クラウドファンディングが終了いたしました。
最後の最後まで、多くの方に応援いただきました。
心から、感謝申し上げます。
はじめて山縣さんからこの絵本のお話を聞いて、内容を送っていただいたとき、私がまず感じたことは、「この本は世に出さなければならない」ということでした。
子どもも、大人も、知らなければならないことだと思いました。
「子どもの権利」って、何でしょう。
私自身、「子どもの権利条約」も、存在と名前は知ってはいるけれど、きちんと人に説明できるほど、理解できていません。
今回、著者の長瀬正子さん、そして、編集・デザインチームのみなさんが、子どもにも分かるように、テキストを練り直し、構成を一から組み立て直し、新しい本を生みだしてくれました。
ハードルの高い「子どもの権利」の話を、
「気持ち」を入口に、自分事に引き寄せて、
やさしく、分かりやすく解説してくれる。
『きかせてあなたのきもち 子どもの権利ってしってる?』は、そんな絵本です。
常々思っていることですが、絵本は、子どもだけのものではありません。
子ども「にも」わかるもの。
本当によい絵本は、大人にとってもよいものです。
この絵本は、もちろん、子どもに向けて作っています。
でも、大人のみなさんにも、ぜひ、よんでいただきたいと思っています。
子どもがよむのと同じように、この絵本の問いかけに答えてみてください。
自分のほんとうの気持ちに気づけるかもしれません。
自分の気持ちに気づけたら、その気持ちにどうか寄りそってみてください。
そして、その後に、「子どもの権利」について、すこし考えてみてください。
そのようにして、すこしずつ、子どもの権利について考える人たちが増えていくことが、
子どもたちを取り巻く環境の変化となり、やがて、社会全体がかわっていくことにつながっていくと、私たちは信じています。
そして、もっともこの絵本をとどけたい、子どもたちへ。
この絵本が、なにかの助けになるように。
今はもしかしたら分からないかもしれない。
でも心のどこかに引っかかってくれていたらと願います。
なにかあったときに、そういえばこんな本をよんだな、
自分には、こういう権利があるのだ、と思い出してもらえたら、
それこそが、私たちの願っていることです。
先日ある方のSNSで、素敵な言葉に出会いました。
「微力は無力ではない」
ひとつひとつの力は小さくても、集まればそれは大きな力になり得ます。
ちいさな蝶の羽ばたきが、やがて大きなうねりになるように。
私たちのちいさなひとつひとつの行動が、いつか気がついたら、
目に見える形で表れてきていた、そんな風になったらと思います。
今回、クラウドファンディングでいただいた皆様のお力、
かならず、生かしてまいります。
絵本が完成するまで、いえ、完成後も、見守っていただけましたら幸いです。
みなさま、ご支援本当にありがとうございました。