることや社会の一員として働きかけることにつながると思います。
くりかえし何度でも楽しく確認しあうこと。
大人が忘れても、子どもが覚えていてくれることで、大人にフィードバックされ気づくことができます。
この度、子どもの本専門出版社であるひだまり舎さんが関わって、子ども向けの出版物が準備されていることを知り、たいへんうれしく思いました。
親しみやすい絵柄とやさしい日本語であることで、幼い子どもから大人まで手に取ってもらえ、くりかえし読んでもらえると思いました。
多くの人に、何度も何度もくりかえして大事なことを伝えてくれる絵本の誕生に期待すると同時に、絵本屋のおばちゃんとして多くの方に手渡していきますよ。
えほんやなずな
〒305-0032 茨城県つくば市竹園2丁目4−10 村田ビル 105
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